すごい話
「異人論序説」という本を少し読みました。すごいことが書いてありました。
ウガンダでは神々が王にむかって、敵部族がかれとその民を疫病でとり殺そうと呪詛をかけている、と警告することがあった。このとき、災厄をのがれる手段として供犠が執行された。あらかじめ神に定められている“ある種の印、または肉体的欠陥”によって、スケープ・ゴートは識別される。生け贄は王国の外の神が指定した地点まで連れてゆかれ、ひとりの屈強な護衛に四肢を折られる。そうして再びウガンダへは戻ってこれぬような<不具>にされ、そのまま敵地で衰弱死するように放置された。敵の呪詛にもとづく疫病は、こうして生け贄の身に転移され、もと来た国へ運びもどされるとかんがえられた。(p154)
原始社会は幸せでなく、きわめてえぐいなと。
« 神の拳 | トップページ | これがホントとホットドッグ »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 書評:『世界の終わり防衛マニュアル図鑑』が紐解く試行錯誤の歴史(2023.04.26)
- 十六世紀のヨーロッパ人は朝鮮半島を島だと思っていた(2017.09.29)
- こんな時だからこそ、「国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動」を読む(2017.04.18)
- クローズアップ現代+の「ホモサピエンス全史」は曲解じゃないか。(2017.01.05)
- 永遠の0のどこか愛国エンタメだ!(2013.06.22)
コメント