エウレカセブン 第22話 クラックポット
今回はぬるい感じが良い感じ。
「うぁ、きれいな雲」。
ギジエットがゲッコウ号のブリッジから外を眺めている。
「うろこ雲・・・地殻変動を予兆させる雲だって言われているわ。それくらい波乗りなら・・・覚えておくといいわよ」入力中のタルホが諭すように言う。
「はい・・・」ギジェットは叱られた子犬みたいな顔になる。
ヒルダがそーっとタルホに忍び寄って後ろから目隠しする。「そんな顔してるとデコにシワが残るわよ。お互いお肌の曲がり角でしょ。」
「あんたより1つ年上なんだかんね」とタルホ。
もり上がる2人をよそにギジェットはさびしそうにブリッジから出ていく。
「すこーしだけならいいわよ」ミーシャがエウレカの面会謝絶を解いた。医務室に駆け込んでちびっ子3人。そしてエウレカに抱きつく。
「ごめんね、ごめんね・・」
エウレカも3人を受け止める。
医務室から出たミーシャがヒルダに請求書を渡す。そこでレントンの話に。エウレカは言わないが、レントンが出て行く前に来たらしいとヒルダに話す。
「まったく根性なしなんだから。」とヒルダ。「で、エウレカは知ってるの?レントンの家出。でも書置きがあったんでしょ。探さないでくださいってことは探してくださいってことよね。これっていわゆる反抗期ってこと?」
ミーシャがちょっと医者みたいに答える「青年期になった男ならば当然の過程ではあるわ。まあ、遅めだけど・・・」
「わかるけど・・・こっちにしてみれば必要なときにいない男なんて成長するだけ邪魔なんですけど」ヒルダがなかば呆れて肩をすくめる。
「なんか言葉に棘があるわね」
「女々しいからよ。うちの男どもはリーダーからして第二次成長期なんだから。」ヒルダさん。そう感じるのはあなたが凛々しいからです。
「さてそのリーダーはどうするつもりなのかしら・・・」
第二次成長期と揶揄されるホランド当人はレントンが居た部屋を覗き込んで去っていく。
レントンはボードに乗って荒野を放浪をしていた。そして町に入り、公園のベンチで寝ていると追いはぎに遭う。エウレカの写真とボード以外、ぜんぶ持っていかれてしまう。
ホランドがトイレで放尿を始めたところに「どうするするつもりだ?」とハップの声がして、驚く。
「止まっちまっただろ!」とホランドがキレる。
「まだエウレカにだって・・・」とハップが言う。
「正直わかんねえ。」
「頼むよリーダー。」ってハップは裸に新聞という姿で便座に座っている。
「ただあんな直球であこがれをぶつけられるのが辛いんだ・・・」そうだったのか。そういえば前々回に「ナイト気取ってんじゃねえ!」とか言ってレントンにキレてましたよね。
身ぐるみはがされて町をとどぼとぼと歩くレントン。
「計画なんてなにもなかった。行けるところまで行きたくなった。でもひとりになってみてわかったことがある。いろいろあって居場所もなくなっちゃったけど。あそこでは、ゲッコウ号ではひとりじゃなかった。」
「もう疲れた。もう何も考えられない・・・」レントンはたくさんの浮浪者が横になっているどこかの広い公園のステージの下に倒れこむ。
軽快なビート(だよね?)に目覚める。なんか若人が踊っています。レントンもビートにのって拳を突き上げる。ふと横を見ると胸毛が美しいチャールズと目が合う。
公園の滑り台で話し始める2人。チャールズに何をしているかと聞かれて、一人旅をしていると答えます。するとチャールズは「センチメンタルジャーニーか?」と茶化す。
センチメンタルジャーニーと言えば、
そうではない。
こうだ!そうだヒロミの妻だ!
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そしてお互いに自己紹介する。またもチャールズは「レントン・・・どこかで聞いたような。まあそこらに転がっている名前だな」と馬鹿にしたように言う。それに笑うレントン。
チャールズがまじめな顔で詰め寄る「今、お前にとって何か可笑しかったか?俺はお前をからかってんだぞ。」変な人全開です。
「それくらいわかってます。でも「温めますか」以外に声かけられるの久しぶりなもんでつい・・・」とレントン。哀愁を誘います。
「ったく良い女だぜ」スピーカーの前で踊るレイを指さしてチャールズが言う。「ほれぼれするだろ?」
そこに地殻変動が発生!うろこ雲はやっぱり前兆なのね。
逃げ惑う人々。レントンもボードを持って逃げるが、地面が隆起した勢いでこける。地面にさしてあった3本の金属の棒(よく見かけますがなんですか?)が空中に飛び、レントンめがけて落ちてくる。ボードを引っつかんで逃げ、運良く2本は交わせたものの、もう一本がレントンの頭上に落ちてくる。つかさず「ほれぼれする女」レイが飛んできて、レントンを掴んで引き寄せて、レントンは助かった。
医務室にギジェットがエウレカの見舞いにやってきた。
「これ替えの下着とか。体調悪くてもさ女の子は身だしなみ。」
「うれしい」とエウレカ。この帽子がセカチューの綾瀬はるかっぽいなと。良い感じ。
「やっぱさ、変わったよね」とギジェット。
「そうかな?」
2人でベッドに腰掛けてチョコレートバーをユニゾンでほうばる。ギジェットが話し出す。エウレカは他の人に無関心ぽいけど、いつかちゃんと話してみたかったと。
「どうして?」エウレカさんの問いかけモード発動。
「やっぱさぁ。タルホとヒルダみたいな女の友情って感じあこがれちゃうわけ。でも実際、いつもあの2人にはガキ扱いされるしさ。」
「友情?」
「そうそう。だからなんか困ったことがあったら何でも言ってよ。」
「で、どうなのあいつのこと?」ギジェットが核心に迫る
「あいつ?」問いかけモード発動中。
「レントンよ。だってさぁ、あんたが変わった理由って他にないでしょ。笑うようになったじゃん。レントン来てから。でもわかる。あっ、レントンのことじゃないよ。見てるだけでも笑顔になっちゃうってとこ。」
「笑顔?、私の笑顔」
「もちろん、私、ドギーの顔のきれいなのも好きだけどさ。んなことより実際なさけなくて見てるだけで構いたくなっちゃう・・・ごめん私ばっかり喋っちゃって」
「レントンに・・・レントンに本当はいろいろと話したいのに。でも今は顔を見るのが怖いの。なんでかな・・・」
恋愛カウンセラーのギジェットが怒る「あのね、初心(うぶ)もいい加減にしないと同性に嫌われるよ。」
「え?」
「そんなの恋に決まってるじゃない。」
「コイ?」
「そう恋。」
その恋の相手のレントンは今はホランドの宿敵チャールズの船内に居たりする。なんともはや。
植物が置いたあったりして、きれいな船内を見てレントンは感動する。「どっかの船とは大違いだ。」
「世辞はいい。子供は子供らしくしていろ。ガキがガキでいられるのは今のうちだけなんだからな。」とチャールズは冷蔵庫から牛乳瓶を取り出す。
レントンはその言葉に甘えることにした。
レイが食事の用意をしている間、レントンはダイニングの壁に飾ってあるボードを眺めていた。
それを見ていたチャールズが言う「やらんぞ。全部俺のだ」
「ちがいますよ。最近始めたんですか?」
「こちたら生まれたときから板つきよぉ!」
「でもこのボードじゃクイックなマニューバーも決められないし、ウィール(ホイール)も大きいからトリックの種類だって・・・」
「リアルボーダーはウィールなんてつけないのが粋だってか?雑誌にはそう書いてあるかもしれないが、他人の目なんて関係ねえじゃねえか?この世はいつだって気持ちよくなった方の勝ち。違うか?」
レントン少年は世界が開けた「その通りだと思った。Rayoutに載ってたから、ホランドに憧れていたから(これがホランドの憧れをぶつけられるのが辛いにつながるのですね)、だから俺はそれが何でも良いことだと考えもなく決めていたんだ。」
「おい少年。お前に良いモノを見せてやる」
青いKLF(通称「グフ」ですかね)に感動するレントン。
「でもやらんぞ」
「あのー、ボードがないんですけど」
「どうだ乗ってみるか?」
そこにレイから通信が入る。ロイドライトの輸送船が地殻変動の影響で立ち往生していて、このままで積荷が溶けるので助けて欲しいとのこと。
チャールズはレントンをコックピットに引きずり込んで出撃する。
現場に向うと、ロイドライトの輸送船は海賊の襲撃を受けていた。
チャールズが呟く「地殻変動狙いの火事場泥棒か・・・」
「こんな災害のどさくさに・・・」とレントン。
「ああ卑怯だ。だがこれも食べるための戦いではある。サーカスマニューバー全開!」
2機をあっというまに切り刻み、残る1機に取り付いて急速降下し、塔の滑走路に押し付けるとチャールズはライフルを手にコックピットから飛び出し、脱出しようをもがく海賊のKLFのコックピットに銃を放った。動きが止まった。
「食べるための戦い」レントンはその言葉を頭の中で繰り返した。ふっきれたんでしょうか。
帰投したチャールズとレントンを待っていたのはおいしそうな食事であった。
「怖かったでしょ?」とレイがレントンに聞く。
「いいえ。」ここからレントンの独白モード。「それは本当だった。チャールズさんの乗りはこっちのいろいろには関係なく強引で、でも大きくて・・・その上、おまけにご飯が、ご飯が涙が出るほどおいしかった。自然も人もあっという間に変わってしまう。それが俺には驚きだった。なのにこんな安らいだ気持ちになったのは初めての気がしたんだ。ねえさん。」
なんか良い話ですねえ。チャールズとレイは初代ガンダムのランバラルとハモンを思い出しますな。
バイクから降りたドミニクが地図を逆さまに見る。そこはサーストンのガレエジの廃墟だった。
おっとお爺さんの登場なるか!
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