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2005/11/27

蟲師 第5話 旅をする沼

この沼が生きていて良いって言ってくれるの、だからこの沼が私にとっての唯一の居場所なの。

水禍から村を救うために水神様の生贄として荒れ狂う川に飛び込んだ幼い娘スイは言った。助かったのに家に少女は戻ることはできない。生贄になりきれなかったのだから。

相変わらず渋い話が続きます。精神的に堪えます。

山を越えて漁村に向おうとするギンコの前には常に沼と少女スイが現れる。その少女の話では沼は海に向っているという。

その沼は液体状の蟲の成れの果てだった。その蟲は名を「すいこ」と言う。古い水脈や井戸などに棲み、これを誤って飲んだものは水を浴びつつけなければならなくなり、最後には体が溶けて蟲とともに消えてしまう。

なぜ蟲は消えるのか。死に行く蟲は海を目指す。それが旅する沼に見えるのだ。

沼が地中に消えようとすると、娘は渦を巻いて地下に潜っていく沼の中に飛び込んだ。生きたいと願うスイは沼の一部になろうとした。だが娘は沼が死ぬことを知らない。ギンコは河口で網を張り、少女を捕らえることにした。

沼は数万年前川だった地下水脈を水の記憶をたどるように流れ河口に入った。海が盛り上がり、巨大なものが飛び上がった。人の姿を漁師は見つけたが網にかかったのは、娘の晴れ着だけだった。それは生贄となる娘に母が水神様と結婚するようなものだと着せたものだった。

河口には魚が戻ってきた。蟲の死骸を食べに集まってきたのだった。大漁に沸く漁師たち。網を引いて驚いた。そこには寒天のように透けた少女の姿があった。

少女はまだ生きていた。数日が経ち、スイは目を覚ました。そして泣き出した。沼が崩れ死んでいく様を見て、そして自らが死ぬことを恐怖したのだった。

よかったな会えて。とギンコは言った。

村の人々は魚の運んできてくれた少女を有り難がった。少女の居場所が見つかった。

沼が死んだ海を見守りながら、村で自分の力で生きることにした。

蟲が海を浄土として死に、そこに魚が群がり生命に満ちるというのは良いですよ。

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コメント

ある意味、「蟲」とゆ~設定を思いついた時点で作者の勝ちだったのかも?と思わせるこの作品。
今回も渋いデス。
自分の生きる場所を見つけることの出来た少女にホッとしました。
前話がアレでしたんで・・・。(苦笑)

どうも♪
蟲って本当に良いアイディアだと思います。前回が救われなかっただけに今回はよかったなと思います。

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