硫黄島からの手紙 ★★★★★
月曜の朝にいったせいか、以上にオジサン率が高かったです。日本映画より日本ぽい映画です。日本の映画のスタンスにハリウッドのアクションがミックスするとこうも濃厚な映画になるのかと思います。
一兵卒の西郷を演じる二宮和也はかなりいい。戦争に悲観的だけど娘のために死にたくないというある種の弱さ(人間らしさ)が、日本軍が全滅した、生身の日本人が死んでいったということを強く訴えかけてきます。こういうのはプライベートライアンとかバンドオブブラザースにはない感覚です。
栗林中将役の渡辺謙は司令官は逆に玉砕覚悟で、最後の一兵になるまで徹底抗戦だという考えです。しかし、いかに散るかではなく、「(本土に住む家族のために)我々が守る1日には意味があるんです!」の言葉にもあるように西郷と栗林は人間的には似てるんだと思います。立場の違いから行動や判断しなければならないだけであって、栗林中将も辛かったんじゃないでしょうか。
「父親たちの星条旗」に比べて戦闘シーンが多いです。戦闘シーンは普通ならアドレナリンが放出されるのですが、これは感情的にきます。
「父親たちの星条旗」と「硫黄島からの手紙」は併せて観て共通するのは死んでいった兵士に対する「悲哀」かと感じています。
前者は生き残った兵士が感じる悲哀であり、後者は現代の人が感じる悲哀なのではないでしょうか。
この脚本はすごく自然(日系人の方が書いたようです)。クリントイーストウッドがどうやって演出したのか知りたいですよ。栗林が言葉使いが、部下に対するときと独り言をいってるときとかちゃんと違えるし。ほんと自然。
ほとんどBGMがありません。これがとても効果的。203高地とかだと玉砕とかが過剰な演出になりがちですが、これは自然なのでもっと深いところにきます。
観ないと損します。
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