バベルを観ました。★★★★☆
この映画に副題をつけるとすれば:
バベル ― それは盲目
バベル ― それは秘密
でしょうか。
楽しめる映画を観たいなら、間違いなくスパイダーマン3を選んだほうがいいでしょう。「バベル」はかなり重いです。ドキュメンタリー映画みたいです。評価が分かれるのは当然です。人間の暗い部分を直視するのにあえてお金を払うかどうかという選択です。
この映画を一言でいうなら、「言葉の通じない環境で、言葉が通じ合う同士がお互いに意志を通わせることができない悲しさ」とまとめられると思います。じわじわくる悲劇です。
聾の女子高生(菊池凛子)が裸になっちゃたりしますが、あれは聾だからではなく、本人が意志を通じさせられないのは聾だからだと考えると、痛すぎます。相手のことがわからないまま、一方的に感情を押しつけても、相手から拒絶されてしまい余計に孤立していくのが悲しいですね。
でも一番悲しいのはモロッコ警察との銃撃戦かな。
この映画の序盤のシーン。ケイト・ブランシェットはさすがです。
ここからバベルが始まります。
余談:ロッキーのBGMが流れてきたときはたまりませんでした。出て行こうとしたらドアが開いていました。なにやってんのワーナーマイカル!とここで怒っても何も解決しません。まさにバベル。
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