鉄人28号 白昼の残月 観ました。★★★★☆
泣きました。
この映画、一言で言うなら「業」。
鉄人が「戦争の負の遺産」というのはテレビ版と同じです。
絶対に子供は見ない、ロボット映画です。
大人は見て、泣け!
ストーリーを俯瞰してみれば、テレビ版と似てますが、細かいところはかなり違います。
お高ちゃんがムラサメと一緒に行動しています。しかもショタコンです。兄貴(若本規夫 )が大活躍します(巻き舌も全開)。逆に村雨健次がダメダメです。
そういう意味で、正太郎君が主人公ぽくなくなってます。
この話を引っ張るのは「廃墟弾」。名前が軍事的じゃないそのまんま。こうでなければ鉄人28号ではありません!
人を殺さず、建物だけを破壊する弾頭。それがいくつも東京の地下に埋まっている… そして「正太郎に鉄人を持つ資格なし」と、正太郎の命を狙う「残月」の影。
そういう話です。これにベラネード財団とか絡んできます。
映画の最後に必ず出てくる「最後の難関」にはやられました!ビジュアル的にこれってやばいっすって自己主張してました。
暗い映画の割りに、ちょっと笑いどころが多くないですか?
あと最初の「もうひとりの正太郎」の説明がちょっと長い(しかたないんですが)。
作画がロボットシーンは凄くいいのに、キャラクターが時々…
ということで★1つ減点。
絵に関しては全体的にはインパクトありますよ。もう一人の正太郎が住むことになるアパートの窓の格子の大正風のデザインとか、「鎖」とか、半分溶けちゃった鉄人とか、「最後の難関」とか、インパクトありますなあ。
終盤はこれ以外になし。ホントに良い終わり方です。
萱野月枝は鈴木 弘子という人が声を当ててますが、非常に良かった。(テレビ版のナレーションも良かったですが)
映画版のナレーションの矢島正明はTV版第13話(光る物体)に出てますが、あの動物園の話も良かったです。
音楽、伊福部昭なんですよ。TV版の音楽も好きだったけど、これもまた素晴らしい。
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