千年女優を観ました。★★★★☆
DVDをツタヤで借りて観ました。これは『千と千尋の神隠し』と同じ年に公開されたせいで「神隠し」にあった名作です。一種のラブコメディなんではないかと思います。
千年女優なんですが、今は亡き、鈴置洋孝(弾幕薄いぞブライト艦長)も声を当てていて、 この人は千年声優だと、まったく映画の意図に関係ないところで感動。
最初は完全に置いていかれました。メメントみたいに場面が飛んでいきます(戦国時代から満州、戦後、怪獣映画まで)。でも話しはひとつの流れに沿って進んでいきます。こんな映画観たことないです。プリンに醤油かけて、ウニの味というくらい斬新すぎです。
ひとつの流れとは、「あの人を追いかける」こと。ほんとにこれだけ。インタビューしてるオヤジが銀幕引退した女優と、昔の映画を再現していきます。そして主人公の千代子は走る!とにかく走る!
この映画の山場で、千代子が主演した映画が走馬灯のように流れます。これをやるために最初はあんなに何本も細切れに映画を出したのかとか思いました。あの映画の数は情の深さを出してます。ここは凄かった。
最後の千代子のセリフ、死んでもあの人には会えないでしょう。なぜなら…
(ネタバレなので見たい人は反転させてください)。
「あたしは、あの人を追いかけるあたしが、好きなんだもの」
そういうことか!
漫画『気分はもう戦争』のなんで戦争をしてるんだ?の答えに匹敵する名回答でした。
千代子さん、ロケットに乗ってるときに仰ってました。
シュールです。これはアニメ夜話でやるわけだ。
見終わったあと、映画は舞台は違っても結局同じような話になってんだなあと思いました。
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うーん、以前CSでやってたけど見逃してます(が、伏せ字にしてある台詞だけはなぜか知っていた)。今度かかったらチェックしま~す。
投稿: baldhatter | 2007/07/09 16:43
baldhatter♪
>伏せ字にしてある台詞だけはなぜか知っていた
監督はそこから映画を作って行ったらしいです。
投稿: 竹花です。 | 2007/07/09 18:38
> 監督はそこから映画を作って行ったらしい
あ、それだ。たぶんどこかで、その話をちらっと見かけたんだと思います。
投稿: baldhatter | 2007/07/10 00:23