ダークナイト観ました!! ★★★★★
これは大当たりするはずです。ジョーカーの悪役ぶり、天晴れです。凄く苦い話の、大人のコミックです。ポニョがダメという人、これは外しません。「大丈夫」です。
信頼とはなんなのか?
ジョーカーはあの変な高音じゃなきゃ、ダメなんです。
ピエロの格好をしてるジョーカーですが、今回のジョーカーの口はバットマンと同じで「マスク」なんですよ。これがぐぐっときます。なんでそうなったかという話がこれまた可哀想なんです。
ジョーカーのイカレ具合に、「時計仕掛けのオレンジ」的な感じを受けますが、それを段々超えてきます。人を社会を巻き込こんでいくんですよ。つまりジョーカーはピエロの格好をしてますが、本当のピエロは誰なのかって話です。
そんなサイコなダークナイトですから、イギリスでは子供に見せるのは如何なものかと物議を醸しているようですが(ナイフによる刺殺事件が多発していることもあり)、観たほうが良いんじゃないでしょうか。真人間に生きようと思うんじゃないでしょうか。ジョーカーのやり口にこっちのメンタルな部分が直撃されます。
あんまり話を知らないで観た方が良いと思います。その方がどんでん返しがあるので楽しめると思います。
しかしあえて言いたい、
アルフレッドが燃やした!
執事の格好をしたオビ=ワン・ケノービです。
バットマン、途中から訳あってバイクに乗ってますが、タイトルと絡んでますね。
ダークナイト(闇の騎士)は騎士、ライダーなわけですから。
そうです、バットマンはヒーローじゃない。闇の騎士なんです。
クリストファー・ノーランといえば、やはりメメントが有名ですが、
インソムニアも小粒ならが良い映画です。
この映画でアルパチーノ演じる刑事が、白夜の光が入ってくる窓を必死に塞ごうとするシーンが好きです。
(以下ネタバレですが言いたいので)
「ダークナイト」の肝はフェリーのシーンだと思います。
これ有名なゲーム理論「囚人のジレンマ」をうまく使ってます。
一般市民が乗るフェリーが民主的に投票で爆破を選びます。
(民主的な投票が最善の結果を生むわけではない。アメリカは変わったのかも)
一方、囚人が乗るフェリーでは囚人の1人が投げちゃいます。
結局、市民の乗るフェリーも起爆させません。
本当の希望はここにあるのではないかと。
最後のシーン、西部劇で主人公が馬で去っていくシーンみたいです。しかも汚名をあえて受けて、警察に追われながら去っていく。カッコよくないわけがない。
こうした演出もすべて優れた人間描写(ストーリー)の上に成り立ってるわけで、そのあたりが評価されてるんでしょう。
ビルを壊す映画は当たるのでしょうか、ダイハード(1)、ターミネーター2とか。
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私もやっと映画館に足を運ぶことができたので観てきましたよーっと。
> 肝はフェリーのシーン
「現実のアメリカなら誰かがあっという間に押してるんちゃうか」と思ってしまいましたが、あーいう風に描きたいところが今のアメリカです。
> アルフレッドが燃やした
クリスチャン・ベール + マイケル・ケインということで、ノーラン監督の『プレステージ』もお奨めです。
投稿: baldhatter | 2008/08/15 15:24
baldhatterさん、どうも
>「現実のアメリカなら誰かがあっという間に押してるんちゃうか」
でしょうね~。そのあたり映画は夢を売る商売ということでご容赦を。
日本人ならとりあえず上司に電話する線が濃厚です。
>『プレステージ』もお奨めです。
今度見てみます。
投稿: 竹花 | 2008/08/15 18:49