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2008/11/25

GMの経営危機の根源は企業年金

先日、アメリカ議会の、GM、フォード、クライスラーに対する資金援助を行うかどうかを決める公聴会で、議員の1人が、「あんたらプライベートジェットでワシントンに来たが、なぜプライベートジェットを売って航空会社のフライトで来ないんだ」と糾弾していましたが、それを売ったぐらいでは、資金繰りはどうにもならんのですよ。

2005年には、最終損益(純利益)が85億5400万ドル(約9900億円)出してます(読売)。

2007年の最終赤字が387億ドル(約4兆1千億円)です(IBTimes)。

なぜにこんなに赤字が出るか、企業年金と医療保険制度だそうです。詳しくは「苦境に立つGMはどこに行くのか:大胆な合理化と日産・ルノーとの資本提携で生き残り図る

その結果どうなったかと言えば 「医療保険費や年金負担額は巨額に達し、そのコストを一台あたりの自動車価格に換算すると1500ドルに相当すると試算されている。」

これで価格競争に勝てる訳がありません。この費用は車が売れようが売れまいが発生するわけで、売れなければさらに企業収益を圧迫するという悪循環。

GM退職者の保険制度への支払い(70億ドル)を延ばして欲しいとか言ってるそうです(リンク)。手厚い医療制度は最終的に保険サービスを受けられないという結果を招いたわけです。

企業年金は日本でも明日は我が身かもしれません(リンク)。厚生年金もどうなるのって感じです。

さっきの「プライベートジェットを売るか売らないか」議論は、木を見て森を見ず、年金記録の間違いを探すだけで、制度改革に目を向けないみたいな感じです。

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コメント

> 木を見て森を見ず

それでも「心証」ということを考えるべきだった、とゆーのがおおかたの意見ですね。
むかし聞いた話を思い出しました。「借金を申し込みにきた人には、お茶と一緒にふかした芋を出してみる。皮をむかずに食べたら金を貸すが、皮をむいたら貸さない」なんだとか。

日本でも自動車業界が悲鳴をあげていますが、そもそも市場の限界がいずれは来るに決まっている産業が、下請けまで含めてこんなに肥大してきたというのが私には信じられません。

baldhatterさん、どうも

確かに心証が悪いと思います。

>「借金を申し込みにきた人には、お茶と一緒にふかした芋を出してみる。皮をむかずに食べたら金を貸すが、皮をむいたら貸さない」

多分返す返さないというより、どれだけ困窮しているかという点を重視してるんでしょうか。

>そもそも市場の限界がいずれは来るに決まっている産業が、下請けまで含めてこんなに肥大してきたというのが私には信じられません。

旧ダイエーもそういう風に潰れたのだと思います。関係者は危機感を持ってはいるのでしょうが、先に進むしかないのでしょう(戦争を始めちゃった東条英機みたいな感覚とでもいいましょうか)。人間の心理として特に危機的な状況になるとその傾向が強まるようです。

今後ガソリン車はどうなるかわかりませんが、代替エネルギーの自動車は伸びていくと思います。発展途上国において固定電話を鉄道に例えれば、自動車は携帯電話に例えられると思います。

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