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2008/12/31

キャシャーンSins 第12話 生きた時を色にして

これは2回見た方が良いです。最初と最後がつながってます。

色が本当に効果的な話です。

舞い落ちる雪。銀色に塗られた町。道端に朽ちたロボット。

キャシャーン…

夜に飛ぶ虫は月に向かう…

笑わない月と、力尽き落ちていく虫けら…

深々と世界は静かになっていくなあ…

お前はまだルナを探しているのか!

ここで暗転して、タイトル「生きた時を色にして」

鳥肌立ちますな。

滅びが進むマルゴー。生きる証に町を自分の色に塗り替える、車イスのロボット。

「滅びを憂うのではなく、今をどう生きるか、大事なのはそれだよ!」

これまた良い話です。

後半、キャシャーンがまた暴れて、マルゴーが銀色に塗った町を壊しました。

マルゴーはまた塗れば良い、歴史は永遠に塗り変わるものさと言って、壊れた壁と死んだロボットたちを銀色に塗り始めます。町の過去の記憶にするように。

ここで「蒼き影」ですよ。

そしてマルゴーがキャシャーンに頼みます。

青年よ、僕を僕色に塗ってはくれまいか?

ブラシを持つ右手をキャシャーンに差し出すと、

その右手が崩れます。

今度はタイヤが崩れます。

さあ、頼む。僕を僕色に…

躊躇するキャシャーン。

ならば君が望む色に。

君が記憶がないと言っていたが、記憶は日々積み重なる。僕と出会ったのもその1つだ。だから忘れないでくれ。滅びに抗うことはできない。でも誰からも忘れ去られてしまうのは悲しすぎるよ。せめて残したかったな。僕の色を僕の町に…

命尽きるマルゴー。

良い話です。大晦日にとっておいてよかった!

最初見ていて、これがこれまでのストーリーにどう絡んでくるのかちょっとわからなかったのですが、最後に死んだマルゴーを見つけたリンゴの台詞で泣きました。

キレイ…一生懸命生きて、死んだのかな。

雪、ずっと溶けないままいればいいのに。

ブレードランナーのロイバッティの最後の台詞を思い出します。

刻はすべて消えていく。雨の中の涙のように。

そしてキャシャーンの最後のナレーション。

記憶は心に雪のように降り積もる。しかしそれは溶けない。

めっちゃ良い話だ!

余談:

マルゴーは銀色とは言っておらず、キャシャーンが銀色の回廊と言ったら、太陽の道だと答えてました。色で答えていません。

色即是空 空即是色

なのでしょうか。

月に見捨てられ、太陽を見出した虫けらに祝福あれ。

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