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2009/02/03

港町食堂 N木賞を獲った作家の

ほぼ唯一、最後まで読める作家が奥田英朗。その人の旅の本。

ヘタレな感じが好きです。笑えます。一応食べる本ですよ:

 すぐにボロが出るだろうから、最初に告白しておきます。わたしゃ批評ができるほどのグルメじゃありませぬ。目隠しされたら養殖と天然のちがいもわからないだろう。ワインの銘柄などまず当てられないだろう
 ええと、もう少し正直に書きましょうか。はっきり言って味覚オンチです。緑色のぺーストを「これはアボカドだね」と気取って口に運んでいたら、実は空豆でご婦人にケラケラと笑われたことがあります。

アワビとイカを間違えた拙者は共感できます。こういう人は信用できます。

韓国での垢すり話:

サウナのあとは浴室へ。ここには手術台のようなべッドが並んでいて、どうやらここで垢すりがなされるらしい。体格のいい薔薇族風のお兄さんたちに出迎えられる。
タオル、腰に巻いていい?  と聞いをら、「スッポンポン、スッポンポン」と言われた。
どこで覚えたんですかね、そんな日本語。
浴槽に浸かって汗を流したのち、全裸でべッドに横たわる。あいや、丸腰とはこのこと。
またしても不安がこみ上げる。変なとこ、触らないでくださいね。
お兄さんは、垢すり用のグラブを手にはめると、死体でも洗うように荒々しく垢すりを始めた。日本の男子三名、なされるがまま。
垢すりは思ったより痛くなかった。ただし気持ちよくもない。正直に書こう。なんだか人間の尊厳を損なわれたようで、ひたすら居心地が悪いのである。全裸というのは、情けない姿なのだ。
「はい、横向いて。手を上に」そう言われて、寝返りを打つ。すぐ目の前にタロウ君が、こちらを向いて同じバンザイ・ポーズをしていた。ムスコ、だらり。お互い思わず笑ってしまう。
「奥田さんと全裸で向き合うなんて、そうないことですね」
二度とあってたまるか。東京で言いふらしたら承知しねえぞ。

参鶏湯は最後に自分で塩とかコショウ入れて味を調えるんだとか。そうか普通に食べて味が薄いなあと思ってました。

朱鷺(トキ)を見た感想:

コースを進むと:柵の十メ―トルほど向こうに濫があり、数羽のトキが羽を休めていた。
ああ、あれがトキね。とくに感想も湧かない。遠目には鶴か二ワトリなのだ。「なんや、しょうもない」こんな遠慮のない声もあちこちから聞こえてきた。うーむ、正直なところ、十人申九人は落胆する観光名所である。でもって、トキっていなくなると何か不都合でもあるわけ?  なんてことも言いたくなる。税金を投入しているわけだし。
野生動物の保護というのは、ある時点から、学者や役人の既得権になるんでしょうね。
天下りもいそうだなあ。
ともあれ、一生濫の中に閉じ込めておいて保護もないものである。自由に絶滅させてやれよ。これがわたしの意見である。問題発言でしょうか。

正しいでしょう。そういう人だけじゃないでしょうけどね。

冬の宗谷岬:

宗谷岬から眺めるオホーツクの海は、人の立ち入りを拒むかのように、静かに荒れていた。水平線がわからないほど、灰色の空と一体化している。その姿に、わたしは毅然としたものを感じた。海が好き、などと無邪気なことを言うマリンレジャー系の人々をここに突き落としてみたい。海は海で勝手にやっているのだ。

ここで終わると、船越英治郎の2時間ドラマですが、もっと違うまともな展開で終わります。

こういうのをブログでも書けると良いなと思う次第であります。

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コメント

奥田 英朗、おもしろいです。
家内はいつも「おくだひであき」と読むので、そのたびに「ひでお」と訂正しています。

baldhatterさん、どうも

おくだひであき、
「とくながひであき」とか居ますから、
間違えやすいんですかね。

うちは「おたま」と「しゃもじ」でもめます。なぜか母が「おたま」を「しゃもじ」と言い、「しゃもじ」を「へら」と言います。

こんばんは。
トラックバックさせていただきました。
表示されないようなので、URLを置かせていただきますね。
http://1iki.blog19.fc2.com/blog-entry-946.html

トラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。

藍色さん、どうも
トラックバックさせていただきました。

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