民主党のマニフェストをちょっと読んでみました
自民党もそうですが、マニフェストに投資信託の注意書きみたいなの書いたらでどうでしょう。
大和證券の投資信託の注意書き
投資信託は、主に国内外の株式や公社債等の値動きのある証券を投資対象とし投資元本が保証されていないため、当該資産の市場における取引価格の変動や為替の変動等により投資1単位当りの価値が変動します。したがって、お客さまのご投資された金額を下回ることもあります
一言で言えば、損しちゃってもそれを理解した上で投資してくださいということを書いています。
マニフェストなら
掲げた政策を実行して(あるいは公約違反ですが実現できなくて)状況が前よりも悪くなっても、それは選んだ有権者の責任ですから!
みたいな。
民主党のマニフェストざっくり読んでみました。最初数ページ、大々的に宣伝してるのはさらっと読んで、細かい政策16ページ以降を読んでみました。
どうなんでしょうかと思うポイントを挙げてみます(それ以外はいいと思います)。
1.国会議員主導の行政を実現するために(政治主導という言い方はどうなんでしょう?行政も政治の一部門ではないかと思います)、100人近い議員を政府に送り込む(17ページ)。
第二次世界大戦のソ連軍に政府共産党から政治局員が送り込まれて、ずぶの素人が軍人の判断に口を出すわ、指揮系統がメチャメチャになったりして負けちゃったりしてるんですよね。もし国会議員が政府に送り込まれるなら、政府が問題を起こした時、辞めるのは官僚ではなく議員になるのでは? というリスクを考えないほど民主党は熱いようです。
2.ガソリン税とか軽油取引税は廃止(20ページ)。
するけどガソリン税とか軽油取引税を「地球環境対策税」に一本化するんだと。なぜ表題にそう書かない!
3.農林水産業の戸別補償(20ページ)
民主党はアメリカとの自由貿易協定に前向きだそうで(22ページ)、農産物も入ってるでしょうか。アメリカだって農家に税金投入してるのでいいのですが、生産物に対してでなく戸別なので結果的に減反と同じ(作らない方がマシ)じゃないですか。テレビを見ていたら、生産物に対してコストと売価の差を補填すると言ってました。確かに悪くないです。しかし生産コストと売値が適性かどうかは誰が判断するんですかね?補助金も我々の税金ですから、そのあたりはしっかりとしてほしいです。
「官僚の夏」でアメリカに自由貿易協定を飲まされたっていう話をやってるのにタイミングが悪いですね。
海賊対策の推進、給油活動の黙認とあわせて、自由貿易協定は民主党もアメリカの顔色を伺ってるのかと批判されるかも。
4。郵政事業の抜本見直し(20ページ)
今のところサービスの面で別に問題ないですけどね。
5.最低賃金を800円に(21ページ)。
その賃金上昇分、我々消費者がなんらかの形で払うことになるのでは?いきなり物価が上がったらいやです。
あと、こういう施策は結果的に雇用を減らすようですよ。行動経済学的な視点からマクロ経済を説明した本「アニマルスピリット」の147-161ページ(なぜ仕事の見つからないひとがいるか?)に書いてました。
民主党の方々もこの本を読んでいれば、こんなことは提案しなかったかも。
海賊対策以外の現実路線に転換したなと思う点。
4.原子力エネルギーの利用に着実に取り組む(22ページ)。
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