タイムスクープハンター 江戸牢獄・限界長屋の実態
アバターの映像にびっくりしましたが、日本にはタイムスクープハンターがあったのだ!
この臨場感は異常。
そう本当の江戸時代に困った庶民が頼れる水戸黄門はいないんです!
1801年の女の関所越えの取材を終えた沢嶋雄一のタイムワープ機材が不調をきたし、未来に戻ることができず、1863年に飛ばされてしまいました。偶然遭遇にも交易商の生首を晒してある現場に現れたため、交易商殺しの下手人として捕らえられてしまいます(例の「交渉方法」も使用不能になっています)。
そして自身番(警防団の詰所)にしょっ引かれ、そこに今回の主人公長屋の大家、五兵衛も連れてこられます。ただ米の値下げ要求の張り紙を大得屋(搗米商=米問屋から米を仕入れて精米して販売する店)しただけなのに、やってもいない米を盗んだ容疑で捕縛されたのでした。
長屋の大家っていうのは、今の大家と違って役人で、借家人の世話をしたり、町の治安を守るそうです。
大番屋(調べ番屋)と呼ばれる大きな留置所に移され、本格的にな取り調べが始まります。
しかし吟味方与力の一方的な自白の強要に怒りを露にする沢嶋雄一。
これが江戸時代の司法制度か!
まったく冤罪もいいところ。
そりゃ外国だって治外法権を求めますよ。
沢嶋と五兵衛は小伝馬町牢屋敷に送られます。そこは新入りイジメが横行する、牢名主を頂点とした何でもありの絶対王国。五兵衛もイジメに遭います。沢嶋は誰も手を出しません。
こりゃプリズンブレイクのソナ刑務所ですよ。
食事は囚人1人につき白米4合5勺。味噌汁やおかずは囚人が払うんだとか。すべては金次第。
「お白州」での詮議では、時代劇と違って桜吹雪とか出てきません。被疑者の話も聞いてくれません。最初の与力の判断ですべて決まってるわけですね。今も検察の主張が通ることが多いと言われますねえ。
ここで罪を認めなかったら、責め苦を加えて自白を強要します。住民から慕われている五兵衛に米を盗んだことを自白させるために、まずは、ムチ打ち。それでも罪を認めなければ、50kgの石を太ももに置く「石抱」が行われます。
これはアルグレイブ収容所ですか。
激痛に耐えかねでやっていない罪を認めてしまう五兵衛。その夜、牢に寝ながら五兵衛は責め苦に屈した自分の不甲斐なさに涙します。どこまでも悲惨な五兵衛。
しかし沢嶋には責め苦はなし。その格好が幸いしてエゲレス語を話せるか、まことの日本人かと問われます。もし外国人だったら外交問題になると判断したようで、無罪放免に。
五兵衛には中追放(幕府直轄や奈良・京都への居住禁止)の罪が下るものの、長屋住民の懇願により、重敲(ムチで100叩き)に減罰されます。冤罪なのに奉行の特段のお計らいによるものであるから感謝しろだと!ふざけるな!
重敲される五兵衛を見守る長屋の住民。ムチで叩かれる五兵衛は気絶し、叩かれて過ぎて裂けた背中にはボカシが。
そもそも五兵衛がこんな目に遭うのは、米の値段が高騰して住民が困っているので大徳屋に米の値段を下げるように張り紙をしたからです。ではなぜ米の値段を下がらないといえば、それは米屋と武家役人は裏でつながっているだけでなく、旗本、御家人、侍はみんな給料を米で貰っているから、米の値段が下がっては困るからだそうです。
現代でも原油の値段が下がると困る人たちがいるんですよね。
五兵衛が重敲を受けて長屋に帰ってきた翌日、五兵衛を捕縛した同心の部下である岡っ引の半次郎がやってきて、すべて大徳屋が同心に金を握らせて仕組んだことだと告白します。怒る住民が半次郎をリンチしようとします。五兵衛はそれを諌めます。しかしまた大徳屋が米の値段を上げようとしているとの知らせを聞き、住民の生活を守るため、自分の責任で「打ち壊し」を住民たちに指示します。
みんな、よく聞いてくれ。店の者に乱暴しちゃいけねえ。店の者盗むのもいけねえ。これは世直しだよ。俺ら、まじめに生きてる町人の怒りと意地を見せつけてやるための。
お天道様に代わって、天罰下してやろうじゃないか!
無実の罪で辱められた五兵衛と、米を買い占めて暴利をむさぼる米屋に苦しめられた住民が反撃の狼煙を上げます。
否が応でもテンション上がってきます。
夜半、大徳屋に「打ち壊し」に出る長屋の住民たち。
打ち壊しは米の略奪じゃなくて、米を売れなくすることを目的としてるんですね。
打ち壊しは成功し、大徳屋は臨時の救米の提供を約束しました。
※逃げ遅れた町人をマエコウチアイノスケ(沢村惣之丞)って海援隊の志士が助けてくれたそうですが、これは龍馬伝の流れ?
こういう打ち壊しが明治維新運動を加速させていったのでした。
今回も熱いいい話でした。
最後に五兵衛が牢に入っていて桜を見れなかったから、神社の裏に咲いてるツツジの花見で盛り上がろうと住民たちを誘います。
泣けます。
これからもレポートを頼みます。
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