龍馬伝 第11話 土佐沸騰
吉田東洋が竜馬に向かって言います。
以前会ったときには、貧相な男にしか見えんかったけんど、わしが見誤うたわけではないぞ。おんしが変わったがじゃ。
まったくそのとおり。今までの話と全然違います。
今回ようやく竜馬の話って感じです。
岩崎弥太郎、やっぱり只者じゃ御座いません。藩の金100両を使って長崎で芸者遊びをして(接待らしいですが)、お役御免になりました!
ここから一気に世間はヤバイ方向に。
桜田門の変で井伊直弼が水戸浪士たちに暗殺されます。
井伊に蟄居を命じられていた元土佐藩主、山内容堂が雪降る中で高笑いする様がなんとも異様。
武市半平太は桜田門の変の報を聞き、土佐でも攘夷運動を盛りあげようと門弟たちを煽ります。
わしらも水戸浪士と同じ刀を持っちゅう! 世の中をひっくり返すことができるがじゃ! もう上士に怯むことはない。わしら下士の力で土佐藩を攘夷の旗頭にするがぜよ!
勝鬨の声を上げる門弟たち。
それをずっと見ている竜馬。妙に冷めた目つき、感じが一変しました。
変わったなと半平太に言われると、竜馬は
わしは、自分が甘かったことに気づいたと。
周りがどれほど騒がしゅうても、わしにはわしの生き方がある思うちょったけんど、やっぱり世の中と関わりのう生きていくがは、無理ですのぉ。それやったら、自分から世の中に飛び込んでいくしかないがです。
吉田東洋を藩政から引き下ろすだけなら、門弟を煽る必要はないと半平太を諭す竜馬。
そして竜馬の予言通り、半平太の門弟のひとり、池田虎之進の弟が酔った上士に斬り殺されます。そして逆上した虎之進がそのヘラヘラ笑う上士を一刀のもとに切り捨てます。
このシーンは緊張感が爆発する感じですごくいいです。
革命前夜って感じですよ。
ここからテンション上がっていきます。ギャラクティカのシーズン1でアダマ艦長が大統領を拘束してクーデターを起こそうとするときのハラハラ感があります。
下士が上士を斬るとは前代未聞!と戦支度を整えます。
武市半平太の門弟たちは、虎之助をかくまって半平太の道場に篭城します。
落ち着かせようとする半平太に門弟の一人がいいます。
水戸浪士と同じ刀を持っているのは、この時のためだ!
困り果てる半平太。そこに現れる竜馬。
戦ってもしょうがない、もし戦いたいなら、半平太に絶縁状を書くのが先だと諌めます。そして俺が半平太の代わりに上士と話をつけてくると進言します。
なんかカッコいいぞ竜馬!
丸腰で吉田邸に乗り込む竜馬。
弥太郎はうまく立ちまわって下士の動きを探る郷廻りに取り立てられます。
竜馬は武市半平太が話し合いがしたい旨を上士側に伝えます。ふざけるなと一蹴されますが、竜馬はひるみません。
このままでは、土佐が真っ二つに分かれて殺し合いになるがです!そうなったら御公儀からお咎めを受けて、藩はお取り潰しにされるがじゃ!
最悪の結果を提示して譲歩を引き出す、これぞ外交官の鑑。
その様子をじっと見ている弥太郎。いつから竜馬はこんな図太い男になってしまったのかと。
吉田東洋は竜馬の提案に応じます。渋いな東洋。
しかし武市半平太と上士側の話し合いは上士側の意見を押されて、虎之助は切腹させられることに。ダメだな半平太。これぞ武士の本懐だ、喜んでやれって言ってもねえ。
吉田東洋が竜馬を自邸に呼んで言います。
以前会ったときには、貧相な男にしか見えんかったけんど、わしが見誤うたわけではないぞ。おんしが変わったがじゃ。おんし何があった?
なにもございません。
わしにはわかる。おんし、何かを捨てたろ?
竜馬の脳裏に加尾の笑顔がよぎります。
そして一呼吸おいて、竜馬が答えます。
もし変わったとしたら、北辰一刀流の目録を貰ろうたきにですろう。
嘘だと言わんばかりに高笑いする吉田。
こんな男が下士の中におったとはのおと感心し、新お小姓組に取り立ててやる、上士にしてやると持ちかけます。
その話に飛びつかない竜馬。返事は待ってくれと。
帰ってから今度は半平太側から呼び出されます。半平太は土佐勤王党を立ち上げ、その中に、上士に物申した竜馬を入れようという展開に。要潤が下士の中にちょっと出てました。あれはタイムスクープハンターか!
どっちにつくんだと追い込まれていく竜馬。
竜馬も良いけど、吉田東洋がいいねえ。
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