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« 龍馬伝 第13話 さらば土佐よ | トップページ | HOI2 AOD 朝鮮戦争の巻 »

2010/03/30

タイムスクープハンター 室町飢饉救援隊

チクショー!やっぱり面白いぞタイムスクープハンター!

ラスト五分、全米が泣いた(と思います)。

タイトルからして、最初は「お氷様」的な話かと思いきや、かなり良い人情話。

沢嶋雄一はマントをやめたのか。

舞台は1421年3月30日、京都。道端には痩せ細った行き倒れた人々が横たわっている。(ボカシはいってますよ!)西日本は数年にわたって日照りが続いたため大凶作が起こり、地上には都に行けば食いつなげるという噂が広まり、大量の難民が京都に押し寄せていた。

幕府は飢えた人々に施行(せぎょう:食物の施し)を行うための松田新右衛門率いる救援隊を派遣した。五条河原、新右衛門たち救援隊に群がる人々。しかし施すための米を賊に襲われて奪われてしまった。

幕府からの今日明日の追加支援は期待できない。飢える難民をこれ以上苦しませることはできない。新右衛門は自腹で米屋から米を買うことにする。新右衛門も生活がそれほど楽ではないのにどうして身銭を切って難民を助けるのかと沢嶋が尋ねると

持てる者が徳を施す、それだけのことではないか。

カッコいいぞ、新右衛門!

有徳思想が室町時代にはあったそうな。富を持つ者はその富を社会に還元しなければという考えが重視されていたのだ。幕府が飢饉救済に乗り出したのもこの思想によるものであった。

だが米屋は施行のためのコメだと訴えても、飢饉だからと値を吊り上げ、一貫二百文の一点張りで値切らない。最後には少し値切ったものの、想定を大きく下回る3表の米しか確保できなかった。米商人の中には飢饉を神に願う者までいたという。

そんな奴は飢え死にすればいいよ!

地方でとれた米のほとんどが高い値がつく都に流れたため、ますます地方は米不足に陥ることになった。それが都に難民が流入する原因の1つとなっていた。ある意味飢饉の拡大は人災でもあったのだ。まったく

ガッデム貨幣経済!

全然米が足りないので新右衛門たちは公家衆に頼んでみようということになる。公家衆は高い米を買いあさり、飢饉にもかかわらず年貢を取り立てていたのだ。

新右衛門が公家の家で目にしたのは、飽食の宴。茶碗には山盛りのご飯。ずらりと並んだ山海の珍味。

新右衛門が公家・北小路房善に施行米の喜捨を求める。するとこの公家野郎

予のところとて、そうそう余裕はないでのぉ

仕分けするぞコノヤロウ!

蓮舫をタイムワープさせるぞ!

わずかでもようござります、飢えた者たちを救わねばなりません、あの者たちに罪はございませんと、食い下がる新右衛門。すると公家野郎は

天変地異は神仏の怒りではないのか?

罪なき者を神仏は罰せぬぞ。

と言い返します。

新右衛門も負けてはいません。

人々が飢えているのは神仏の怒りではありません。限られた者にしか富が回らない、そういう世の中の成り立ちが元となってるのです。

これには公家野郎もぐうの音も出ず、論点を変えます。

喜捨をすれば、予に何か利得でもあるのか?

すると新右衛門、

見返りを求めるのは善行と言わぬ。報われようが報われまいが、それにかかわらず行うことこそ誠の施し。徳の心があってこそのご喜捨と申し上げておる。徳のある者が富のある者ではございませぬか?また富のある者は徳を備えた者ではございまぬか?

しかし公家野郎は首を縦にはふらなかった。

夜更けに米倉に戻ると、そこに賊と化した難民が米の噂を聞きつけて襲ってくる!

まるでドーン・オブ・ザ・デッド!

木戸を激しく打ち叩く無数の音!壁を突き破って伸びる手!すっげえ臨場感。

そして最後には木戸を破られて施行のために買った米をすべて奪われてしまった。

暴徒が去った後、十代の少年が倒れていた。賊の一味だったが新右衛門は腹を満たせばまともに生きるだろうと粥を施す。

そして翌朝、少年は元気を取り戻した。

施行米は奪われたが一人の若者を救うことができた。

そこに昨日会った公家野郎から二十俵の米を与えるとの書状が届く。新右衛門の説いた見返りを求めな有徳の理念に心を動かされ、世間の惨状を見て見ぬ振りをする自分を恥じて協力を申し出たのだ。

そして難民に粥を施しているところに、一人の男がやってきて米を分けてくれと喚きだす。それはできないと新右衛門の部下があしらおうとするが、男は引き下がらない。新右衛門が理由を聞くと、男は嗚咽を堪え、身の上を語りだした。

自分は飢饉で荒れた村を捨て、死にかかっている者たちを置き去りにして都に出てきた。だが急に残してきた村の者と、死んだカカアのことを思い出して、その者たちに米を持ってかえってやりたいと男は泣き崩れた。

もう日がたっているので生きている者はいないかもしれないし、男の話は嘘かもしれない、そう部下が忠告すると、新右衛門は、自分が行く、あの男だけでは米は背負えんだろうと。賊にでも襲われたら大変だと部下は新右衛門を止めようとするが、昨晩助けた少年が私を使ってくださいと申し出る。

いやあこれもまた良い話だ。

来週は打って変わって「江戸のカブキ者」。

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コメント

秀作! 最近のバラエティの歴史物にあきあきしていたから、リアルな映像と相まって実に良かった。還暦過ぎて有徳思想を知った。はるか昔に高潔な役人がいたのは救いかな。

ミラクルいわやんさん、どうもsun
リアルなのに熱い、脚色はあるにせよそういう人たちは実在した、これぞタイムスクープハンターの醍醐味だと思います。

有徳思想が希薄になったから公家衆も室町幕府も没落して戦国の世になったのではないかと思います。

かぶき者の夜もかなり良かったです。最後の旗本奴の根城に一人殴りこみをかける「鷹」のシーンは、なかなか凄かったです。

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