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« サラリーマンNEO 4月22日 | トップページ | 警部補 矢部謙三 第3話 »

2010/04/23

新・三銃士に太田光

反乱軍の深手を負った兵士ルミエール(自称ジュリアス・シーザー)に泣かされました。

太田光のハスキーでダウナーな声がはまってます。

この兵士の語りがかなりいいです。

ダルタニアンとルイ13世とばったり出くわして、銃を向け殺した政府軍の兵士を埋める穴をほれと言う。2人が黙って立っていると

ふつう銃のそっち側にいるやつは、こっち側の言うことを聞くもんだぜ。

そして穴を掘り終えて、政府軍の兵を弔うと、ルミエールは身の上を語りだす。

俺を恨むんじゃねえぞ。いくさってのはそういうもんだ。戦争で得するのは上にいるやつらだけさ。

俺は戦争が始まるまでは、農場でチーズを作っていた。ルミエールさんちのチーズといえば、これでもこの界隈じゃ有名だったんだぜ。(ジュリアス・シーザーじゃないと驚く国王陛下)。

やがていくさが始まった。あれよあれよという間に戦場に駆り出され、あれよあれよという間に何人も敵を殺した。必死だった。殺さなきゃ自分がやられる。地獄だよ。この間までチーズを作ってた俺がなんで見ず知らずのヤツを殺さなきゃなんねんだ。

そこに埋まってる男だってそうだ。ついこの間まで俺のチーズを喜んでうまいうまいって食べてくれてたかもしれねえじゃねえか。なんで俺がそいつを殺さなきゃなんねえんだ。

チキショー!誰が始めたんだ、こんな戦争。おれはそいつが憎い。

暇乞いをするダルタニアンにルミエールが銃口を向ける。

まだだ。もうひとつ墓穴を掘ってもらいたい。

今度は誰のかと、ダルタニアン。

決まってるだろ。俺のだよ。俺はもうすぐ死ぬ。野ざらしになった死体を野犬に食われるのは、御免なんだ。

ルミエールは太ももに重傷を負っていた。

ダルタニアンと国王陛下が穴を掘る中、ルミエールがひとりしゃべり始めます。

おまえら、うまいカマンベールチーズの作り方知ってるか?

いいチーズはいい牛乳から作られる。搾りたての牛乳を冷やし、それから熱を加えて殺菌する。それにカビをちょいと入れる。

木にもたれて立っていたルミエールの体から力が抜けてへたれこむ。

すると固まってくるから型に詰め、一晩置いてそいつに塩を加える。このさじ加減が難しいんだ。そしてそのままじっと熟成されるのを待つ。すると少しずつチーズが育っていくんだ…濃厚で…クリーミーで……ほんのり甘くて……ルミエールの作った最高の…カマンベール…………

穴を掘り終えてダルタニアンが見上げると、ルミエールはすでに息絶えていた。

泣き叫ぶルイ13世。

余談:酒場のシーンでモツの煮込みが出てきますが、フランスにそんなもんがあるのかとググッてみますと、Tripes à la mode de Caenっていうのがあるそうです。カーン風牛の臓物の煮込みだとか。

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