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2010/05/03

龍馬伝 18話 海軍を作ろう!

山内容堂の調略により、孤立無援となった武市半平太。

勝麟太郎は自分を斬りに来た以蔵を酒宴で篭絡。

海軍操練所にやってきた龍馬と長次郎。これセットだそうです。セットに見えない。

塾頭の佐藤与之助はまるで鬼軍曹。番号を数えるのが遅いと「おっせぇ!」とか東北弁で畳み掛けるのがコミカルです。この人(有薗芳記)ははまってます。おめえら、勝しぇんしぇいから、なにそわできたなだ?→勝先生から何を命じられてきたんだ!無理です。もはや外国語です。塾に入る人材を集めてこいと龍馬たちが答えると、「んだば、ちゃっちゃと町さ出て、誰か連れてこい!」

しかし町に出てもなかなか人をリクルートできず。

そうしたら見窄らしい姿になった侍を見つけて話しかけたら、沢村惣之丞だった。三日ぶりに食にありついた惣之丞が食べたのは、やはりカツオ。そして惣之丞に幕府の海軍に入らんかと誘ったら、攘夷派の俺が幕府のために働らけるかと激昂し、刀を抜いて暴れる。

しかし龍馬に俺たちも日本を守りたいと考えていると説き、惣之丞は海軍操練所に入る。

江戸城では上洛して帝の前で攘夷の宣誓を行うかどうかで悩んでいる家茂と春嶽や慶喜ら幕臣たち。

家茂が菓子を食べてます。実際に甘党だったようで。そのせいかどうか知りませんが、若死します。

慶喜が口先だけ言っておけばいいと家茂に進言する。しかし京都には武市半平太がいた。幕府側が口先だけは攘夷を誓うだろうから、期日を設けることを公家衆に具申する。上洛した家茂に三条実美はいつから攘夷を実行するのかと問う。それを明言するまで江戸に帰ることはならんと釘を刺す。計画が狂って動揺する慶喜。

(どこかの鳩首相も自ら基地の移転先決定の期限を設けてドツボにはまってます。歴史は繰り返すのでしょうか)。

容堂からお目見えの許しが出たと狂喜乱舞する武市半平太。失脚させる調略とも知らず哀れなり。

容堂の前で頭を床につけんばかりに平伏する半平太。緊張のあまり声も上ずる。そして容堂は一言、摂津の神戸村にある海軍の操練所に勤王党からも3人ほど出せと命じる。答えに躊躇する半平太。この命令は勤皇党の目的である倒幕に反する行動であった。すると容堂は勝麟太郎殿と約束したと圧力をかけます。半平太は操練所を取りしきる勝麟太郎は開国派だと抗弁します。さらに容堂は勝のところに脱藩浪士の龍馬がいたと言い、坂本の脱藩を許すと側近の森下に命じる。そして

これからうちの藩士が勝殿のところにお世話になるがじゃ。

と言って話を終える。藩の実権を握っているのは半平太ではなく佐幕派の容堂であると言ってるのようなものです。しかも容堂を支えているという体裁を半平太も取っているので従うしかありません。こうして勢力を削ぐわけです。策士よのう容堂。

これに対して半平太は以蔵に勝麟太郎の暗殺を命じた。

さらに容堂側近は武市の力を削ぐべく、半平太の右腕である平井収二郎に、お前が武市半平太に代わって藩政を変えていくことを藩主容堂は考えていると伝える。

偽名を使って以蔵は、勝麟太郎の宿にやってきた。だがそこに偶然龍馬が居合わせた。

ここからの勝麟太郎が面白いです。

龍馬が以蔵と見抜き、ワシの友達だと勝に紹介すると、勝はいつものべらんめえ調で龍馬に、

おい、おれを斬りに来たんだよ。おめえだって、わかってんだろ、図星だろ、この野郎!

まだ半平太に言われて人斬りをしているのかと叱責る龍馬を勝がなだめる。

いや いや いや!こいつだって一生懸命、仕事やってんだよ。なあ、その前によ、俺を斬る前にひとつ、俺の話を、とっくり聞いて、それから斬りな。ちょっと待ってろ。

勝は地球儀を取りにいく。

龍馬が呆れて、それは役に立たんがです!と地球儀を指差す。

やらしてくれよぉ!

と懇願する勝麟太郎。

嫌がる龍馬。

やらしてくれよぉ!

やらしてくれよぉ!

高かっただからよ、やらしてくれよ!

懇願する勝麟太郎。

根負けする龍馬。

地球儀を以蔵に向ける勝。

これは、地球儀といってよ、広い世界を写した球だ。とくと見ねえ。ここがアメリカだ。これがヨーロッパ。これが清国で、日本はどこだと思うねえ? ええ? 日本てのはよ。隅っこにある、ちっぽけな島が、日本なんだぜ。

驚く以蔵。これが日本!なんちゅうことぜよ!

それに驚く龍馬。おまん、まっこと知らんかったがか!

喜ぶ勝麟太郎。

やった!やった!役に立った、地球儀が!

そして勝はぽんと地球儀を叩き、

よぉ、お前さん素直だね!気に入った!よし行くぞ!飲みに行くぞ!

斬りに来た以蔵とともに勝と龍馬は飲み屋に。

ここで勝が龍馬にはるばる京都まで何を聞きに来たかと尋ねる。

龍馬が言うには、勝の塾に入ってくる者は皆、異国と戦をするための海軍だと思っていて、日本が力をつけて西洋諸国と互角になるまで戦を起こさないための(抑止力としての)海軍だとどうしたら彼らに理解させられるか悩んでいる。自分にはほうっておくことはできないと。

勝は一言。

じゃあ、ほうっておけ。

どうして!耳を疑う龍馬。

勝が人の心情を説く。

人はな、口で言ってたってわかるもんじゃねえ。「お前さんは間違ってる」と言って素直に認めるのは、ここにいる以蔵くらいなもんだ。

と笑う勝。

まあ、そのうち人は肌で感じて変わっていく。まずあの塾のいいところは、藩の壁が無え。次に人の上下の隔てが無え。そして黒船の動かすためには、どうしても西洋の学問を学ばなきゃなんねえ。そのうち奴らは必ず、悟ってくれる。「拙者は何々藩の藩士でござる」。これじゃだめなんだよ。俺たちは日本人だ。そう必ず悟ってくれる。

再び容堂に意見する武市半平太。

攘夷がなされた後は、徳川と並んで土佐、薩摩、長州、越前が力を合わせて、政を行うべきでこざいます!

頭を下げたまま話をする半平太を横目に、容堂は子供らと花札に興じている。それでも半平太は話を続ける。

大殿様は五大老の一人として日本の舵取りを!

ここで容堂が半平太を向く。

武市。

山内家は関ヶ原の恩賞として神君 家康公よりこの土佐を賜ったがじゃ。その大恩ある将軍家に並ぶことなどとは、おこがましいにも程がある。

そして容堂は森下に明日にでも土佐に帰ると言う。

唖然とする半平太。

お待ちください!大殿様!土佐藩は今や攘夷の旗頭にございます!大殿様は朝廷を動かし、幕府を正すほどのお力をお持ちになったがです!折角、ここまで来たのに今、土佐に帰るなど!

この言葉、容堂には半平太のことを言ってるとしか思えない。怒鳴る容堂。

黙れ!武市!

わしはのぉ、攘夷派のあほうどもが、強欲な公家どもを担ぎ出し、将軍家を困らせるがを見ゆうがは、もううんじゃりじゃき!

そして花札を半平太に投げつける。

ひとり力なく回廊を歩く半平太。「土佐勤王党」の部屋に帰るが誰もいない。

誰もおらんか? 収二郎?

その時、収二郎は半平太を裏切り、三条実美の前で幕政改革を行なうと誓っていた。

以蔵を呼ぶ半平太。

以蔵は龍馬に言われたとおり勝の警護をしていた。

これで武市の周りから人が消えたのぉ。

高笑いする容堂。

どういてじゃ……

と自分の部屋に座り込む半平太。

攘夷決行は5月10日と将軍家茂は帝の前で誓った。

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コメント

現在の政治と比較して見る意味でも龍馬伝は面白いですよね
まあ今の政治は見れたものではないですが・・・

個人的には今回の以蔵の一件で勝麟太郎役の武田鉄矢を見直しました
正直武田鉄矢の勝麟太郎にはがっかりしていました
以蔵を説得からの呑むシーンはよかったです

どうも
>以蔵を説得からの呑むシーンはよかったです
確かに。

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