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2010/05/11

龍馬伝 第19話 攘夷決行

スペインの無敵艦隊はイギリスと戦うまでは「無敵」だった。攘夷運動も然り。

攘夷決行の期日が決まると、幕府開国派側の容堂による朝廷攘夷派の旗頭、武市半平太を追い落とす調略が始まる。

京の市中を歩きながら、勝麟太郎が護衛の以蔵に言う。お前さんおいらのこと開国派だと思ってんだろう。とんでもない俺だって攘夷派なんだぜ。合点が行かない以蔵。

攘夷にも2通りある。大攘夷と小攘夷だ。異人なんぞ追い返せ、たたき斬っちまえってのが小攘夷さ。それにくらべて異国の文物を学び、そしてお互いに力をつけて自国を守る。これが大攘夷さ。

2人は辻にさしかかる。

以蔵は、雄弁に語る勝を無視して、辻の角に神経を集中する。角に敵が潜んでいないかと探り、刀に手をかけて静かに麟太郎の前に出ると、前後左右を見回す。誰もいないとわかり、再び勝の一歩後ろにさがった。

よくわからんと笑う以蔵。ワシの役目は今は勝先生をお守りすることですきに。

あのな攘夷攘夷と言ってる野郎だってな、国を守りたいって気持ちは同じなんだ。攘夷派が襲ってきても、むやみにたたっ斬っちゃなんねえと・・・

そこに龍馬がやってくる。幕府が攘夷決行を朝廷に約束して、攘夷派の気勢が上がってるので、開国派と目される勝が街中を歩きまわるのは危ないから宿に戻ることを勧める。勝はじぶしぶ宿に戻る。宿に帰る道すがら、勝は龍馬に容堂が脱藩の罪を許したと伝えた。

飯屋に入った龍馬と以蔵のところに平井収二郎がやってくる。龍馬が収二郎に声をかけると、呆れた顔をする収二郎。脱藩の罪で追われてる者が、こんなところで酒ら飲じょってええがか?容堂の調略とも知らず、容堂に藩政改革を任されたと自信をつけたせいか、いつもに増して龍馬に強く当たる。

実は脱藩の罪は許してもらったがですき、と笑う龍馬。その本当の意味を収二郎はわかってない。そして以蔵になぜ勝麟太郎の用心棒をやっているのかと問いただす。龍馬が収二郎を宥めようと肩に手を回すが、収二郎は龍馬の手を払い、藩邸に戻ってと言ったところに、神妙にしいやの声。

飯屋に土佐藩留守目付が駆け込んできのだ。平井収二郎。おまん、藩に黙って朝廷に取り入ったそうじゃんのぉ。謀反の咎で召し捕る!

自分は容堂公のお勧めにより!と抗弁する収二郎。

大殿様の名を下士が軽々しゅう口にするな!

わしらなんちゃ悪いことしとらん!と暴れる収二郎。

龍馬は以蔵に収二郎を連れて逃げろと命じる。

勤皇党の者が武市半平の書斎にやってくる。収二郎が自分を裏切り、藩主を無視して朝廷に土佐藩改革を任せるように申し出た罪で土佐に送り返されることになったと聞かされた、半平太は気が動転し、呼吸をあらげ、倒れた。

土佐の高知城で酒をあおり、高笑いを挙げる容堂。

容堂は風向きを読むことに長けていた。世の中に攘夷の機運が高まれば、半平太の好きにさせていたが、今度は一転して勤皇党を弾圧し始めた。つまり時代は半平太の信奉する「小攘夷」から離れていったのだ。

幕府外国奉行・柴田綱中とアメリカ公使ロバート・プリュインの昼食会。

プリュインは幕府の攘夷決断の真意を問うた。

You are not considering war against us, are you?

よもや我々と戦争をする気ではあるまいな?

柴田がワインのタンブラーを持ち上げ、プリュインのグラスに注ぐ。

The Fuedal government is not intent on war with America or any other country. Strong stance must be taken to keep court officials...CONTENT.

幕府はアメリカを含め、どの国とも戦をするつもりはない。勇ましいことを言うのは、公家どもを黙らせておく方便だ。

英語の方が雰囲気出てるので併記しました。

これまで朝廷に振り回されていた幕府は、本来のしたたかさを発揮し始める。

5月10日に攘夷を実行するかどうかは貴藩の勝手である、慶喜の側近が佐賀藩留守居役に告げる。つまり貴藩は我ら幕府に従うのか、それとも朝廷いや…朝廷を担いでいる長州に従うかということじゃ。

諸藩は攘夷を決行しなかった。

満面の笑みを浮かべる慶喜。暗い顔をして座する勝麟太郎に慶喜が歩み寄る。

異国と戦をしたら、間違いなく負けると言ったのはお前だぞ。もっと嬉しそうな顔をしろ。

ただただ仰せのとおりにございます……

という勝の腹綿は煮えくり返っていた。

天下の幕府が姑息な真似をするんじゃねえ!

5月10日未明、土佐藩邸。武市半平太は勤皇党の志士とともに容堂からの攘夷決行の命をひたすら待った。長州藩だけが攘夷を断行し、アメリカ商船に砲撃を加えた。攘夷派と信じる容堂からの命令はついに来なかった。すべては夢と潰えた。

江戸城を伝令が走る。アメリカ軍ワイオミング号が長州の軍艦、庚申丸と壬戌丸を沈め、フランスの軍艦が邦題を粉砕したと慶喜に伝えた。

それみたことかと言わんばかりに大声を上げて笑う慶喜。直ちに各国に知らせよ、あれは長州が勝手にやったこと。幕府とは無関係じゃと。この機会にうるさい長州がいなくなってくれれば、儲け物だのぉ、勝。何も言わず頭を下げる勝。諸藩がまとまらないといけない国難であるのに、慶喜は外国の軍艦に幕府の意向に従わない長州を攻めさせたのだった。

長州が敗れ、土佐勤王党の御旗を掲げた部屋でひとり下座に座する武市半平太。そこにやってきた龍馬に半平太は呟いた。

わしらは何を間違ごうてしもうたじゃろか。

龍馬が半平太を宥める。

異国の船に大筒を撃った長州はあっさりとやられてしもうた。土佐藩も戦をしかけちょったら、同じ目に遭うたですろう。もし日本中の藩が大筒を撃っちょったら、もうこの国はのうなっちょったかもしれんがです。

攘夷ら、所詮愚かしい考えやったがか。

違いますき、と龍馬。攘夷を成すには、別の手段があるゆうことですろう。つまり日本の海軍をつくり…

龍馬、と半平太が話を遮る。

もう遅いぜよ。

今更、別の手段らわしには考えられん。

そして半平太を裏切って幕政改革の主導しようとした収二郎をなじったことを悔やんだ。あいつは有能な男じゃき、野心を持つがも当然じゃ。己が土佐藩を動かしたいと思う気持ちは、よう分かる。

つまりは……わしに人徳がなかったいうことじゃのぉ。

そんなことはないと龍馬。みんな武市さんのことを慕うちゅう。攘夷が実行されんがったは、武市さんのせいではないき。いろんな人間がおっていろんな思惑があるがです。

そして一緒に海軍をやろうと持ちかける。ホンモノの攘夷を実行しようと。半平太が土佐藩に帰れば殺されるとわかっていた。

それはできんと半平太。収二郎をほうっちょくわけにはいかんがぜよ。自分が大殿様に頼めば、収二郎をきっと無罪放免にしてくれる。容堂公に黙って朝廷に取り入ったのは藩を思ってのことだと説明すればいいと龍馬に言った。

龍馬が覚悟を決めて半平太に忠告する。大殿様は武市さんが思うておられるような人ではないがやき。あのお人は、武市さんを嫌うておられるがです。帝の使いとして江戸へ下ったがも、土佐藩を攘夷の旗頭にしたがも、実は容堂公は快く思うちょられんかったがです。わしの目の前でそう言うたがです。

視点が定まらず、動揺して笑い出す半平太。庭には散った桜の花が舞っている。

龍馬、わしは大殿様から菓子をもろうたがじゃぞ。藩のためによう頑張ってくれたと褒美を賜ったがじゃ。

違うき武市さん、目を覚ましてつかあさい!

ほんなら言うてみい。どうして大殿様はわしを嫌う?

龍馬が半平太を見据える。

大殿様を支えちょった吉田東洋様を殺したからやき。そして土佐勤王党は下士の集まりやったきじゃ。

半平太は桜舞う庭から暗い部屋の中へと入る。龍馬があとを追う。

何を言いゆう。吉田東洋は大殿様を唆し、藩を誤った方向に導こうとした奸物ぜよ。

間違ちゅう武市さん!龍馬が半平太の両肩を握る。わしの言うことを信じてつかあさい!土佐に戻ってはいかん!

やめてくれや龍馬!半平太が龍馬を投げ飛ばす。

攘夷の夢が破れてしもうたがじゃぞ。そのわしに大殿様を信じるな言うがは……武市半平太いう男を、わしの人生すべてを否定することぜよ!

侍が殿様を疑うたら、もう侍じゃないき。

そういうと半平太は床にへたれこむ龍馬に歩み寄り、肩を叩く。

大丈夫じゃ。収二郎を助けたら、また戻ってくる。まだ以蔵がおるきの。あいつには、まっこと嫌なことばかりさせてしもうた。わしは以蔵に謝らんといかん。

龍馬の目に涙が浮かぶ。

おまんとはいろいろあったけんど、わしはおまんのこと嫌うたことはないぜよ。まっことじゃ!龍馬!幼馴染ゆうがは、やっぱりありがたいのぉ。

そう言って半平太は龍馬を立ち上がらせた。

また会おう、龍馬。今度はうまいものでも食いながら、ゆっくり話をするがじゃ。

首を横にふる龍馬。

ほんまに異国の脅威から日本が独立を守れるやったら、わしはおまんの海軍に加わってもええ。それまで達者でのぉ龍馬。

達者でのぉ。

そう言い残して、武市半平太は部屋を出て行った。

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