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2010/06/06

龍馬伝 第23話 池田屋に走れ

池田屋事件、「音」で来ましたか。うまいですなぁ。

文久3年9月20日、近藤長次郎は大和屋の娘、徳を妻に娶った。その祝言の席には勝塾の塾生が集い、酒を酌み交わし、踊っていた。そこに勝麟太郎が京都から祝い酒を持ってやってくる。頭を下げる長次郎。もうひとつ嬉しい知らせがあると勝が立ち上がる。すっと祝宴の喧騒が静まり、勝の言葉に皆が耳をすませる。

ついに神戸村に海軍操練所が出来上がった。大坂での訓練を終えて、我ら神戸村に向かう!

よっしゃーと湧き立つ塾生たち。徳と長次郎が驚いて目を合わせる。

沈まれと麟太郎が塾生たちを押さえると、長次郎を向いて座り、というわけで長次郎、しばし嫁さんとはお別れだと笑った。

うろたえる長次郎。結婚早々単身赴任です。

勝塾の塾生たちが龍馬とともに操練所についた。門を開けると、広い敷地にそびえ立つラットライン(縄梯子)などの訓練施設。歓声をあげて塾生が操練所を見回す。縄梯子を登りはしゃぐ龍馬。

さて、と勝が塾生たちを見渡す。これから肝心要のものを見物に行く、来な。

勝一行は坂を下り、浜辺へと向かう。

遠くに錨泊する黒船が見える。

水際へと走り出す塾生たち。龍馬が惣之丞に言う、あれぜ!あれが俺たちの船ぜよ!

幕府の軍艦の威容に目を見張る塾生たちに勝が語る。

おめえさんたちは、ここで操船術、航海術、砲撃術を体に叩き込むことになる!

勝の指揮杖が水平線へと向いた。

そして海へ!日本の海軍がここから船出する!

塾生たちは拳を振り上げ、威勢のいい声を上げる。

塾生たちの海での訓練が始まった。

海軍操練所に集まった若者は、全国の各藩から送り出された200名近く。中には龍馬のような脱藩者もいたが、皆、あたらしいことを学ぼうと意欲にあふれていた。

その訓練生の中に陸奥陽之助(後の陸奥宗光)がいた。

陸奥が誰に言うとなく一人呟いた。薩摩藩士は21人おるのに、長州藩士は一人もおらんいうことが、ご時世やな。

その物言いに勤王党の亀弥太が苛立って、先生の話を聞けと陸奥を睨んだ。

陸奥が苦笑する。攘夷派は全部蹴散らされたわけか。

それを聞き、亀弥太の抑えていた感情に火がついた。だが号令を聞いて、反射的にそれに従った。

8月18日の政変以来、長州を中心とした攘夷派は薩摩会津に都を追い出され、権勢を失っていた。だが長州の攘夷派は密かに起死回生を狙っていた。その手立てを探るために桂小五郎が京都に潜り込んでいた。

その頃、京では桂小五郎が攘夷派と密会していた。思い切った手を打たんにゃ、長州の再起も、攘夷の成就もない。思い切った手とは?と問われた桂が答える。

薩摩の手から、力ずくで帝をお救い申し上げるのじゃ。

同じ攘夷派の武市半平太は牢の中にあった。牢番の和助が朝食を運んでくる。衛吉の声が聞こえないのは死んだからかと半平太が尋ねると、和助は拷問は取りやめになったと答えた。安堵する半平太。頼みごとがあったら自分に言ってくれと牢番が言う。言伝があれば伝えると。どういてそんなことを訝る半平太に和助が畏まる。

わしは下士です。こういうお役目やき、勤王党へは入れんかったけんど、身分の低い下士を率いて土佐を動かした武市様をわしは尊敬しちょりますき。

そしてこう付け加えた。以蔵が捕まって土佐に戻されたと。驚く半平太。

縄で縛られ、床に座らされた以蔵に後藤象二郎が尋問する。吉田東洋様を闇討ちしたがはおんしかえ?

違うきと、以蔵。

ほんなら勤王党の他の者かえ?象二郎が以蔵を顎をがぐいと持ち上げる。武市半平太が指図したがじゃ。

知らないと答える以蔵に、別の役人が正直言わないと命がなくなると脅す。武市先生に合わせてくれと懇願する以蔵。なぜ拷問ができんとその役人は苛立った。

拷問を禁じたのは容堂であった。御側用人の森下が象二郎から以蔵を拷問させて口を割らせたいとの願いが再三来ていると伝える。容堂は森下に背を向けたまま、床の間に掛かった極楽浄土の絵を見ながら、香を楽しんでいる。

無粋じゃのぉ、森下。一橋慶喜公より素晴らしいものをもろうたがじゃぞ。閉めや!

はっ!と森下が襖を閉じた。

その極楽浄土の絵は、攘夷派弾圧の恩賞であろう。

一人容堂は薄暗い部屋で香を嗅ぎ、ロウソクの炎に照らされた絵を見て悦に浸った。

極楽浄土はえいのぉ・・・

以蔵は半平太との目通しが叶った。だがそれは象二郎の計略であった。それがわかっていた半平太は以蔵に何も喋ったらいかんと厳命した。それを聞いていた象二郎は悔しがり、以蔵を半平太から引き離した。

半平太は思い知った。自分がこの牢にいる限り、誰一人この地獄から救えないと。

海軍操練所で昼に握り飯を食べる塾生たち。亀弥太が仲間の塾生に自分は三角関数を覚えるのに十日はかかったから、急いだらいかんと言った。陸奥はそれを鼻で笑い、自分は1日で覚えた、あんた容易いことに十日もかかるとは信じられんと言い捨てた。

亀弥太が陸奥に掴みかかった。

長次郎が仲裁に入る。

離しや偽侍が!と亀弥太が長次郎を怒鳴る。侍になったと言いながら、娶ったがはやっぱり商人の娘やないかえ!そんな奴に指図されとうないぜよ!

亀弥太が長次郎を突き飛ばした。亀弥太の土佐勤王党の侍としての誇りがそう言わせたのかもしれない。

言い返せず、だまって怒りに震える長次郎。

わしはこんなことをしよってええがか!と亀弥太が鬱積した想いをぶちまける。武市先生も以蔵も牢に入れられちゅうがやき!収二郎さんは腹を切らされたがじゃ!一緒に戦った仲間がそんな目に遭いゆうというに、こんなことをしよって!

亀弥太はどこかへと去った。

憮然とする長次郎を龍馬が宥めようとするが、長次郎は龍馬の手を振り払って持ち場に戻った。

大変ですなあと陸奥。あっちにもこっちにも気ぃ遣こうて。

龍馬が陸奥に歩み寄る。おまんは紀州藩の家老格の家柄やそうじゃねえや。どういてここに来たがぜ?

おもろそうやと思うたからですわ。蒸気船を操るのがと陸奥が飄々と答える。

惣之丞がそんな理由でよく親が許したのと詰め寄る。

許すわけないやろうと陸奥が笑う。わしは脱藩してきたんや!

そう言い残して去った陸奥の背中を見ながら龍馬は呟いた。

あいつにも何か志すものがあったがじゃのぉ。

陸奥もまた尊皇攘夷派であった。

亀弥太は浜で小舟に座り、じっと海を眺めていた。龍馬がそれを見つけ、やってくる。

龍馬が亀弥太に同情した。自分も武市たちのことを考えたら、やりきれない気持ちになる。だが自分たちは新しい道、日本を守る海軍を創設するという新しい道を進んでいるんだと諭した。

亀弥太が顔を上げ、哀しい目で龍馬を見た。

おまんは、忘れてしもうたがか、龍馬。

そう言うと亀弥太は、目を海原へと戻した。

わしら下士は、土佐では犬猫同然の扱いやったがぜよ。わしを救うて下さったがは武市先生ぜよ。

「亀弥太、土佐で虐げられちゅうことら、忘れや。今、日本は異国の侵略を受けゆう。わしら帝の下に一つになり、刀を抜いて異人を追い払うがじゃ。尊皇攘夷ぜよ!」

そして海を見ながら笑った。

あの時の志は、なんちゃ変わらんと、ここにあるがぜよ!

目を覚ましいや 亀弥太!龍馬が諌める。

時はどんどん流れちゅうがじゃ!今更攘夷じゃ、開国じゃ内輪もめしちゅう場合かえ!日本を守るためにはもっと、もっと力をつけんといかん!そのためには海軍を作ろうとしゆうゆうことは、おまんじゃち、ようわかちゅうはずぜよ!

亀弥太が唇を震わせ、目に涙が浮かべる。

龍馬が震える亀弥太の両肩を握る。武市さんらに申し訳ない気持ちがあるゆうことは、わしにもようわかる。けんどのぉ、もう後戻りしてはいかんちや、亀弥太。後戻りしてはいかん!

だが翌日、亀弥太は操練所から姿を消した。

長州藩士が京都で事を起こすと聞き、夜の間に去ったという。

龍馬は亀弥太を探しに行こうとするが、陸奥が止める。亀弥太は海軍よりも攘夷派を選んだんだと。わしもそう思うと長次郎も陸奥に同情する。志の違う者を無理に引き止めることはないと。皆が賛同する。一人ぐらいどうでもいいと。

塾生たちは外海にでる訓練を始めた。

それは違うぜよと龍馬が叫ぶ。

小船を海へ出そうとしていた塾生たちの手が止まる。

龍馬が言う。

わしらは、たった200人しかおらんがじゃ。たったの200人で作ろうとしゆうがじゃわしらは!アメリカ、フランス、エゲレス、オロシア。異国は日本がばらばらになるがを待ちゆう!いつでも日本を乗っ取る準備ができちゅう!

けんどそうはさせんと心に決めた者らが、この海軍操練所に集まちゅうがやろうが!おらんでえいゆう仲間らここには一人もおらん!蒸気船は一人で動かすことはできんがじゃ!

帆を張る者、索を引く者、釜を焚く者、風を見る者、海図を読む者、見張りをする者、旗を立てる者、飯を焚く者、壊れた所を直す者、誰一人欠けたら、船を動かすことはできんがぜよ!

わしらはのぉ、日本の海軍ゆう、大きい大きい船を動かそうとしゆうがじゃ!亀弥太はの、まっすぐなえい奴ぜよ。あいつを死なせるわけにはいかんき。あいつを連れ戻してくるき。

龍馬は京都へと急いだ。そして京都に着くと、お龍から三条小橋の池田屋に攘夷派が集まっていると長州藩士から聞いたから、亀弥太もそこにいるのではないかと聞き出した。龍馬は池田屋へと疾った。

その情報は新撰組を掴んでいた。

夜半、宮部鼎蔵を中心に池田屋に集まった攘夷派は桂小五郎を待っていた。宮部の作戦は、幕府と薩摩に帝が取り込まえれようとしている今、京都の町に火を放ち、御所にも火をつけ、その混乱の隙をついて、帝を救い出すというものであった。その作戦に聞き入り、頷く亀弥太と仲間たち。

そして宮部が立ち上がった。

おいたちが、この日本国をあるべき姿に戻すときたい!

そうだと声が上がる中、足音がする。

桂さんじゃ!と攘夷派の一人が声を上げ、襖を開けて階段を下る。

その刹那、何かが激しく倒れる音とともに刀がぶつかり合う音が響く。二階へと殺到する足音。それに続く騒乱。刀が肉を斬る音。

路地を急ぐ龍馬が長屋の脇にうずくまる侍を見つける。立ち止まって、どうしたとその者の上体を起こすと、血まみれの亀弥太であった。まだ微かに意識があった。龍馬が亀弥太の腹を見て驚く。亀弥太は懐刀で腹を刺していた。

おまんなんちゅうことをと龍馬が嘆き、刺す手が滑らないように懐刀と右手に巻かれた布を解いた。

逃げてきたがじゃと虫の息の亀弥太。医者を呼んでくるという龍馬を止める。

わしは侍やき、あんな奴らにとどめを刺されるがは、真っ平ぜよ。

あいつらは誰だ、池田屋で何があったと龍馬が聞く。

亀弥太はうつろな目で龍馬を見つめた。おまんの言うとおりにしよったら、よかったかのぉ。後戻りはいかんかったのぉ。

そう言い残し、亀弥太は息絶えた。

どういて……龍馬が目を伏せた。

またひとり、龍馬は仲間を失った。

そして亀弥太の腹に傘をかぶせると、池田屋へ向かった。

池田屋の前には人だかりができていた。中の襖には飛ぶ血しぶき、血の手形。廊下から階段にかけて斬り殺された攘夷派の志士たちが折り重なって横たわっていた。

新撰組の仕業であった。

返り血で赤く染まった羽織りをまとい、大きな誠の旗を掲げ、近藤勇を先頭に新撰組の隊士たちが京都の市中を悠々とねり歩く。

龍馬は池田屋事件が壬生村に屯所を構える新撰組の仕業だと知り、夜の闇へと走った。

※陸奥宗光の言葉「政治はアートなり。サイエンスにあらず。巧みに政治を行い、巧みに人心を治めるのは、実学を持ち、広く世の中のことに習熟している人ができるのである。決して、机上の空論をもてあそぶ人間ではない」(蹇々録』)。

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