2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

記事検索できます

最近のコメント

最近のトラックバック

« 日本は格差があるかもしれないけど、低所得者には結構手厚い | トップページ | 蒼き流星となったはやぶさ »

2010/06/13

龍馬伝 第24話 愛の蛍

真木よう子のお龍、あまりに無愛想でどうなのかと思ってましたが、今回の変化を見れば、そう思わせるぐらい逆によかったのではないかと。

耐える妻、武市冨(奥貫薫)の物言わぬ存在感が心を打ちます。

池田屋にて孝明天皇奪還計画を密談していた攘夷派の志士たちは、新撰組の急襲を受け、皆殺しにされた。龍馬の幼なじみだった亀弥太も逃げることはできたものの、深手を負って落命した。怒る龍馬は夜の京都の町を小唄を歌いながら闊歩する新撰組に一人斬り込もうとするが、桂小五郎に止められる。

僕だって腸(はらわた)が煮えくり返っちょる!じゃか怒りに任せて動いてもどうにもならん!

けんど…桂さん!龍馬は悔しさに歯を食いしばった。

お龍が働く宿でも池田屋の事件は噂になっていた。宿に出入している男が池田屋で新撰組が攘夷派を皆殺しにした、お宅も攘夷派匿ってるそうだから、新撰組に気を付けた方がいいと忠告する。

皆殺しと聞き、いつもは動じないお龍が顔色を変え、ほんとにみんな殺されはったんどすかと、その男に詰め寄る。彼女の脳裏に池田屋に向かった龍馬のことが過ぎったのかもしれない。

激しく戸を叩く音。新撰組かと皆が怯える。戸を開けたのは桂小五郎だった。そして龍馬を呼び入れた。龍馬を見つめるお龍。

翌日になり、小五郎は部屋の奥に正座し、龍馬は窓際から外を見ている。亀弥太とは子供のころから一緒に遊んだ仲じゃった、まっすぐなええ男やったがぜよ!

それを聞いていた小五郎が呟く。人の運命いうもんはわからんもんじゃ。僕がもう少しあそこにはよう行っとりゃ、斬られちょったかもしれん。

龍馬が小五郎に振り返る。桂さん、この国はどうなるがぜ?

答える小五郎の声は怒りを帯びていた。幕府は薩摩と結託して、帝を自分らのええように操っちょる。もう異国の侵入を止める者はおらん。自分らのことしか、考えちょらんがじゃ、奴らは!

なんちゅうアホなことを、嘆く龍馬。

じゃが長州は戦う!と声を荒げた小五郎の顔は怒りに震えている。無謀と言われようが戦う!池田屋で死んだ者たちの志を、望月亀弥太殿の思いを、決して無駄にゃあせん!

どうすればいいのかと悩む龍馬。その姿を影から見つめるお龍。

宿屋の主人がここに御公儀の手入れがいつあるかわからんからと龍馬に告げた。でも今は新撰組が市中を見回っているので、日が暮れるまでお龍の部屋に隠れていることを勧めた。

その頃、土佐では、岡田以蔵への取調べが厳しくなっていた。容堂は厳しい取り調べはいかんと言っていた。だがあれはいつもの本意は真逆というポーズだったのか。以蔵は石抱きの激痛に襲われながらも、吉田東洋暗殺の首謀者の名を口にしなかった。以蔵の折り曲げられた両足にさらにまた1枚、厚い石板が載せられる。以蔵は喉が張り裂けんばかりの悲鳴を上げる。

後藤象二郎が詰問する。闇討ちを命じたがは、武市先生じゃろ?知らんと以蔵が首を振る。象二郎が石板に足を載せ、ジワジワを体重をかける。絶叫する以蔵。

以蔵の叫びが半平太の牢に執拗にこだまする。半平太は牢の隅に親に打たれるのを恐れる子供のように頭を抱えて丸まり、すまんすまんと繰り返すばかりであった。

お龍の宿にも新撰組が攘夷派捜索にやってくる。その時、お龍は握り飯を作っているところだった。近藤に怪しまれたもののあしらうことができした。作った握り飯を持ってお龍は、龍馬が身を寄せる自宅へと帰った。龍馬は月琴を鳴らし、お龍の弟たちや妹たちに土佐の歌を聞かせていた。お龍は龍馬のまた別の一面を見たのであった。

握り飯を見て、お米のご飯だと驚くこどもたち。龍馬は握り飯を子どもたちにわけてやった。子供らはうまいうまいと喜んで握り飯をほうばった。お龍が龍馬に向ける眼差しは、新撰組の近藤に向けていた憎悪に満ちたそれとはうって変わり、安らかなものになっていた。

京都の二条城に勝麟太郎が呼ばれ、登城した。そこで老中板倉勝静より海軍操練所に脱藩浪士が紛れ込んでいることを問われた。麟太郎は申し訳なさそうな笑顔を作り、脱藩の罪を許してもらえるように、国許に掛け合っていると答えるが、板倉は問題は脱藩浪士だけではないと、傍らにおいてあった紙を広げ、昨夜の池田屋の一件、そこに集まった攘夷派の中に土佐の望月亀弥太なる者の名前がある、この者も海軍操練所の者だそうだなと糾弾した。狼狽する麟太郎。

池田屋に望月亀弥太がいたという事実。これが海軍操練所と龍馬の運命を大きく変えていくことになる。

象二郎から東洋暗殺の首謀者がわかるまで、商売はさせられんと言われた弥太郎は、半平太の牢までやって来て、「わしがやった」と認めて素直に謝れば、許してやると象二郎が言っている、だから自供しろと詰め寄った。

半平太は顔色を変えず、ただ弥太郎を見た。そんなこと、わしがおまんに言うと思うかえ。「素直に謝ったら、許す」?子どもやち、騙されんぞ。

動じない半平太に弥太郎が畳み掛ける。以蔵が死んでしもうてもえいがか!お冨さんにいつまで苦しい思いをさせるがぜ!あんなに健気に旦那様の帰りを待ちゆう、お冨さんのためにも、わしやち味方になるぜよ!このまま牢に閉じ込められちょったち、どうにもならろう!堂々とほんまのこと言いや、武市さん!

弥太郎!と半平太が切り返す。そんな容易いことではないがぜ!わしを責めゆうがは、後藤様だけやない……大殿様もじゃ。わしがやってきたことは、すべて大殿様のためぜよ!それが……大殿様に背いた逆臣じゃと思われるがは、こればあ、悔しいことがあるかえ!このままでは終われんがじゃき!

その頃、容堂は深山宗林がたてた茶を満喫していた。

牢の中から半平太が弥太郎に言う。自分の夫が侍ではなかったらあと言われて、冨を悲しませることは断じてできん!

夕暮れ、お龍が庭先で牛蒡を洗っている。お龍の父が攘夷派を助けたために安政の大獄で死んだから、攘夷派、新撰組、薩摩の侍、家族を放り出して好き勝手やってる人は嫌いだと龍馬に打ち明けた。龍馬も自分は好き勝手やっていて、両親はすでにこの世にいないと言った。優しい母親だったが、体が弱かったと。だから肺を患うお龍の母を喜ばせたいと歌まで歌ったと笑った。そして母を治すためなら力を貸すと言った。お龍は断った。

龍馬はお龍に諭した。人の気持ゆうがは、銭金とは違うがぜよ。貸し借りとは関わりのう、受け取っていい時もある。

もう日が暮れるから行った方がいいとお龍が龍馬に勧める。そうじゃのと龍馬は立ち上がるが、亀弥太の亡骸を残していくのは辛いとこぼした。

志を…お龍が去ろうとする龍馬の背中に言葉を投げかけた。貫かれたんでしょう、あのお人は。坂本さんは、褒めておあげにならんと、あかんのと違いますか?「よう頑張った」と。「お前は侍らしゅうしんだ」と。

それは、一人家を守るお冨の思いと重なるのかもしれない。夜、冨はロウソクも灯さず、坂本家でもらったスイカを傍らに置いたまま、静かに座っていた。そして半平太が使っていた机に目を遣った。机の上の鉢が青い月の光に照らされ、赤い金魚が二匹、仲睦まじく 泳いでいた。

そこに牢番の和助が半平太の言伝をもってやってきた。玄関に入ると、冨に半平太の言伝を告げた。おまんに辛い思いをさせて、すまん。まっことすまん、と。

冨は和助に頼んで、1つの包を半平太に届けさせた。半平太が包を広げると、暗い牢に蛍が舞った。

月に照らされる庭を見つめる冨の目から一筋の涙がこぼれる。子どもが産めなくても夫婦であり続けてくれた半平太の見返りを求めない優しさを思っていたのかもしれない。

子はなくとも、半平太と冨の2人は途方もなき、強い絆で結ばれていたのだった。

« 日本は格差があるかもしれないけど、低所得者には結構手厚い | トップページ | 蒼き流星となったはやぶさ »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/82091/48623371

この記事へのトラックバック一覧です: 龍馬伝 第24話 愛の蛍:

« 日本は格差があるかもしれないけど、低所得者には結構手厚い | トップページ | 蒼き流星となったはやぶさ »

お気に入り

  • 21世紀のミュージックシーンを震撼させるリズム刑事

    Photo

フォト