2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

記事検索できます

最近のトラックバック

フォト

« ジェネラル・ルージュの凱旋#10に江戸同心24時の人が! | トップページ | 玄葉光一郎と遠藤憲一って似てませんか? »

2010/06/09

「告白」を見ました ★★★★★

青く湿り気を帯びた幻想的な映像が織りなす、おどろおどろしい復讐劇に引き込まれます。

「インセプション」もかなり面白そうだと思ってるんですが、精神的にはこっちの方が来ると思います。後ろに座ってた韓国ドラマ好きなオバさまたちは想像と違った言ってましたがいやいや韓国映画のオールド・ボーイのような想像を超える衝撃を受けました。

怪物は出てきませんがスティーヴン・キング原作のミストのような恐ろしいさがあります。

現実から精神(内面)描写に移っていき、最後に爆発っていう展開が絶妙。主人公は少年Aではなかろうか。

以下ネタバレありです。

冒頭の学級崩壊みたいな中学校の教室で淡々と教育論を述べながら、時々子供の注意を引くようなことを言い、自分の子供が教え子に殺されたと告げます。そして最後に

殺した少年Aと少年Bが飲む牛乳にHIV患者の血を混ぜた

っていう話から始まります。ここまで10分ぐらいに感じますが、松たか子のモノローグとゆっくりと流れる画面に引き込まれます。このゆっくりな画面がドキュメンタリーよりもリアルな雰囲気です。

なぜ先生は教室の生徒に犯人を直接言わず(ほのめかした)のか?

同じ生徒たちにいじめに合わせて自殺させよう

としたのです。先生、酷すぎます。

言うことを聞かず、暴れまわる子供に対する先生の復讐心もあるのかも。

なぜ少年Aと少年Bが先生の娘を殺したのかは次第にわかっていきます。そういう展開なんで主人公は少年Aだとも言えると思います。少年Aは秋葉原で大量殺人をした男のようです。

少年Aは、頭が良くて、人を見下しているのだけれど、所詮は中学生で、自分を捨てた母親に認められたいっていう思いが強すぎ、認められないので(と思い込んでいるので)、犯罪を起こして認められようとして先生の娘を殺します。しかし先生はあえて警察には言わず、少年Aの目的をくじきます。

そして自分はHIVに感染したと精神異常ぽくなってしまった少年Bに母殺しをさせます。

母親に自分の凄さを見せつけて褒めてもらおうとしていた少年Aは、学校に爆弾をしかけますが、(自己顕示欲が強すぎでブログに犯行声明動画をアップロードしていたため)先生に知られることになり、自分が死なずに母親を自分の作った爆弾で殺すこと羽目になりました。

泣き崩れる少年Aに先生が言います(正確な言い回しは忘れました)。

さあ、これからあなたの更生の道が始まるのよ……なんてね。

最後に拍手喝さいですよ(あまりの仕打ちに)。メメントの最後のセリフみたい最後のどんでん返しでいいです。

誰もお前を一生許さない。一生苦しめってことでしょ。少年Bも少年Aと同じ目にあいます。

二人の少年は自首してればこんなことにはならんかったのですよ。

« ジェネラル・ルージュの凱旋#10に江戸同心24時の人が! | トップページ | 玄葉光一郎と遠藤憲一って似てませんか? »

コメント

原作からして物議を醸していた痛烈な作品ですね。
私は痛ましく思いながらも文句の無い無慈悲さに引き込まれてしまいました。
自己肯定感を得る手段として理不尽にも他人を殺害した人間が、当たり前の様に更生するだけの映画ばかりじゃ逆に倫理的におかしいし。
加害者と被害者両方の地獄を描き、誰も救われない現実を見せてくれる映画は貴重なのかも知れません。
少年の罪が「若さゆえの過ち」で片付けられ、やがて武勇伝にすらなる事を責めもしない社会の堕落に一石を投じるかなと。
復讐者の資格を誰かに与えない様に生きるのが、きっと人間の条件です。

復讐によって誰かに復讐者の資格を与える事になるかは人により議論が割れそうですが。

藤咲さん、どうもsun
原作を読まれましたか。原作とは若干違うそうなので、読んでみたいと思います。

>少年の罪が「若さゆえの過ち」で片付けられ、やがて武勇伝にすらなる事を責めもしない社会の堕落に一石を投じるかなと

これは巨石を投じますね。未成年者には責任能力がないので刑事法が適用されないということは、「ガキは馬鹿だから、自分のやってることが分からない」ので責任をと問われないだけなので、当然の権利みたいになってはいかんと思います。

復讐する権利は誰にもないと思いますが、やらずにはいられないでしょう。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/82091/48583899

この記事へのトラックバック一覧です: 「告白」を見ました ★★★★★:

» 映画『告白』(お薦め度★★★★) [erabu]
監督・脚本、中島哲也。原作、湊かなえ。2010年日本。R15 指定。ヒューマンサ [続きを読む]

« ジェネラル・ルージュの凱旋#10に江戸同心24時の人が! | トップページ | 玄葉光一郎と遠藤憲一って似てませんか? »

見たもの読んだもの

お気に入り

  • 21世紀のミュージックシーンを震撼させるリズム刑事

    Photo

無料ブログはココログ

最近読んだ本