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2010/07/05

龍馬伝 第27話 龍馬の大芝居

溝渕広之丞が再び登場。実はかなりの人物だったようですが(坂本龍馬人物伝)、ピエール瀧はコミカルでいい感じです。

操練所が閉鎖となって行き場を失い、路地裏の空き地にたむろする龍馬たち。船を操る技術があっても、その船がない。自分たちの学んだ技術を活かす場がなく焦る千屋寅之助。龍馬が心を大きく持て、そのうちどうにかなると宥める。

どうにかなる?沢村惣之丞が龍馬に食って掛かる。毎日酒を飲んじょって、どうなるなるゆうがじゃ!どこか雇ってくれる藩はないかと陸奥陽之助が愚痴ると、脱藩浪士ではどの藩も雇ってはくれないと寅之助が吐き捨て、喧嘩になりそうになる。龍馬が寅之助を諌め、自分は薩摩軍の総大将、西郷吉之助に会ってきたと伝えた。なぜだと驚く惣之丞。勝先生に勧められたがやきと龍馬は答えた。薩摩に頼るのも一つの道じゃと。

どんな男だったと、将来の敏腕外交官、陸奥陽之助が尋ねる。そうじゃのうと龍馬が考え、落ちていた枝切れを拾い、掌をポンと枝で叩いた。

小そう叩いたら、小そう響き、

今度は枝を振りかぶると、勢い良く前に踏み込んで振り下ろした。

大きゅう叩いたら、大きゅう響く。見た目は人好きのする顔じゃったけんど、相手次第ではどうにでも変わる、恐ろしさを持った男やったがぜよ。

イカン、そんな奴はイカン!と惣之丞。やっぱり薩摩は信用できん!そうだと寅之助も頷く。

けんど薩摩は長州征伐をやめたがぜよと龍馬も引かない。むやみに戦をけしかけるような男ではないがやき、西郷は。

陽之助が龍馬は西郷にたぶらかされたんじゃないかと言うと、違うと龍馬は語気を強める。わしらに薩摩藩士になれというのかと寅之助は龍馬に詰め寄る。そうじゃないと龍馬。よく聞けと龍馬が話を始めようとしたところで、惣之丞が龍馬の胸ぐらを掴んだ。

わしは攘夷の志をもって脱藩したがじゃ!けんどおまんが、これからは海軍が日本の守り神になるち云うき、それを信じて操練所に入ったがじゃ!それがこの様じゃ!結局、わしらはただの船乗りになってしもうた。おまんに騙されたがぜよ!

惣之丞が龍馬を突き飛ばした。

夜、龍馬は大坂・大和屋にいた。大和屋の娘の徳と夫婦になった近藤長次郎は生まれたばかリの百太郎を抱いている。やっと会えたな百太郎とわが子をあやす長次郎。龍馬が百太郎の顔を見せてくれと長次郎にせがむ。見てやってつかあさいと長次郎が百太郎を龍馬に抱かせる。可愛い子だなと龍馬が笑う。だが長次郎の顔が険しくなる。

けんど、父親は何をしゆう人じゃとこの子は思うですろう。わしは日本を守りたいゆう志をもって土佐を飛び出し、侍になったがです。この子が生まれたがは、天の神さんが、もうそんな望みは捨てち言いゆうことですろうか。おまんは所詮、偽侍じゃき、商人に戻って、この店を継やゆうことですろうか。

長次郎が徳を見る。

すまんのぉ、徳。この子を産んでくれたおまんには、感謝しちゅう。このまま親子3人、ずっと一緒におられるゆうがはこの上ない幸せじゃ。けんど…けんど…

長次郎の目に涙がこみ上げる。

わしには、志があったがじゃ!志が…!

戸を激しく叩く音がする。土佐の役人かと思い、龍馬が戸口で刀に手をかける。怪しい者ではないとその声の主は言う。徳が戸を開けて、中に入ってきたその男は黒頭巾で顔を覆っていた。わしじゃ龍馬!と男はずきんを剥ぎ、顔を見せた。溝渕広之丞であった。久しぶりじゃのぉと二人は笑って抱き合った。

溝渕は龍馬に大坂の土佐藩邸に届いた龍馬宛の手紙をもってきた。差出人は弥太郎であった。手紙には以蔵が拷問を受け、武市半平太が以蔵に弥太郎を介して毒饅頭を食わせようとしたことを書いてよこしたのだった。この地獄を見ろと。絶叫する龍馬。わしは土佐に帰るき!武市さんと以蔵が死んでしまうがじゃ!

縄で縛られたまま、血まみれの以蔵が泥の上に横たわっている。弥太郎が戦慄きながら水を浴びせる。以蔵が目を覚まして呟く。武市先生が、そんなに憎いがか……

後藤象二郎が以蔵に顔を近づける。わしはの、叔父上を殺した奴を憎んじゅうがじゃ。そいつを知りたいだけやき。

以蔵が残っている力を振り絞って顔を上げ、後藤象二郎を見据える。武市先生ではないぜよ!その以蔵の気迫にたじろぐ象二郎。以蔵が再び釣り上げられる。その間、ずっと以蔵の目は象二郎を追い続ける。動揺する象二郎。以蔵は勝ち誇ったような笑みを象二郎に見せる。

夜、武市半平太は牢の中で目を覚ますと、月を見上げた。月の明かりが、頬がこけ、髭が伸び放題の半平太の顔を照らした。同じ月の光は、板の間で横になる妻の冨を照らしていた。夫が牢で地べたで寝ているのに、自分だけ布団で寝るのは心苦しいと毎晩、板の間で寝ているのだった。

同じ夜、龍馬が溝渕の手引きで坂本家に戻ってきた。生きちょったかと喜ぶ家族一同。だがそれも一晩だけのことだった。明日の夜にはまた出て行くと龍馬は言った。戻ってきた理由を兄が問うと、龍馬は半平太を助けるためだと答えた。そして坂本家から自分を縁切りしてくれと頭を下げた。愕然とする家族一同。家族に累が及ばないようにするためであった。

龍馬と溝渕は弥太郎を捕まえて、吉田東洋の殺された状況が書かれた取調べ書を持って来いと頼んだ。

その日、半平太は牢の中で正座し、墨絵を書いていた。今日は静かだと牢番に尋ねると、以蔵が拷問で瀕死の状態なので今日の拷問は取りやめになったと。半平太が呟いた。大殿様のご意思かのぉ。わしらがこんな酷い仕打ちを受けるがは、すべて大殿様の命令ながかのぉ。牢番に答えられようはずもない。

茶室で深山宗林に茶をたてる容堂。宗林は茶を受け取ると、ゆっくりを啜った。そして器を置くと、湯釜の前に座する容堂に話しかけた。

わたしはいろんな土地を回って参りましたが、世の中には育ちがよい上にずば抜けて賢いというお方がいらっしゃるものです。羨ましくもあり、痛ましくもあり。

痛ましい?と容堂。この私が?という意味であろう。

宗林が答える。そういうお方は周りが見えすぎ、先の先まで見えてしまい、己のなせる限りまでも悟ってしまう。

容堂は口をつぐんだ。悲しんでいるとも、それをあざ笑うようにも見えた。

半平太はただ静かに牢に座していた。

弥太郎はなんだかんだ文句をい言いつつも、取調べ書を書庫から盗んできた。龍馬はそれを読み込むと、道を歩く後藤象二郎に声をかけた。象二郎が振り返る。長い棒を肩に担ぐ龍馬が象二郎に歩み寄っていく。象二郎がお付き者を家に走らせた。人を呼んでも無駄ですろう、わしゃすぐに逃げるきと、龍馬は象二郎を小馬鹿にして、象二郎の怒りを煽る。上士に向かってなんじゃと象二郎が怒鳴る。どうしてわしのまえに現れたと問う。

ちっくと許せんことがありましてのぉ、と龍馬は長い棒を肩から降ろした。わしの手柄を横取りされるがを黙って見ゆうわけには、いきませんき。

手柄?と象二郎。

龍馬が講釈を続ける。わしが土佐勤王党を飛び出したがは、武市さんの考えが緩すぎたきぜよ。己は大殿様の家臣じゃゆうところから離れられん、あの律儀さにわしゃ、ほとほと呆れ返ってしもうたがじゃ。

おんし何が言いたいがじゃと、象二郎が問う。完全に龍馬の話に食いつき、龍馬の術中にはまった。

龍馬が象二郎との距離を詰め、脇まで来ると、言った。吉田東洋を斬ったのは、わしじゃ。そして持っていた棒を象二郎に向けた。あいつは開国派じゃったきのう、わしが天誅を下してやったがじゃ。

象二郎が棒を振り払う。あれは勤王党の仕業だと象二郎が反駁する。龍馬はあれは雨の日だったとか、殺した当人しか知り得ない、状況を語りだす。自分は城からずっと東洋を尾行していたと。そして一人になった容堂が帯屋町の辻にさしかったときに、自分が切捨殺したと、右手に握っている棒を刀のように振り下ろした。そして龍馬は笑い出した。情けのう、地べたにひっくり返った東洋の左肩から袈裟懸けに斬り殺してやったがじゃ!

黙れ!象二郎が刀を抜く。龍馬はさらに追い打ちをかけ、大芝居は佳境に入る。武市さんらが、大殿様のためじゃ何じゃ言いながら、わしの手柄を横取りして、華々しゅう腹を切って、「あっぱれ武市」らあと喝采を受けた日には、わしはもう悔しゅうて悔しゅうて、夜も眠れんがぜよ!

象二郎が龍馬に刀を向ける。叔父上はおんしを認めちょったんやぞ!象二郎は龍馬に完全に騙された。そんなこと知るかと龍馬が唾を吐く。象二郎が怒りにまかせて龍馬に斬りかかる。龍馬は上体を左に反らせて、刀をかわすと後ろに退き、棒で象二郎の打ち込みを止めて間合いを詰めると、象二郎から刀をもぎ取った。

おまんにわしは斬れんぜよ、と龍馬は象二郎を地べたに押し倒し、手刀を腹に突き立てた。呻きを上げる象二郎。わしを捕まえることは誰にもできんがぜよと、龍馬は言い捨てて、走り去った。

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コメント

後藤象二郎、いよいよいい感じになってきましたねぇ。これからが楽しみです。

baldhatterさん、どうもsun
普通最後は龍馬の顔で終わるんですが、今回は後藤象二郎でした。この人、この展開から龍馬と最終的に協力するんですから、世の中面白いです。

> この展開から龍馬と最終的に協力するんですから、世の中面白い

で、ご紹介のリンク先サイトによると、彼(一応ネタバレ回避)がこの二人の仲介役を務めるわけですよね。そう考えると、たしかに重要な存在です。

いっそ、第三部あたりの BGM は電気グルーヴでどうだぁ(ネタバレしてるやん)。

baldhatterさんsunどうも
顛末を知ってから見ても面白いと思います(というか、気になるとつい調べてしまって、結果的にネタバレになるのですが)
近藤長次郎とかもなかなか…

オープニング、石野卓球に書き下ろしてもらっても面白いですね。

少年ヤングとか好きですね。

http://www.youtube.com/watch?v=YtasrAl8OBU

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