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2010/08/09

龍馬伝 第32話 狙われた龍馬

龍馬は誰に狙われてたのか?近藤勇?それとも千葉重太郎?最後の西郷との交渉が凄く良かったです。

長州との同盟に向けて薩摩をまとめ、下関に行くと中岡慎太郎に確約した西郷が突如翻意し、下関を素通りして京へと上った。長州を統べる桂小五郎は西郷が裏切ったと激怒し、薩摩と長州に手を組ませて幕府を倒すという、龍馬の秘策は西郷の心変わりによって潰えた。

慶応元年(1865年)6月、龍馬と中岡慎太郎は西郷を追って、新撰組が攘夷派を粛清する危険な京に向かった。

龍馬と中岡慎太郎が京の薩摩藩邸に出向き、西郷との面会を求めた。西郷は二人が、長州との同盟を一方的に反故にしたことで自分を責めに来たと考えた。西郷は二人に会わず、代理の者を通して身の安全のため、すぐに京を離れた方はいいと伝えた。

中岡が危険なのはわかっていると食い下がる。だが龍馬は易々と引き下がり、薩摩藩邸を離れた。なぜだと苛立つ中岡に、龍馬は西郷が下関に来なかったのには理由があるはずだと言った。長州と手を結んだ方がいいことは、薩摩も十分承知している。西郷と向き合う機会は必ずやってくると龍馬は中岡を納得させた。

だが京都で二人が一緒に行動していると新撰組に狙われるので、中岡は先斗町(ぽんとちょう)の馴染みの芸者のところに身を寄せることにした。龍馬は伏見の寺田屋の暖簾をくぐった。女将の登勢が驚いた。それは龍馬が不意に訪れたからばかりではなかった。

龍馬は土間に腰掛け、草履を脱ぎながら、数日厄介になると登勢に笑いかける。ちょっと待ってと登勢が龍馬に駆け寄ってきて、新撰組の近藤が来ていると告げた。新撰組は京にいた攘夷派や脱藩浪士をみな捕まえた。龍馬に近藤と顔を会わせてはいけない、そう登勢が忠告する間、龍馬は近藤がいるであろう2階を睨み続けた。

あんな奴らにとどめを刺されるがは、真っ平ぜよ……龍馬の脳裏に、瀕死の望月亀弥太が龍馬に殺してくれと頼んだときの悲痛な顔が浮かぶ。龍馬と同じ土佐出身で海軍操練所でも一緒だった望月亀弥太は、池田屋で他の攘夷派の志士たちと共に、近藤勇率いる新撰組に襲われて落命した。

お登勢さんに迷惑をかけるわけにはいかんと龍馬が腰を上げる。そして去る前にお龍の顔を見ていきたいと、登勢にどこにいるか尋ねた。近藤と一緒にいると登勢は答える。お龍に客を取らせているのかと、龍馬の目付きが変わる。うちはそんな宿とは違いますと登勢。近藤がお龍を熱を上げていてよく通ってくるので、断れないという。

龍馬は草履を脱ぎ、階段へと向かう。あきまへんと登勢は止めるが、龍馬は階段を上がっていく。近藤がお龍を強引に引き寄せようとした瞬間、バンと激しい音を立てて障子が開く。そこには龍馬が立っていた。龍馬が近藤を凝視する。そして近藤に浴びせている憎しみを笑顔の仮面で包んだ。やっぱり、近藤さんでごわしたか!そう言って龍馬は勢いよく、宿敵が酒を喰らう部屋に入ってきた。

龍馬は自分を薩摩の西郷伊三郎、西郷吉之助の遠縁に当たる者だと名乗った。そして自分は蛤御門の変で会っており、あの名高い新撰組の近藤さんが味方だと知って大いに喜んだとホラを吹いた。近藤は怪訝な表情を見せるが、酔っているのでよくわからない。ただ持ち上げられた事に気を良くして、龍馬の酒を酌み交わそうという申し出にすぐに乗った。龍馬は酒がないぞと、お龍を叱り、持ってくるように命じた。お龍がすごすごと出て行った。こうして龍馬はお龍を近藤の手から助けた。

お龍は酒を持って部屋に戻ろうとするところを登勢に危ないと止められる。だがこのままでは龍馬の正体がバレて近藤に殺されるとお龍は登勢を振り切った。

酔っている近藤が龍馬に薩摩は長州征伐に兵をなかなか出さないのは何故かと聞いた。龍馬は近藤に本音をぶつる。近藤さん、今は日本人同士で喧嘩しちょっ場合じゃごわはん。眉をしかめる近藤。龍馬は舌鋒を緩めない。新撰組は幕府に盾つく者を片っ端からとらえちょっそでごわんどなあ。亀弥太を殺された怒りが龍馬の声ににじみ出てくる。ただ命じられたまんまに動っととは、猪を追う犬と同じでごわんど。その剣の腕は、日本のために役立てるべきじゃごわはんか?

近藤が龍馬を斬ろうと、畳に置いてあった刀を取って立ち上がろうする。だがつかさず龍馬が刀の柄を前に突き出し、腰を上げた近藤のみぞおちをえぐる。近藤は気を失って倒れる。そこにお龍が入ってくる。

もし亀弥太が斬られちょった直後じゃったら、わしはこの男を斬っちょったかもしれん……けんどそれをやったら……わしも同じじゃいうことになる。龍馬はそう言って部屋を出て行く。

お龍がもう一人龍馬を待っている侍がいると告げる。龍馬が挨拶に行くかと、刀の位置をなおして、そちらに向かおうとするが、お龍に止められる。嘘ちやと龍馬が笑う。

陸奥は長崎に戻り、亀山社中の者たちに西郷が下関に来なかったと報告する。

高杉晋作たちが長州に戻った。そして桂小五郎に武器は手に入らなかったことを伝えた。落胆し詫びる高杉たちを桂小五郎は戻ってきてくれて皆喜んでいると元気づけた。長州は負けやせんよ、幕府を迎え撃つのみじゃと叫ぶ高杉。長州藩士たちが鬨の声を上げる。

一方、幕府側は長州征伐に同調する藩を増やし、着々と戦力を増強しつつあった。日本は帝の国と尊王を掲げ、幕府に反旗を翻す長州を討ち滅ぼさないかぎり、桜田門外の変以降、権威を失墜していた徳川幕府の再興はない、一橋慶喜はそう息巻き、戦は嫌だとうろたえる将軍家茂を説き伏せた。

長州藩士たちは討ちてし止まんと意気込むが、桂小五郎や高杉晋作は、薩摩との同盟もならず、武器も手に入れられず、長州が滅亡の淵に立っているのを知っていた。

材木売りで儲かっていた岩崎弥太郎だったが、後藤象二郎に半ば強要されて樟脳が採れる樟の数を数える役目を引き受けていた。父はなんで後藤の言うことを聞かねばならんのかと怒るが、身重の妻・喜勢は占い師から後藤は出世するかもしれないので、後藤のために働くのは後々のためになると言われたと笑った。うちの女どもは恐ろしくなる一方だと父が恐れおののく。

お龍の家で龍馬が湯につかる。風呂釜の火の番をするお龍に何をしていたかと聞かれ、長崎、太宰府、下関へと渡ったと教えた。そして人を動かすゆうがは、まっこと難しいのぉと愚痴った。それが国を背負いゆうお人らやったら、なおさら動かん……

龍馬の疲れがにじむ声にお龍は心配したのか、日本を守るなって大変な仕事を一人でやっているのかと聞いた。一人じゃないき、龍馬は答えた。わしには仲間がおる。惣之丞や長次郎、陽之介、亀山社中のみんなが支えてくれちゅうと龍馬はまた笑顔になった。お龍は意を決して、龍馬の仲間の亀山社中の面々に会ってみたいと告白した。

そこに男の影。龍馬が出て来いと言うと、男はやっと会えたと裸の龍馬に抱きついた。男は千葉重太郎だった。寺田屋で龍馬を待っていたのも重太郎だった。

重太郎は龍馬に江戸に戻って、佐奈と夫婦になってくれと頼んだ。それをお龍は襖の裏で不安気に聞いている。結婚はできんと龍馬は断り、申し訳ないと頭を下げた。だが重太郎は諦めないぞと龍馬を睨み、一緒に寝ると言い出した。

夜半、外から戻ってきた重太郎の耳に、女将の登勢がお龍に龍馬みたいな人を好きなったら不幸せになると話すのが聞こえてきた。重太郎はここにも龍馬を好きな女がいるのかと驚き、耳をそばだてた。そうとは知らないお登勢が話を続ける。

坂本さんは、一っ所に落ち着くようなお人やあらへん。一人の女子(おなご)を幸せにするために生まれてきやはったんやないのよ。あの人が幸せにしたいのは、世の中すべてなのお人なのよ……

重太郎は部屋に戻ると、寝ている龍馬をしばし見つめ、横になった。

龍馬に一撃を食らって伸びていた近藤が身支度を整えて寺田屋の階段を降りてきた。お龍に水を頼んだ。近藤は椀に入った水を飲み干すと、あの酒を飲んできたときに現れた男には見覚えがあると言った。岡田以蔵を逃がした奴だと。奴はどこへ行ったと登勢に聞いた。登勢はもう出ていった、大坂に向かったとしらを切り、お龍に同意を求めた。お龍は大きく頷いた。近藤は、俯いて自分の顔を見ないお龍に嘘を嗅ぎとり、登勢を突き飛ばすと刀を握って二階へと駆け上がった。

そして寝ている龍馬に近藤は刀を突き立てる。龍馬は左にはねのけて近藤の刀をかわし、刀を掴んで近藤に向けた。

重太郎も近藤に向けて刀を抜いていた。君が誰かは知らないが、坂本くんに危害を加えるなら、この千葉重太郎がお相手致そう。

重太郎と龍馬が近藤ににじり寄る。近藤はかすかに笑みを浮かべ、龍馬と重太郎の刀を払った。そして近藤の顔じゅうに不気味な笑みが広がり、猟奇的な目を二人に向け、飛びかかろうとした瞬間、お龍が近藤の刀の前に体をさらして、やめてくれと懇願した。近藤がひるむ。下がっちょけと龍馬はお龍を自分の背後に隠す。近藤は龍馬の背中越しに自分を見ているお龍の不安げな顔に抗えず、刀を納めて引き下がった。

君は……新撰組に狙われているのか、重太郎が尋ねた。龍馬が答える。わしのようなモンは、いつ、どこで、誰に命を狙われるかわからんですき。そしてお龍に振り返り、バツが悪いような笑顔を見せてすまなかったと謝った。

翌朝、重太郎は寺田屋を発つことにした。登勢に佐奈との結婚の話はもうすんだのかと聞かれた。断られるのはわかっていたと重太郎は答えた。妹ではなく、僕が諦めきれなかっただけだと打ち明けた。それを龍馬は扉の影で聞いていた。龍馬は寺田屋を出て見えなくなった重太郎の背中に頭を下げた。

龍馬が朝餉を食べる。茶碗に飯を持ったであろうお龍がそのまま座っている。龍馬はお龍に嫌な客との相手をすることはないと言った。新撰組とはいえ、おまえを斬ることはないと。でも客商売どす、そううまいこといきませんとお龍。そのうち、長次郎たちにも会わせちゃると龍馬が約束する。はいとお龍は言い、龍馬の傍から立ち去った。龍馬の見えないところで、お龍は顔をほころばせた。

そこに中岡慎太郎が息を切らせて走りこんできた。西郷の使いがやってきて二人との面会を求めてきたのだ。龍馬と中岡慎太郎は急ぎ、薩摩藩邸に赴いた。

西郷は二人の前に現れるや否や、すんもはんじゃした!と詫び、頭を床に擦りつけんばかりに土下座した。そして下関に行かなかった訳を話した。下関に向かっていた薩摩の船に二人の幕府の隠密が乗り込んでいて、一人は殺したものの、もう一人には逃げられた。それで幕府に薩摩が長州に接近しようとしているのを知られたと思い、下関行きを断念したのだった。そして京に来て、幕府の動きを伺った。龍馬たちとの面会を最初に断ったのも、そのためであった。

だが幕府側に動きはなく、薩摩のことは知られていないとわかった。そこで改めて西郷は龍馬と中岡慎太郎と会うことにした。中岡慎太郎は西郷に今一度、長州の桂小五郎と会うべきだと訴えた。もう遅いと西郷は言った。薩摩に裏切られたと激怒する桂小五郎に、とりつく島などないだろうと。だったら幕府と一緒に長州を叩き潰すのかと中岡が西郷に問いただす。そんな事したら、次は薩摩が狙われる。かといって長州攻めに兵を出さなれば、幕府に叛意ありと目をつけられて、薩摩は窮地に立たされる。いずれにせよ薩摩の命運は尽きる。中岡がもう一度最後に西郷に訴える。薩摩が生き残るためには、やはり長州と手を結ぶしかない。

西郷はもう無理だとため息をつき、中岡から顔を背けた。

黙って庭を眺めていた龍馬が西郷の方を向いて、一言こう提案した。

手土産を持っていくゆうがはごうぜよ。

西郷が背けていた顔を龍馬に向ける。

申し訳ないことをしたときは、ごめんちや言うて、手土産の一つでも置いていくが当たり前ですろう。そしたら長州の者らも、機嫌を直してくれるかもしれんがぜよ。

手土産?と西郷が龍馬の話に食いついた。

そうじゃのぉ、例えば……龍馬が西郷のもとに寄ってくる。

軍艦10隻とミニエー銃1万丁。

龍馬は長崎で高杉晋作から長州が幕府軍を迎え撃つために、軍艦10隻とミニエー銃1万丁を買い付けようとしていたのを知っていた。龍馬が西郷の横に座る。軍艦10隻は無理かもしれんけんど、1隻ばあなら薩摩で、なんとかなるろう?

西郷が考えを巡らせる。中岡が10万丁銃の買い付けは幕府が許さないと龍馬に言う。それは容易いことと、龍馬は西郷の目を見据える。幕府には薩摩の長州攻めに欠かせん武器じゃち言うたら、えいがじゃ。そいで…龍馬は笑い、長州にこっそり武器を運ぶがはわしら亀山社中が請け負いますきと胸を叩いた。

まだ悩んでいる西郷に龍馬は留めの一撃を浴びせた。もう言葉だけじゃ、長州は信用してくれんがじゃ。薩摩の覚悟を示さんといかんぜよ。

黙ったままうつむく西郷。沈黙が続く。そして西郷が顔を上げ、龍馬を見ると大声で笑った。坂本さん、おまんはまっこと、おもしとかこつを思いつく お方じゃ。

手土産に軍艦と銃ごわすか!と二人は笑った。だが西郷は急に真顔になる。じゃっどん、そいをやってしもたら、幕府に戦を仕掛くっとと同じこつごわんどな。そうじゃと頷く龍馬。もう後戻りはできん。

西郷はまた考える。そして龍馬を再び見た。西郷は意を決した。わかりもした!軍艦と銃を用意しもんそ。

龍馬と中岡慎太郎は西郷に頭を下げた。

西郷の決断に龍馬と中岡は涙を流して抱き合い、喜んだ。

ここに龍馬が目指した薩長同盟、ひいては新しい日本への扉が開かれた。

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コメント

ありがとうございます。
いよいよ「商人 坂本龍馬」の登場ですね。
近藤勇との向かい合っての立ち合い、千葉重太郎と近藤勇とのつばぜり合い・・・物語とは関係ないとこでもワクワクしてきましたね。
カミソリ陸奥もゆっくりと成長してきているしで・・・これからがどんどん楽しみになってきます。
いつも楽しく読ませていただいてます。これからもよろしくお願いいたします。

がきょうさん、どうもsun
龍馬伝の室内での殺陣は間合いに緊張感が出てていいですね。原田泰造の殺すことに恍惚を覚ているような感じが、戦いの怖さに一役買ってると思います。
ここからさらに面白くなりますね。

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» 龍馬伝 第32回「狙われた龍馬」 [あしたまにあーな]
今回の題名をみて、早くも修羅場が龍馬にやってきたのかと思ったのですが、結果的にはさくっとかわして大事にならずに済んだのでした。おそらくこれからもっともっと狙われることが多くなっていくと思いますが、裏を返せば社会的に見て龍馬という存在が大きな影響を及ぼしていることを示しているのでしょう。 物語は前回の続きで薩長が同盟を組む場所となるはずだった下関を西郷がスルーしてしまったことから始まります。当然長州のみなさんは激怒。自分たちが裏切られたと思ってしまいます。それをなんとか修復しようとして殺伐とした京の都... [続きを読む]

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