2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

記事検索できます

最近のトラックバック

« 戦国BASARA弐 第6話 | トップページ | 崔洋一監督の「歴史を語る資格はない!」あなたはどうですか? »

2010/08/16

龍馬伝 第33話 亀山社中の大仕事

今回、近藤長次郎がイギリスのグラバー相手に大活躍しますが、来週の展開を知ってると泣けてきます。長次郎~!

亀山社中のあたりのアコーディオンのソロが雰囲気出てますねえ。

夏の盛り、長州・桂小五郎と高杉晋作宛に龍馬からの書状が届く。西郷様は今度こそ覚悟を決められたがやき。長州のために薩摩の名義で軍艦と銃を買うがじゃ。これらはわしらが必ず手に入れますきに……これが成功したあかつきには、どうか薩摩と手を結んでつかあさい。これこそが長州が生き残る、ただ一つの道ですきに。

これを読んだ桂は井上聞多に金を用意するように命じる。

龍馬は豪商・小曽根乾堂の邸宅を訪れていたグラバーに薩摩が軍艦を欲しがっているので探して欲しいと直談判する。薩摩が軍艦を?と眉をひそめるグラバー。あとミニエー銃1000丁も仕入れて欲しいと付け加えた。なぜ薩摩の人がいないのです?とグラバーが怪しむ。薩摩にそんな金があるのでしょうか?

西郷も龍馬たちが軍艦を手に入れるのに苦労するのは分かっていた。だが幕府に薩摩の動きを感づかれては困る。殊、長州と手を結ぶ計画が途中で漏れてしまっては、薩摩が倒幕向けて動く前に窮地に立たされる。どうしても長崎の坂本たちに薩摩の人間を差し向けるわけにはいかなかった。

金ならあると龍馬に同行していた亀山社中の者が言うが、グラバーは危ない橋は渡らないと断った。

You Samurai, looking down us much huh?とグラバーが龍馬を睨みつける。(侍は私たち商人を甘く見ているようですね:直訳するなら「お前ら侍は我々を相当下に見ているんだろ?」)。合点のいかない龍馬に小曽根が諭す。カネの出所が分からんとに、船ば探してくれる商人などおらんです。かといってカネの出所が長州だと言えるわけもない。

芸妓のお元は長崎奉行・朝比奈昌広に報告に出向いていた。岩堀文治郎が駄賃を床にばらまいた。それを拾うお元に、朝比奈は肉を食べながら、近頃、薩摩の動きについての知らせがないのはなぜかと問うた。薩摩の者たちに特に変わった様子はないと報告した。西郷の慎重な性格が功を奏していた。

早く去ろうとするお元に今度は、岩堀文治郎が、坂本について尋ねた。坂本が長崎に戻ってきているという話は長崎奉行にも伝わっていた。さあとお元は首を傾げる。あれから店には来てないと答え、立ち去った。その駄賃をもってお元は教会へと赴き、お布施として差し出すと、信者たちが祈りを捧げる本堂に入り、一見菩薩像に見えるマリア像に手を合わせた。

商家から龍馬と惣之丞、そして長次郎がため息をつきながら出てくるをお元が見かける。これで六軒目やぞと惣之丞。諦めたらいかんと龍馬が橋の上で立ち止まる。けんど軍艦を仕入れることができる商人はそうはおらんですきと長次郎。西郷さんと桂さんが揃うて出てくれたら済む話ぜよと惣之丞が言う。それはできんぜよと龍馬は首を振り、三人はまた歩き出す。お元がその後追う。

すると龍馬たちの前にあった一軒の店からこっち来んか!の怒鳴り声ともに店主が若い娘の腕を掴んで表に出てくる。女の悲鳴が通りに響く。堪忍してくださいと女は地べたに押さえつけられながら懇願する。やかましか!と店主がまた怒鳴る。

こいつの荷物からと店主が手握っていたものを見せた。ロザリオだった。耶蘇!と通りにざわめきが起る。違うと女は否定する。奉行所に付き出してやると店主が女を引っ張っていこうとする。泣き叫ぶ女。お元は事の成り行きを黙ってみているしかない。龍馬が女を引きずっていく店主を止めようとするが、それを惣之丞と長次郎が慌てて引き止める。あれは幕府に禁じられている耶蘇教の信者だから関わっていかんと惣之丞が龍馬に言う。奴ら人間の生き血を飲むゆう話じゃと。お元はその場を去った。

夕刻、亀山社中に戻った龍馬が庭のテーブルに座り、物憂げにビードロを吹いている。カステラはソコソコ儲かってるのに、軍艦の方はうまくいかんのぉと内蔵太が腰を降ろし、これでは桂さんや高杉さんがまた騙されだと思うかもしれんと龍馬に言った。それは龍馬にもわかっていた。

大事なことを隠しちゅういうがは、どういても見破られるがぜよと呟く龍馬。あの隠れキリシタンの娘のようにの……

夜半、グラバー邸での宴の席にお元が呼ばれ、外国人たちの前で舞を披露する。そこには女商人の大浦慶もいた。大浦慶の誕生日パーティであった。

舞を終えたお元が宴の席を離れ、隣の部屋の椅子に座ると、目の前の台の上に十字架が、火の灯された燭台とともに置かれていた。あたりを見回し誰もいないことを確認すると、その十字架に近づき、十字を切ると、どうかうちばゼウス様の方にと手を合わせた。その姿を龍馬に見られ、お元の息が止まる。番犬の鳴き声ととともイギリス人が現れて、龍馬に銃を向け、英語で出て来いと言われる。龍馬は動じることなく両手を上げ、グラバーさぁんと声を張り上げた。黙れと英語で命じられるが、龍馬は悠然とグラバーさんはおられませんろうかと叫ぶ。

何事かとグラバーがやってくる。龍馬はグラバーを見ると、もう一遍だけ、わしの話を聞いてつかあさいと頼んだ。そしてグラバーの前に刀を差し出して石畳に正座し、侍としてではのうて、ひとりの日本人としてグラバーさんに話を聞いて欲しいがじゃと頭を下げた。龍馬の誠意と、ただならぬ気迫を感じたグラバーは自分の事務所に龍馬を通した。

龍馬は椅子から立ち上がり、話を切り出した。商売ゆうがは風向きを読まんといかん。風向きによってはカネの流れが変わってしまうきにのぉ……そして龍馬はグラバーが座る机のまえに両手をつき、その顔を見据えた言った。

もしこれから日本がどうなるかが分かったら、いや……それを自分で決めることができたら、グラバーさんは大儲けできるがぜよ。

うちも聞きたか話ねと、お慶がグラバーの事務所に入ってきて、うちば差し置いてグラバーさんと話ばするやなんて、おかしかよ坂本さんと文句を言う。坂本さんは船を探しておられるんですと、グラバーがお慶を遮り、it's little bit outside of your line of work(専門外だ)と嘲った。

船?とお慶がグラバーの言葉を無視して坂本に聞き返す。船でこれからの日本を決めることができるのかと坂本の話が腑に落ちない。グラバーとお慶が龍馬を見つめて、次の言葉をまった。隠していることを話せとばかりに。

龍馬は分かりましたと苦笑して二人の前に座ると、実はのぉ…と真実を明かす。薩摩が買おうとしちゅう軍艦と銃……カネの出所は長州ぜよ。グラバーの目付きが変わる。正しゅうは、長州に持っていく軍艦と銃を薩摩名義で買おうとしゆうがじゃ。

龍馬は立ち上がった。徳川幕府はもうすぐ終わるろう。薩摩と長州が手を組んで、幕府に取って代わるきにのぉ!薩摩と長州はもうその気になっちゅう。あとは証文を交わすだけながじゃき。驚くグラバーとお慶。

龍馬はグラバーに話を畳み掛ける。もしもグラバーさんが軍艦と銃を仕入れてくれたら、この日本は大きゅう変わるろう。

長州はいくら用意できると言いよるとお慶が尋ねる。龍馬はグラバーではなくお慶の耳元で囁く。15万両。グラバーとお慶は驚きを隠せない。龍馬が懐から手紙を取り出して机に叩きつけた。長州の桂小五郎さんが書いてくれた証書じゃ。慌てて証書の内容を改めるグラバーとお慶。そして龍馬は最後にこう言った。わしはの、なんちゃ隠し事はしちゃあせん。もう全部、話してそうもたがじゃき!あとはのぉ、この話に乗るか乗らんかは、グラバーさん次第ぜよ。呆気にとられて声が出ないグラバーの横から、お慶が自分が請け負うとしゃしゃり出てくる。龍馬がお慶の話に乗ったふりをする。最後に1つ質問があるとグラバーが話を遮り、龍馬に仲介料としていくら取るのか尋ねた。龍馬はグラバーに答えた。一銭もいらんがじゃ。

龍馬の答えに当惑するグラバー。龍馬が言う。わしらは日本を守りたいだけながじゃき。私心があっては志とはいわんきにのぉ。そう龍馬に言わせたのは武井半平太の精神であったかもしれない。

結構!とグラバーはお慶から桂小五郎の証書をひったくり、軍艦と銃を都合しましょうと確約した。Magnificent!と呟きながらグラバーが意気揚々と宴の席にもどってくる。お元が龍馬とどんな話をしたのか探りを入れにグラバーに近づくが、グラバーは話をはぐらかしてお元から離れた。

龍馬は亀山へと走って帰った。そして茶をがぶがぶと飲み干すと、緊張が取れてその場にへたり込んだ。グラバーとの話し合いはどうなったかと気になって、亀山社中の面々が龍馬の周りに集まってくる。そしてグラバーが引き受けてくれたと龍馬が答えた。やったぁと皆、抱き合って喜ぶ。交渉はこれから始まると早口になる龍馬。これからは長州の人らにも加わってもらうがぜよ。ほんで亀山社中からはの、惣之丞と長次郎に任せるき!わしらですかと驚く惣之丞と長次郎。なぜ龍馬が加わらないのかと陸奥陽之助が尋ねる。わしゃ難しいことはよう分からんと龍馬。それにの、この大仕事はみんなで、始めるがじゃ。これは亀山社中のおお仕事じゃ!と龍馬は言った。おうと皆、声を上げた。

グラバーとの秘密交渉が始まった。長州からは井上聞多と伊藤俊輔が変名を使って長崎に入って交渉に加わった。ここで頭角を表したのは長次郎だった。長次郎は海軍操練所で学んだ船と知識で、安くて古い軍艦を売ろうとするグラバーを参らせた。長次郎はカタログに載っているのは20年も前の構造の外輪船しかない。スクリュー船はないとかと尋ねた。隠し玉だったスクリュー船のカタログを机からだし、しょうがないと言わんばかりに長次郎たちが座るテーブルに投げた。ユニオン号である(ユニオン意味は「複数のものがひとつにまとまっていること」これが薩長同盟の架け橋のなるのも面白い)。最新式じゃないか使えると長次郎が図面を見る。そしてグラバーに値段を聞いた。3万9000両と答えた。高いのおと長次郎。それやったらボイラーを新しいものに交換してくれやと条件を出した。長次郎は値下げよりも船の能力向上を選んだ。いつもは日本人相手に傲慢で雄弁なグラバーも長次郎の艦船の知識にぐうの音も出ず、ただもちろんと答えた。長次郎がこれにするきとグラバーに伝えた。

長次郎は大阪の大和屋にいる妻・徳に手紙を書いた。その手紙を徳は息子の百太郎が寝ている脇で読んだ。その手紙で長次郎は、日本の国を守るための大仕事を任されたことを誇った。そしてイギリスに留学していた井上と伊藤の話が面白く、自分も留学したくなってきた思いを書き、その時は徳と息子の百太郎も一緒にと約束した。早く親子三人水入らずで暮らせる日が来るといいなと手紙を締めくった。

だがその日は来ないことをこの時の長次郎は知る由もなかった。

交渉の詰めは引田屋の一室で行われた。長次郎は長い交渉の末、船を大筒込みで3万6000両という価格でグラバーから合意を取り付けた。長州はついに幕府の経済封鎖によって手に入れられなかった軍艦を手に入れた。部屋の外には龍馬がぼうっと座っていた。長次郎にいいところを持って行かれた惣之丞にいつかお前にもお前にしかできない大役が回ってくると言って慰め、当たり前だと惣之丞は笑って部屋に戻っていった。龍馬が立ち上がり、ふと後ろを見るとお元が立っていた。部屋にいるのは長州の侍ですねとお元は言うと去っていった。龍馬がその後を追うと、お元は行灯のついていない暗い部屋へと龍馬を誘った。

格子のはめられた丸い大窓から白い月明かりが差し込んでいる。お元は、長州の侍が長崎に潜り込んで密かに交渉していることを奉行所に伝えなければならないと龍馬を脅した。でも……お元の声色が急に優しくなる。グラバーの邸宅で十字架に祈っていたことを誰にも口外しないと約束してくれれば、今日のことは奉行所に教えないと持ちかけた。白い月明かりに浮かぶお元の黒い影は、内面を映すかのようであった。

やっぱり、おまえ耶蘇教かじゃったかと龍馬が呟いた。それを嘲りと感じたお元は、約束できんとなら今から奉行所に走るけんときびすを返し、おうちら打首たいと吐き捨て襖をあけようとした。いかんのおと龍馬。侍を見くびってはいかんぜよ。お元の手が止まり、後ろを振り向く。龍馬が言う。おまんがその戸から出る前に、わしの刀がおまんに届いてしまうきにのぉと鞘に入ったまま刀を腰から抜いた。怯えるお元。心配すな、龍馬が笑う。お前のことは誰ちゃ言わんき。そして刀を置いて腰を降ろした。お元も戸を再び閉めた。

龍馬がお元に尋ねた。見つかったらむごい仕打ちを受けるゆうが分かっちょって、どういて異国の神様を拝むがぜよ?耶蘇ゆうがあ、そればあ、えいもんかえ?

お元はしばし考えた。そしてありのままの思いを打ち明けた。うちのすべてですけん。この世の苦しみは、神が与えてくれんしゃった試練やけん。その苦しみば、乗り越えれば、天国に行けるとです。その目には奥深い憂いがあった。

奉行の隠密をカネのためにやっているのかと龍馬が問いただした。お元は何が悪いのかと龍馬に詰め寄った。芸妓はみんな親に売れた女ばい。はようお金ば貯めて、一日でも早よう、こっから抜け出したかってみんな思うとるとよ!龍馬はお元を突き放した。売れっ子の芸妓なら隠密などしなくてもカネならすぐに貯まるだろうと。

うちが逃げたしたかとは、こん国ですと、お元は泣いた。ここにおったて、よかことなんか、なんもなか……

お元は今一度龍馬に口外しないと約束させた。

そして龍馬は部屋を出ていこうとするお元に、わしはのこの国を変えようと思うちゅうがじゃと言った。おまんが逃げ出したいような世の中は、のうなるがぜよと誓った。

坂本さんが作りたかとは、みんなが笑うて暮らせる国?

そうじゃ、龍馬が頷いた。

おめでたかお方。お元は笑って戸を閉め、出て行った。そして両袖を目に押し当ててまた泣いた。

龍馬は暗い部屋から、白い光が差し込む丸窓から外を見ていた。

近藤長次郎の尽力によってグラバーと長州との武器売買交渉がすべて成立した。いい仕事ができたとグラバーは長次郎に礼を言った。長次郎の顔には大仕事をやり遂げた誇りと満足感に溢れていた。

龍馬は書状こう書いて、西郷と桂に送った:

あとはユニオン号を待つだけじゃ、薩摩はもはや手を差し伸べたも同然。長州はその手を握らんといかんがじゃき。この薩長の密約が徳川幕府の世をひっくり返すがぜよ。

軍艦が手に入ったと喜ぶ長州の兵士たち。

龍馬は砂浜に伏し、高々と拳を振り上げた。

次の予告!ああ長次郎が!

« 戦国BASARA弐 第6話 | トップページ | 崔洋一監督の「歴史を語る資格はない!」あなたはどうですか? »

コメント

本編を見ているにも関わらず、ドキドキしながら読ませていただきました。
歴史の舞台にゆっくりとあがってくる感じですね。
あんなに楽しそうだった長次郎が・・・

がきょうさん、どうもsun
今回は特に見ごたえがありましたね。
長次郎の笑顔が痛いっす。crying

やっとキャッチアップ。

(以下、翌週分もアップされたのでネタバレにはなりませんよね)

長次郎の死亡フラグ露骨すぎ~w

軍艦と武器が手に入るとわかったときの反応が、高杉はひたすらに陽性、桂のほうはかなりの憂い顔という対照がなかなか見事でした。

baldhatterさん、どうもsun
近藤長次郎の死亡フラグが妻やら百太郎やら林立してました。確かに言われてみれば、国運を背負う苦悩の桂小五郎と風来坊的な高杉晋作の表情は対照的ですね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/82091/49161546

この記事へのトラックバック一覧です: 龍馬伝 第33話 亀山社中の大仕事:

« 戦国BASARA弐 第6話 | トップページ | 崔洋一監督の「歴史を語る資格はない!」あなたはどうですか? »

お気に入り

  • 21世紀のミュージックシーンを震撼させるリズム刑事

    Photo

フォト