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2010/08/23

龍馬伝 第34話 侍、長次郎

ユニオン号を買い付けた記念に、揃いの白い紋付袴をこしらえて亀山社中の面々が写真(ホトガラヒー)を撮る。こんなものをこしらえて、貧乏ながじゃぞと怒る近藤長次郎。そういう言うなよと龍馬が宥める。その立役者のお前が前に出て一番堂々といかんと池内蔵太が長次郎を前に引っ張り出す。

この後、近藤長次郎は切腹することになる。

ユニオン号は桜島丸と名前を変え、長州へと向かった。桜島丸の船内、長次郎がユニオン号とともに買ったミニエー銃を調べている。龍馬が船内を見渡して、これが長州に渡れば薩長が手を結ぶのももうすくぜよと言った。はい!と長次郎が頷き、これで亀山社中も認められますきと笑った。いかん!長次郎!と龍馬。わしらが私利私欲を出したら、薩長の信頼を失ってまうがぜよと諌めた。わしらが目指すがわ・・・と龍馬が言いかけ、日本を守ること!と長次郎が続けた。もう猶予はないがぜよと龍馬が釘をさした。

それより1か月前、将軍家茂は御所に参内し、考明天皇の勅を受けた。朝敵である長州を討つのは、征夷大将軍徳川家茂の努めである。一橋慶喜は高らかに笑った。もうこれで薩摩も出兵を拒むことはできないと。長州にも薩摩にももはや猶予はなかった。そうした状況の中、桜島丸がミニエー銃7,300丁が長州に着いた。

君には感謝の言葉もない、桂小五郎が龍馬に頭を下げた。いやいやわしじゃないきと龍馬は長次郎を小五郎の前に引っ張ってきた。桂さん、長次郎を褒めてやってつかあさい。そこに井上聞多が現れ、龍馬に長次郎を英国へ留学させてやってほしいと頼む。龍馬が笑い、長次郎の肩を叩く。良かったのぉ、また一つ夢が増えて。はいと長次郎が頷く。

龍馬が桂小五郎のもとへゆく。これで万事整うたき。あとは京の西郷さんに会うて、薩摩と手を結ぶ約束をしてつかあさい。うん……桂は煮え切らない返事を返した。長州藩士が皆、薩摩に助けられたとことを喜んでいるわけではない。憎き薩摩に借りを作ったと怒っている上役も少なくない。桂は今、その板挟みになっていた。

龍馬は高杉に自分が桂の立場だったらどうするかと尋ねた。僕は薩摩の助けがのうても戦いますよ、長州人ですけえと胸を張った。そして廊下の欄干に腰をおろした。ほんとは好き勝手に生きたいんですけどね……上海に行ったときそう思ったんです。このまま世界を回りたいと……この世に生まれたからには面白い人生にしたいじゃありませんか。

ワシも世界を回ってみたいがじゃと龍馬が言った。此度のことで薩長が手を結んで、幕府の長州攻めをやめさせる。それがワシの考えじゃき。喧嘩で世の中が変わるとは思うちゃあせんきにの、わしは。

高杉は立ち上がり、龍馬の横に並んだ。どうやら、坂本さんと僕は気が合いそうじゃ。

桜島丸の引渡しは、下関にある長州海軍局にて長次郎と長州の役人の間で行われたが、引渡しの条件に長州の役人が眉を潜めた。船籍は薩摩名義のまま、船は薩摩藩と亀山社中が自由に使うことができるとなっていた。井上たちから聞いていないのかと長次郎が聞いた。

高杉と龍馬が話しているところに桂小五郎が血相を変えて走ってきて、一体どうなっているんだと龍馬に詰め寄った。

船籍は薩摩名義、船長は亀山社中の者だという条件が問題となっていた。それは井上聞多も同席の上で決めたことで、それは変えられんと長次郎が力説する。しかしそれでは上役を納得させられんと桂は言い、船を長州名義にしてもらえんかと頼んだ。渋る長次郎に、金を出したのは長州じゃぞと桂は怒鳴った。

今まで黙ってことの成り行きを聞いていた龍馬が口を開いた。長次郎、ここは折れた方がええ。船は長州名義とする。船を操るがも長州藩士じゃ、薩摩も亀山社中も長州の許し無しには船を使うことはできん、そう龍馬が決めた。

長次郎の怒りは収まらない。龍馬は桂の板挟みで苦しんでいる立場を説明するが、長次郎は桜島丸があれば商売ができるのと取り合わない。龍馬が怒鳴る。今は長州の言うことを聞いてやらんと、薩摩と長州が手を結ぶことができんがじゃぞ!龍馬の言い分はわかるが……長次郎は口を真一文字に結び、忸怩たる思いを噛み締めている。そんな長次郎に龍馬が微笑む。これが片付いたら、2人で祝おう。芸妓を呼んで、うまい卓袱を食うがじゃのぉ!気ぃつけて長崎に帰りや。あとはわしがやっちょくき。長次郎はあとは任せますきと龍馬に頭を下げて長州を離れた。

これが龍馬と長次郎が交わした最後の約束となった。

後藤象二郎の命令により樟を数えていた岩崎弥太郎はまたも無理難題を押し付けられた。薩摩がおかしな動きをしているので、西郷吉之助がいる京都に行って探れというのだ。長州だと西郷だの弥太郎には何の話かさっぱりわからない。でも後藤に行けと言われたら行くしかないと父親に喚いた。

長崎の亀山社中に戻ってきた長次郎はひとり溜め息をついた。大仕事を成し遂げたのに、なんの溜め息だと沢村惣之丞が聞いた。長次郎が答える。桜島丸がわしらの船になるいう話が流れてしまったやき。船で金を稼ぐ絶好の機会じゃち思うたがじゃ。まちや長次郎と惣之丞。いつの間にそんな取り決めをしたがぜ?

陸奥も他の亀山社中の者たちも聞いてないと長次郎に詰め寄る。皆の剣幕に焦る長次郎。この件は、わしに任せれちょったがやき。このことは長州の井上さんらも認めてくださったことながじゃ!

池内蔵太が怒る。うちらは私利私欲には走らんがじゃなかったかえ!そうじゃ!と他の者たちも口を合わせる。それでは亀山社中は所詮、自分たちのためにやっていると薩摩からも長州からも信用されなくなると陸奥。おまんはそれでも亀山社中の仲間かえ?と内蔵太。長次郎の堪忍袋の緒が切れる。まっこと好き勝手なことばかり言いゆうのぉ!そもそも亀山社中は船を貸してもらおうと、長崎で奔走していたではなかったか。

その白袴!と長次郎。その金、工面したがはわしじゃ!カスティラの材料買う金も、おまんらが丸山で遊んじょった金も、全部わしが工面したがじゃ!亀山社中の台所はの、火の車ながじゃ!

金のことがグシャグシャ言いなや!とカステラ作りの格好のままの高松太郎。おまんに何がわかる!と長次郎が食って掛かる。内蔵太が長次郎の胸ぐらを掴む。わしらは日本を守るために働きゆうがじゃ!長次郎は納得できない。金がのうて飢え死にするぜよ!武士は食わねど高楊枝じゃ!と誰かが言う。そうじゃと別の者が同調する。わしにはわからん…孤立を深める長次郎。千屋寅之助が言ってはならない一言で長次郎を追い込んでしまう。

それは、おまんが偽侍じゃきぜよ。

えい加減にせいやと惣之丞が二人の間に割って入る。わしらは仲間ぜ!

ひとり、亀山社中の外に座る長次郎。目から涙が落ちる。そこに男が長次郎を呼びにやってきた。長次郎を呼んだのはグラバーだった。長州から亀山社中への礼金を渡すためだった。亀山社中に船を自由に使わせるという約束を守れなかったことを詫びるためのカネであった。亀山社中の仲間より、長州の人間の方が自分の言い分を分かってくれていると長次郎は思ったかもしれない。だが長次郎はその金を受け取らなかった。なぜだと問うグラバーに長次郎は言った。亀山社中は利を求めてはいかんがじゃがき。

帰ろうとする長次郎にグラバーが言う。だったらあなたが貰えばいい。長州はあなたに感謝してるんだと。それはできないと長次郎は鼻で笑った。グラバーはワザとか英語で言った、あなたには使い道があるのでは?

英語を介せない長次郎だったが、意味を悟った。そしてグラバーにイギリス留学を助けてくれるように頼んだ。その夜、長次郎は亀山社中を密かに出て行った。長次郎の荷物がないことに亀山社中の者たちが気がついたのは翌日の朝だった。

イギリス留学の決意を固めた長次郎は雨が降る中、妻の徳に手紙を書いた。

わしはイギリスに行くことに決めたがじゃき。亀山社中を抜けるがは辛いけんど、わしはもう、みんなと同じ夢を見ることはできん。徳、今はおまんも、百太郎も連れて行くことはできん。けんど必ず、わしはおまんらを迎えに行くぜよ。

だが残酷なる神は長次郎に未来への扉を開かなかった。激しい暴風雨が長次郎のイギリス行きの夢を打ち砕いた。

長崎奉行の役人が亀山社中にやってくる。昨晩、イギリス船に乗り込んで出奔しようとした者がおり、その者には土佐訛りがあったという。陸奥が出ていって自分は紀州の出身だし亀山社中を疑うのはオカシイと言い、そんな金があるように見えるかと惣之丞は笑ってしらを切った。役人が去ると惣之丞は、陸奥には龍馬に長次郎が消えた件を手紙に書かせ、他の者には長次郎を探しに走らせた。

その時、長次郎は小曽根乾堂の邸宅に隠れていた。そこに亀山社中の者が長次郎を探しに来た。長次郎は乾堂を通じて、亀山社中が奉行所に疑われていることを知った。愕然とする長次郎。ワナワナと震え、わしはとんでもないことをしてしもうたと泣き崩れた。

龍馬が桂小五郎とともに京の薩摩藩邸にいる西郷に会いに行こうとしていたところに、高杉が現れた。そして懐にしまっていたスミス・アンド・ウエッソン製のリボルバーを抜くと一発撃って、龍馬に差し出した。あなたは長州の恩人じゃ。それは多くの敵を作ってしもうたいうことでもあります。これから日本のために働くおつもりなら、あなたは決して死んじゃならん。龍馬は高杉から拳銃を受け取った。そして警護の者として、槍の使い手の三吉慎蔵を紹介した。(筧利夫!筧利夫が無口な男らしいです)。

これが……と三吉は龍馬宛の手紙を差し出した。陸奥からの手紙だった。それを読みはじめる龍馬の顔が青ざめていった。長次郎……龍馬は長崎へと舞い戻った。

亀山社中に龍馬が戻ったとき、すでに長次郎は死んでいた。長次郎の骸にすがる龍馬。わしが悪かったと悔いる寅之助。わしが酷いことを言うてしもうたき……

長次郎は龍馬宛の手紙を残していた。

どうかわしを許してつかあさい。わしは社中のみんなを裏切ってしもうたがです。わしがエゲレスへ密航しようとしたがは、申し開きようのない事実やき。わしの不始末で社中に迷惑をかけるわけにはいかん。わしは……腹を切るがです。けんど切腹は侍にしか許されんこと。これでわしはやっと本当の侍になれるがじゃき。坂本さん、女房にはよろしゅう伝えてつかあさい。百太郎はまだまだ幼いですき。何かあった時は、どうか助けてやってつかあさい。日本を変え、立派な独立国にするゆう夢は、みんなに託すがです。必ず成し遂げてつかあさい。

何を言いゆう…と龍馬。おまんは何を言いゆうがじゃ。何をしゆう……一緒に日本を変えるがじゃなかったかえ!

長崎奉行は長次郎が死んだあとも密航しようとしたのは長次郎だと執拗に嗅ぎ回った。薩長の不穏な動きを潰すための口実だったのかもしれない。だがグラバーも小曽根乾堂も長次郎ことは何も喋らなかった。

龍馬は長崎奉行に呼ばれた。長次郎が自害したのは密航の嫌疑を逃れるためであろうと詰問される。知りませんきと龍馬。近藤長次郎は侍ですきに。侍が訳あって腹を切ったがです。それをあれこれ詮索することら無用にございますき。龍馬は早く長次郎を寺で弔ってやりたいと暇乞いをした。

夜、龍馬はひとり引田屋に行き、卓袱料理の卓を2つ用意させ。芸妓のお元を呼んだ。1つの卓は空いていた。お元が龍馬にお酌をする。龍馬が言う。お元、お前の言うとおりじゃた。わしはおめでたい人間じゃった。みんなが笑ろうて暮らせる国を作る。それはたやすいことではないけんど、わかっちょたけんど……わしはそれを思い知ったがぜよ。

龍馬はお元に踊ってくれと頼んだ。もう1人のお方はとお元が尋ねる。龍馬が悲しい目を空いている卓に落とす。おまんの同じように異国に行きたいと夢見た男じゃ。お元は龍馬を見つめていた。

お元が舞う。龍馬は懐から長次郎の写真を取り出し、空いている卓に置いた。約束通り今夜はおまんと、2人で飲むがぜよ。

長次郎の写真に一粒、龍馬の涙が落ちた。

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コメント

UP、ありがとうございます。
もう涙、涙でした。
薩摩でも長州でもなく、土佐藩に生まれてしまった悲しさを痛切に感じました。長次郎が亀山社中にいたばかりに、いろんな人に出会い、いろんな話しをしたために起きてしまった事故のような気がします。しかし、土佐に生まれたからこそ、脱藩をして勝海舟の門下生になれたとも思うし。とても微妙な気持ちです。
三吉慎蔵役の筧利夫・・・NHK、なかなかやります。高橋さんの西郷役の次にやられたと思いました。

また来週を楽しみにしてます。

がきょうさん、どうもsun
どうして長崎(ゲンバ)で血が流れるんだと織田裕二なら言ってたかもしれませんね。
最後の引田屋のシーンにググっときましたcrying
歯を食いしばり、呼吸の乱れた切腹シーンが長次郎ぽくて良かったと思います。

長次郎は能力があったばっかりに幕末という時代に翻弄された人なんでしょうね。不貞不貞しい輩なら絶対に切腹なんかしなかったでしょう。いい奴すぎます。

筧利夫とか高橋克実とかネタなのかと思うようなキャスティングですが、演技力とあの映像のせいなのかはまってますね。


来週は仕事の関係で投稿が遅れると思います。ご了承くださいませ。

了解しました。

やっとキャッチアップ。

新選組でもそうですが、この時代、「侍じゃなかった侍」の生き死にが面白いです。

最後のシーン、龍馬と写真の位置関係だったら、あこに涙は落ちないのでは、とか突っ込んでみます。

テリー伊藤はともかく、筧利夫とか使い方ぜいたくすぎですよ。

baldhatterさん、どうもsun
>新選組でもそうですが、この時代、「侍じゃなかった侍」の生き死にが面白いです。

仰る通りです。近藤勇(原田泰造)も直参の見廻組に虐げられてました。

写真の涙、本当はお酒なのではないかと思ったりもしました。

筧利夫ははまりますねえ。

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