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2010/08/03

ザ・ロード見ました ★★★★☆

地味ですが並のホラーより怖いです。

天変地異が起こった後の焦土と化した世界、父と息子は南の海を目指して歩き続けます。

ノーカントリーを書いた人の別の小説の映画化です。ノーカントリーの最後の夢の話に松明が出てきます。これを見て、あれがなんとなくわかりました。

ホスト通いの若い母親が幼いきょうだいを餓死させたニュースが流れる中で、こういう父親が息子を必死に守る話を見るといろいろと考えてしまいます。

父親役のヴィゴ・モーテンセンが渋い。途中で出てくるロバート・デュバルが名優全開です。

以下、ネタバレありです。

何が怖いって、食糧が尽きて人が人を殺して食べる弱肉強食の世界。これならただのスプラッター映画ですが、この映画の違うところは、精神面に来ます。回想で母親がこんな天変地異が起こった地獄のような世界では子どもを産みたくなかった、女である自分や息子は強姦されて殺されて食べられると絶望し、夫の息子と残して闇に消えます。

そしてどこかの家に入ったら、実はそこは人食い集団の根城で、地下には生きた人間が食料として閉じ込められていて、そのグループに自分たちも見つかりそうになったら、父が死にたくないと泣く息子の眉間に銃を突きつけて撃とうとします。

これでもかこれでもかと精神的な地獄が続きます。そうした中で息子は自分は本当に善人なのか、人食い集団を変わらないのじゃないかと戸惑います。そうしたら父は自分たちは善人だから、絶対に人を殺して食べるようなことはしない。自分は炎を運んでいる(carrying the fire)と言います。(心に炎を宿しているというような意味かと思います)。

途中で缶詰を蓄えてあるシェルターを見つけて文明的な生活を取り戻しますが、これってエンディングは落ちるんだろうなと思ったら、案の定落ちます。

人食い集団に追われているのではないかと怯える父は息子を連れてシェルターを去り、再び海を目指します。父は肺病を患っていて、海にたどり着きますが、そこは思い描いたような希望の海ではありませんでした。父と息子は再び浜辺を南へと歩いていきますが、最後に父は倒れて死んでしまいます。

少年は一人、南を目指します。そこに1人の男が現れます。息子はその男に銃を向けます。信じられるのかと少年は問います。それは君次第だと男は答えます。少年は炎を運んでいるかと問います。男は一瞬戸惑いますが、そうだと答えます。すると男の家族が現れます。ずっと君たち親子を追っていたと。亡き父が怯えていたのはこの家族でした。

実は父親より、息子のほうが炎を運んでいたと(それは父親が息子を見捨てずに最後まで守ったからでしょう)。満足の映画です。

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