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2010/09/01

龍馬伝 第35話 薩長同盟ぜよ

慶応2年(1866年)1月、京都に向かっていた龍馬は、途中、大阪の大和屋にいるお徳を訪ねた。切腹して果てた近藤長次郎の妻である。

松平容保が本物に雰囲気が(病弱そうな感じが)似てるような。家茂はさりげなく甘いもの食べてるし、いいですよ。お登勢さんいいです。すごくいい。

龍馬はお徳に長次郎の写真を渡し、長次郎は最後までお徳と息子の百太郎のことを心配していたと告げた。百太郎がお徳のもとへと寄ってくる。長次郎が悪いことをしたのかと、お徳が聞いた。長次郎はもっと学びたいと思うちょったがじゃ、龍馬はそう答えた。けんどそのことで、社中のみんなに迷惑がかかるがを恐れちょった。長次郎が腹を切ったがは、誰よりも自分に厳しかったきぜよ。

お徳はずっと長次郎の写真を見ている。旦那様は立派なお侍になれたんですね。その言葉とは裏腹のお徳の思いを慮り、龍馬は唇を噛み締めた。お徳は写真から顔を上げた。旦那様の文(ふみ)にはいつも、日本の国を守りたいと書いてありましたと言い、龍馬に向き直った。旦那様の分まで、どうか志を成し遂げてください。必ず、約束しますきと龍馬は頷き、京へと向かった。

幕府の長州征伐は目前に迫っていた。大阪城では将軍家茂と将軍後見人・一橋慶喜らが軍議を開いていた。慶喜は長州の萩口には薩摩藩と久留米藩の軍勢を配置する計画だと伝えた。家茂は薩摩が本当に兵を出すのか訝っていた。慶喜は薩摩は幕府に力を貸すしか道はないと信じて疑わなかった。しかしその裏で憎み合っている長州と薩摩を結びつけるという、日本をひっくり返す驚天動地の計画が龍馬の手で進められていた。

長州と薩摩の同盟に向けた交渉が京都の薩摩藩邸で開かれることになった。長州の桂小五郎は木戸貫治と名を変え、情勢緊迫する京へと入った。しかしその動きはすぐに幕府に察知される。その情報は京都守護職を務める会津藩主・松平容保へともたらされ、容保は薩摩藩邸の見張りを厳にせよと命じた。

長州藩政事堂用掛・木戸貫治は越後藩士に化けて薩摩藩邸に入った。小松帯刀と西郷吉之助が同盟の条件について話し始めようとすると、木戸は立会人がいなくては交渉はできないと言った。自分たちを信用できないとかと西郷。木戸が声を荒げる。僕は長州の命運を背負ってここにおるんです!話は坂本君が来てからにしましょう。

龍馬と護衛の三吉慎蔵が京の薩摩藩邸に入ろうとしたとき、新撰組が現れ、往来する人々の顔をあらためはじめた。容保の指図によるものだろう。三吉と龍馬は民家の陰に隠れた。だが運悪く鳥かごを背負った岩崎弥太郎が新撰組に捕らえられてしまう。後藤象二郎より、京に潜入して薩摩の動きを探るよう命じられていた。拷問を受けてべらべらとしゃべった弥太郎。近藤勇に逆に怪しまれて、哀れさらに拷問を受けることとなった。

龍馬と三吉は薩摩藩邸に入るのを諦め、ひとまず伏見の寺田屋に向かった。外で仕事をしていたお龍に龍馬は声をかけた。お龍は慌てて龍馬を宿の裏口へと連れていった。新撰組が土佐の脱藩浪士を探しているという。おれのことかもしれんと龍馬。けんどわしじゃ悪いことはしちゃせんきにのと笑った。京都から離れた方がいい、命を取られてはなんにもならんとお龍が心配する。逃げるわけにはいかんちやと龍馬は言った。

三吉は日が暮れたら薩摩藩邸へと向かい、邪魔するものは自分が斬ると言った。人斬りはいかんぜよと龍馬。騒ぎになってはわしらの企てがばれてしまうきにのぉ。

わからん……三吉には龍馬の行動も言うことも解せなかった。そして手に持っていた槍を畳に置き、正座すると龍馬を見た。坂本さんは土佐の下士じゃと聞きました。なんでそげな人が長州と薩摩を結びつけるどもと言えるんか。なんで近藤長次郎の女房に必ず日本を守るどもとあんたは約束できるんじゃ?それは龍馬の脳裏にずっとあった不安であるかもしれない。

龍馬は高らかに笑った。何がおかしいと三吉は怪訝な顔をする。高杉から無口な男だと聞いていなのに、おしゃべりやったがかと龍馬。三吉さんの言うとおり、わしは土佐の下士じゃった。けんど、その土佐も捨ててしもうたがじゃき。わしはもう今はなんちゃあない。ただの日本人ぜよ。ただの日本人?と三吉。

龍馬が言う。力のない者でも、本気で声を上げ、本気で動いたら、必ずこの国を変えることができるがじゃき。

その頃、薩摩藩邸では西郷が、交渉を始めようとしない木戸に憤っていた。なぜ、薩摩と長州が幕府に戦をしかけようという大事な話し合いを、龍馬のような一介の浪人がいないために始められないのかと。

誰がほかにいるんです?と木戸。これから我々が交わす約束は外に対して宣言するもんじゃありません。薩摩と長州だけが知る密約です。じゃからこそ、立会人は坂本龍馬じゃなくちゃらなん!なぜなら僕は彼を信用しとるからです。西郷殿も彼を信じたからこそ、ここにおられるんじゃないですか?西郷は否定しなかった。

火鉢をもってきたお登勢に龍馬は、夜になったら出て行くから、もう気にしなくていい、自分のことは忘れてくれと伝えた。初めて会った時のことを覚えているかとお登勢が聞いた。その時、龍馬はお登勢が母親にそっくりだから、龍馬と呼んでくれと頼んだ。

忘れません、お登勢は涙を浮かべた。あれからずっと自分は龍馬の母代わりのつもりだと言った。息子が命がけの大仕事に向かおうとしている時に、気にならんわけはないやろう!世の中のどんな大変なことより、息子のことが心配なんやさかい。

龍馬はお登勢に向かって居住まいを正し、礼を言った。ありがとう。けんど、わしは決して死にませんき。心配せんてつかあさい。この日、寺田屋は閉まっていた。それは龍馬が新撰組に捕まらないようにお龍がお登勢に頼んだことだった。

龍馬はお龍を訪ねた。雪がふる中、お龍は水を汲んでいた。龍馬はお龍に、わしがしようとしゆうことを教えるきと話し始めた。わしはの、薩摩と長州を結びつけて、徳川幕府が支配しちゅうこの世の中を変えようとしゆう……幕府は異国の力を借りて、なりふり構わず日本を押さえつけようとしゆうがじゃ。このままではこの国は異国に乗っ取られてしまうがぜよ。

お龍は龍馬をただ見ていた。龍馬は本題に入った。わしはこれから幕府に追われる人間になるろう。もうここに戻ってくることはないき。わしを心配してくれるがはこれで最後にしてくれや。龍馬はお龍に背を向けて去っていった。お龍はしばらく小雪の中に立っていた。そしていずこへと駈け出した。

夜、弥太郎が囚われている新撰組の屯所に見廻組が乗り込んできた。そして怪しい者を見つけたら見廻組に知らせよと言っておいたはずだと近藤勇に言った。自分たちも見廻組と同じように京都警護を任されていると近藤が抗弁する。わしらは将軍家の直参だぞ、お前らとは身分が違うはと見廻組は恫喝し、控えいと叫ぶ。

近藤は土下座した。見廻組の者たちはその光景にせせら笑った。近藤は見廻組に申開きをした。自分たちは薩摩と長州に不穏な動きがあり、そこには土佐の脱藩浪士は間に入っていると聞き及びと言ったところで、見廻組の男が近藤の肩を鞭で叩いた。お前にかかわりはない!近藤は見廻組を睨みつける。見廻組の男が近藤を嘲笑う。おまえらはただの人斬り一味じゃろうが!そして近藤の頭を、雪で泥になった地面に押し付け、また笑った。刃向かうか?刃向かうか?

この時、近藤は龍馬に寺田屋で言われたことを思い出したのだろうか。ただ命じられたまんまに動っととは、猪を追う犬と同じでごわんど。その剣の腕は、日本のために役立てるべきじゃごわはんか?

坂本龍馬じゃ……縄に縛られた弥太郎がか細い声で言った。薩摩と長州の間に立つら……坂本龍馬しかおらんがぜよ……

龍馬?!近藤勇の顔色が変わった。

寺田屋で龍馬は部屋でひとり、行灯の明かりの中で身支度を整えていた。薩長同盟が成立しなければ日本に未来はない。薩摩藩邸に入り、薩長同盟が結ばれれば、龍馬は幕府に追われる身となる。

龍馬はひとり呟いた。武市さん、以蔵、長次郎、みんな……行ってくるぜよ。

寺田屋の出口に三吉と龍馬が現れる。龍馬はお登勢にお達者でと頭を下げた。今生の別れみたいのはよしてくれとお登勢が言う。そうじゃのうと龍馬は頷いた。そして、どこかへ行ったままのお龍によろしく言っておいてくれと頼んだ。

戸を激しく叩く音がする。追っ手かと思われたが、お龍だった。お龍は薩摩藩士・吉井幸輔を寺田屋へ連れてきた。吉井は龍馬に西郷と木戸は小松帯刀の屋敷に移ったと伝え、自分が龍馬たちをそこまで案内すると言った。

龍馬がお龍を見る。おまん、なんちゅう危ないことを!お龍が息を切らながら言った。土佐の侍が新撰組に見つかったと聞いた、どうか気をつけてほしいと。そして握り飯を包んで龍馬に渡した。うちはずっと坂本さんのお役に立ちたい。これでおしまいなんて嫌どす!お役目が終わったら、ここに戻ってきておくれやす。

龍馬はお龍を見つめて言った。わかった。戻ってくるき。

近藤勇が松平容保の面前で、薩長の間に入って悪事を企む土佐の脱藩浪士は坂本龍馬だと訴えた。そう断言できる理由はと問われると、坂本龍馬には底知れぬ図太さがあるからだと近藤勇は言った。そして坂本は伏見の寺田屋を定宿としていると付け加え、自分たちに行かせて欲しいと懇願するが、分をわきまえよと一蹴される。近藤は屈辱に憤怒し、座したまま身を震わせた。

小松帯刀邸への道を案内する吉井に龍馬は、新撰組の屯所に行って、間違って捕まっている者を助けてくるから待ってて欲しいと言い残し、来た道を走って帰っていった。三吉も後を追った。屯所の近くまで来ると、三吉は自分が行ってくると龍馬を引き止めた。すると誰から屯所から道端に放り出された。そして鳥かごも一緒に投げれた。龍馬が駆け寄る。弥太郎だった。新撰組に捕まってのぉと弥太郎がめそめそと泣き始める。三吉は自分が弥太郎を寺田屋で連れて行くから、龍馬に早く吉井たちとともに小松帯刀邸へ向かうようにと言った。

見廻組が寺田屋周辺を捜索しているとき、龍馬は西郷と木戸が待つ小松帯刀邸にたどり着いた。慶応2年1月22日夜、薩摩と長州の秘密交渉が始まった。

幕府と長州が戦になった場合でごあすと西郷が話を切り出した。木戸が息を飲んだ。薩摩軍は2000の兵を京と大阪にのぼらせもんそ。2000と驚く木戸。西郷が続ける。薩摩は長州藩の汚名をすすぐよう尽力する……薩摩は徹頭徹尾、長州の味方となり、幕府に抵抗するというものであった。そして最後に幕府軍が一橋、会津、桑名と組んで朝廷を取り込もうとしたとしても、薩摩があくまで戦うと西郷は話を終えた。

以上でよしごあすか?と小松帯刀が木戸に確認する。木戸は何も答えず、考え込んでいる。これじゃたりもはんかと西郷。このままじゃ、木戸が口を開いた。僕は長州に帰れん!はあ?と西郷が聞き返す。この約束はどれも長州が薩摩の助けを受けるちゅうもんになっちょる。これは対等じゃない!と木戸。じゃっどん長州にとっては……と西郷が唸る。わかっちょる!と木戸。僕は長州が救えるならと恥を忍び、意を決してここに来たんじゃ。再び交渉は体面の壁の前に暗礁に乗りかけた。

ほんなら、こうしませんろうかと、今まで黙って交渉を聞いていた龍馬が初めて口を開いた。今決められた5つの条文はすべて戦に関する約束事ですき。そこにもう一つ加えるがです。ここに到るまで、数え切れんほどの命が失われたがです。薩摩の人らも、長州の人らも、もちろんわしの友にも死んでいったものが大勢おるがです。立場は違えど、みんな天下国家のために志を貫き通して消えていった命ですき。ほうじゃき……その者らの志もこの薩長の盟約に入れてもらえませんろうか。

その一文とはと木戸が訊いた。

龍馬が答える。薩長両藩は誠の志をもって合体し、日本のために傾きかけちゅうこの国を立て直すために、双方とも粉骨砕身尽力する……これなら薩摩も長州も対等ですろう。

なるほどと西郷。おいに異論はありもはん。小松帯刀も同意した。僕もじゃと木戸が言った。

ほんならこれをもって、薩摩と長州の盟約はなったということでえいですねや?と龍馬が今一度確認した。

西郷と木戸は互いに見つめ、頷き合った。こうして武市半平太が果たせなかった夢が結実した。

朝になり、龍馬は小松帯刀邸の外に出てきた。三吉が立っていた。龍馬が三吉に報告する。長州と薩摩はしっかりと手を握りましたき!三吉は泣き出し、ごねんのいりました!とその場に土下座した。頭をあげてくださいと龍馬が駆け寄る。決めたのは西郷さんと木戸さんやき。

いや!と三吉が龍馬の肩を掴む。わしはあんたに礼を言いたい。坂本さんがおらんかったら、我が長州はどうなっちょったか!ここまでこれたがは三吉さんのお陰ぜよと龍馬も三吉の肩を掴む。三吉さんやち、長州を救うたがじゃ。わしが!とまた三吉が泣き出し、ごねんのいりましたと頭を下げた。

薩長の秘密会談を行い、手を結んだとの情報は松平容保のもとにももたらされた。そこに土佐の脱藩浪士がいたのと話も伝えられた。近藤がそれは龍馬だと言っていたのを容保は思い出した。坂本龍馬……と吐き捨て、寺田屋に捕り手を差し向けろと怒鳴った。

龍馬に危機が迫っていた。

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コメント

今回は、あちこち過剰だったり間が悪かったりで、演出が冴えませんでした。

見廻組にイジめられてる近藤はよかった。

baldhatterさん、どうもsun
演出が過剰なものを見すぎているせいか、全然普通でした。

寺田屋騒動の前にお龍と龍馬の関係を押さえておかなきゃならんというのがちょっと厳したかったかも。

龍馬の仲間がひとりもいないので、龍馬の心情表現にいろんな人を総動員した感はありますが、お登勢を使ったかのはなかなかいいなと思いました。

近藤勇が虐げられているのが面白いです。あれがあるから逆に話が散らばったかなとも。でもいいエピソードでした。

ずっとストーリーを書いていて、大友啓史の演出の回が一番、話が整理されていると思います。

待っていました。
やっと読めました。
ありがとうございます。
まずは1つ、大仕事が終わったって感じですね。これからいろんな事がどんどん起きてるのが楽しみです。

がきょうさん、どうもsun
お待たせしました。難儀な仕事が終わって、しばらく真っ白な灰になっておりました。

反体制的な正義のヒーローの話は大体面白いです。薩長同盟の成立で龍馬は完全に幕府の敵となったので、追われる龍馬と追う近藤勇とか面白くなるといいと思います。まだまだ大仕事も残ってます。

あと竜馬暗殺の首謀者も諸説あり、この話では誰が龍馬を殺すのかも気になります。今出てる誰かなんでしょうね。

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