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« 龍馬伝 第40話 清風亭の対決 | トップページ | STAR DRIVER 輝きのタクト 第3話 おとな銀行 »

2010/10/17

龍馬伝 第41話 さらば高杉晋作

亀山社中は小曽根乾堂邸の離れに移ってきた。人も増えたのうと龍馬。脱藩者が集まってきたのだ。龍馬は言う。脱藩してきた者が集まることにより、誰の命令にも縛られることのう、自由に活動できるがじゃき。

高松太郎が龍馬に尋ねる。これから自分たちは何をするのかと。

龍馬が答える。運輸、射利、投機、開拓。つまりエゲレス語でいうビジネスぜよ。これからは土佐藩の後ろ盾もあるき、惣之丞。亀山社中の時以上に大商いをし、自分らの食い扶持は自分らで稼いでいくがじゃ。けんどそれは表向きのことと龍馬が言う。

ワシらが目指すがは、土佐と薩長を結びつけ、大政奉還を成し遂げることじゃ。

一同、賛同の声を上げる。

そして龍馬は亀山社中の名を捨て、海援隊を名乗ると宣言した。龍馬が馬之助に旗を上げるように手で促す。馬之助が紐を引くと、赤・白・赤のストライプの旗が壁に掲げられた。

立派じゃのぉ歓声が上がる。これが海援隊の旗じゃと龍馬。

陸奥が海援隊規約を広げる。ここにおる仲間は助け合うていかんといかんと龍馬が言った。仲間同士、足を引っ張ったり、我侭は勝手は許さん。勝手に腹を切ることは断じて許さん。ええのうと龍馬が念を押す。

はい!と一同が答える。よしと龍馬が頷く。

龍馬が惣之丞を呼ぶ。惣之丞が台の上に立って叫ぶ。海援隊の旗揚げじゃ!

おう!と海援隊の者たちが声を上げる。

やかましいはおまんら!と弥太郎が乗り込んでくる。高松太郎が弥太郎の肩を抱き、土佐商会の岩崎弥太郎じゃと海援隊の者たちに紹介する。呼び捨てにすな!と弥太郎は太郎の手を振り払う。ワシゃ土佐商会主任じゃぞ!なんや偉そうにと陸奥。海援隊とはまた格好をつけよって!と弥太郎は憎まれ口を叩く。えい名前じゃろうと龍馬が言う。

弥太郎が龍馬たちのところに来たのは、後藤象二郎が、弥太郎に海援隊の銭勘定を任せたからであった。弥太郎が刀を持って一席打つ。金の出し入れ、儲けの計算、土佐藩からおまんらに渡す給金も一切、ワシらが仕切っちゃるがじゃ!惣之丞がそれはありがたいと言うと、弥太郎がつかさず、後藤様に感謝しいや!叫ぶ。

龍馬が陸奥にあれを出せと頼む。陸奥が奥に入る。ワシに菓子折りでも出すかえと笑う弥太郎。世話になる者には礼をせんとのう。帰ってきた陸奥が弥太郎に渡したのは、亀山社中から溜まったツケの束だった。さらに龍馬が船が欲しいと弥太郎に頼む。船ぇ!と弥太郎が驚く。龍馬が言う、わしら海援隊の船じゃ、ボロ船はいかんぞ。弥太郎の答えを待たずに、龍馬が海援隊の者たちに言いふらす。この岩崎弥太郎様がワシら海援隊のために日本を駆け巡る蒸気船を用意してくれるがぜよ!待ちや、待ちやと慌てる弥太郎の声は、歓声にかき消される。

後藤象二郎が長崎奉行所に呼ばれた。用向きは坂本龍馬についてであった。京都・伏見奉行所の知らせでは、寺田屋にて奉行所の捕り方2名を射殺し、長州藩士と思われる男とともに逃亡。更に朝敵である長州と薩摩の同盟を手引きした不届き者である、と長崎奉行・朝比奈昌寿が龍馬について問いただした。後藤が答える。私の知っちゅう坂本龍馬は、我が土佐藩のれっきとした藩士でございますきに、万が一にもそのような大罪を犯す者とは思えませんきに。

ならば、伏見におった脱藩浪士の坂本龍馬とは、何者ですか?と朝比奈が後藤の元へやってきてその脇に座った。坂本の名を騙る別人ですろうと後藤。岩堀がつかさずカステラの載った器を後藤の前に持ってくる。おひとついかがじゃと朝比奈が後藤にカステラを勧める。後藤がカステラを掴み、土佐藩参政・後藤の言葉をお疑いとは、無礼千万でございませんですろうかと、カステラを口にほうばった。さらに後藤は、お奉行とて許せませんぞと朝比奈を恫喝し、これ以上の坂本龍馬の詮議は無用に願うと言い放った。ならばこの龍馬の逃亡を手助けしたという、お龍というオナゴについてはと朝比奈は食い下がる。知らんと後藤はしらを切り、立ち上がって去ろうとする。お龍というオナゴも長崎にいるという噂がと朝比奈が後藤のあとを追い、残っているカステラを後藤に差し出す。そんな女についても知らんと、後藤は朝比奈の腕を掴んで、朝比奈の持っていた手ごとカステラに噛み付いた。痛っ!と朝比奈の顔が歪め、手を引っ込めた。

土佐商会。お慶が弥太郎に商品の売り込みにきていた。大豆も要らん、綿花も要らんと弥太郎。綿花も要らないと驚くお慶。摂津の綿花は上質なんですよ、今買い占めておけばあとね値が上がると言いよった。弥太郎が言う、アメリカの内乱(南北戦争)が終わったきのぉ、また綿花を作り始めるがじゃ。値が上がるどころか暴落ぜよ!これからは石炭じゃ大浦屋。弥太郎はお慶の先を行っていた。

日本のあるところで石炭が見つかった(高島炭鉱?)。相当な量の石炭が埋まっちゅうらしいとお慶にほくそ笑む。いつまでも外国に頼っちょっては日本の金が出て行くばっかりぜよ。自前の石炭で賄うことができたら、大儲けできるろうと弥太郎が屋敷の中に入ってく。どこで見つかったと?とお慶が弥太郎を追う。(お慶との立場が逆転。日本も平成維新とかいうならメタンハイドレートを含めた海底鉱床の開発を進めるべきぜよ。資源なくして技術なしという時代がきっと来ます)。

才谷梅太郎が来たき!と溝渕が声を張り上げる。それは龍馬の変名だった。ここが土佐商会の主任の部屋かえと龍馬が弥太郎の事務所に入って感嘆の声を出す。そんな龍馬を弥太郎は睨んでいる。龍馬がお慶に挨拶する。そこに溝渕がやってくる。龍馬が後藤様と手を握ってくれたおかげで、長崎の商人と取引できるようになったがじゃ!

わしはのぉ!と弥太郎が3人の話しに割って入る。おまんらのツケまで全部払うて、船まで探しちゃったがじゃぞと吠え、船の目録を机に叩きつけた。見つけてくれたがかえと龍馬が目録を開く。それは大洲藩所有の蒸気帆船いろは丸であった。譲るわけにはいかないが、貸すならいいという話であった。えい船じゃ、これにするきと龍馬が弥太郎に言う。交渉はこれからじゃと弥太郎がまた吠えた。

船が決まったと龍馬が海援隊のところに戻ってくる。一同、いろは丸の図録を見て歓喜の声を上げる。小曽根英四郎が龍馬のもとにやってきて、後藤象二郎からお龍のことで話があると伝えに来た。後藤が長崎奉行所を押さえることができても、龍馬を奉行所は許したわけではない。龍馬はお龍の身の安全を考えて、長州の下関にかくまってもらうことにした。長州なら幕府は手出しできなし、下関にはお龍も知ってる三吉慎蔵がいた。だがお龍は嫌だ断った。おまんのことが心配ながじゃと龍馬。もう寺田屋の時のように、おまんを巻き込みたくはないがじゃ。龍馬はお龍の手を取った。頼む、おれの頼みを聞いてくれや。お龍は承知した。

龍馬とお龍が下関についたのは、慶応3年の季節が冬から春へ変わる頃じゃった。お龍のために長州は部屋も用意した。そこに三吉慎蔵がやってくる。喜び合う二人。寺田屋で命を助けてもらってありがとうございましたと龍馬が三吉に頭を下げた。いや、坂本さんは長州の大恩人ではありませんかと三吉が言う。龍馬が照れくさそうに笑うと、木戸貫治と高杉晋作に会いたいと、三吉に居場所を尋ねた。木戸は見舞いに行っておられますと三吉が答える。高杉様の具合がもう……。驚く龍馬。

たらいに血を吐いた高杉が木戸がいる座敷に戻ってくる。そして壁にへたれ込むと畳を這い、肘掛にもたれかかり、龍馬を待った。そこに龍馬がお龍とともにやってくる。坂本さん、待っよりましたと高杉が微笑む。寝えちゃあせんで、えいですろうかと龍馬が聞く。高杉の傍らに座る木戸が答える。坂本君が来ると聞いて、床を上げさせたんじゃ。医者からは養生せえと言われちょるのに。高杉が言う。養生しようがしまいが、長生きはできんのです。ほんならワシも遠慮はやめちょきますと龍馬は座敷に上がった。それでええと高杉が笑う。

龍馬は自分が長崎で海援隊を立ち上げたことを高杉に報告した。表向きは土佐藩のために働く組織であるが、本当の目的は異国や他藩と交易しながら大政奉還に向けて活動することであった。木戸は目をつぶってじっと聞いている。

土佐藩とは仲直りしたんですかと高杉が尋ねる。土佐藩参政・後藤象二郎が龍馬の大政奉還を目指す話に乗ってきたと熱く語った。それは真か?と高杉が笑った。龍馬は木戸に向き直り、長州も土佐とともに大政奉還を目指してもらえないかと頼んだ。

容堂公はなんと?と木戸が聞く。容堂にはまだこの話は伝えていないと龍馬が答える。そうじゃろうと思うたと木戸が冷ややかに笑う。高杉はうつむいた。龍馬は話を続けた。容堂公を動かすには、長州藩、薩摩藩など力ある藩を土佐の味方にするゆうことを示さないといけません。そのためにはまず長州が……と言いかけたところで、無理じゃと木戸が話を遮った。僕たちは朝敵のままなんじゃ。何を言うても相手にされん。ならば力づくで幕府を倒すしかないんじゃ。

薩摩が今、朝廷に長州を朝敵とした勅命を撤回して頂くように訴えかけちゅうがですと龍馬。もう同じことの何度も言いとうないと木戸が立ち上がった。高杉が木戸を追おうと畳を這い縁側まで出てくる。そして木戸に僕の遺言と思うて聞いてくれと言い、正座すると襟を正した。帰ろうとした木戸が高杉のもとに戻ってくる。

坂本さんは奇跡を起こしてくれたと高杉は傍らに座る龍馬を見た。馬関の戦いは奇跡じゃった。土佐藩の参政が大政奉還を目指しちょるというのが、まことじゃとすりゃ、それは奇跡のような話じゃ。容堂公も賢君といわれる方であれば、時勢を見る目をお持ちのはず。大政奉還建白へと動き出すかもしれん。木戸さん……と高杉が木戸に迫った。坂本さんが起こす奇跡に我ら長州も懸けてみてはどうじゃろうか。いや!今一度、懸けてみてほしいんじゃ!高杉がまた吐血し、激しく咳き込んだ。

木戸は何も言わず、高杉の屋敷を出て行った。龍馬が木戸を追いかけ、高杉の余命を尋ねた。医者は桜を見せてやりたいと言っちょると涙ぐんだ。高杉さんは桜らあ見たいと思うちゃあせんと龍馬が木戸の両肩を掴む。高杉さんが見たいがは、新しい時代に、ふさわしゅう生まれ変わった日本の姿ぜよ!

そげなこと僕も分かっちょると!木戸は声を荒らげ、龍馬の手をどけた。この国を一刻も早く生まれ変わらせるためには、武力で幕府を倒すしかないんじゃ!けんど高杉さんはと龍馬は泣いた。

そこにとなり村の農民が木戸の屋敷にやってきて、高杉に一目会わせて欲しいと懇願した。守衛の長州藩士たちが中に入ろうとする農民を阻む。禁令が出ているはずだと木戸が諌める。それは奇兵隊の者たちだった。皆、高杉の病気が治るようにお百度参りをしているという。屋敷の中で農民たちの話を聞いていた高杉に嗚咽がこみあげる。高杉はもう奇兵隊の隊長やない、帰れと木戸が命じる。せめてこれだけでもと農民が木戸に卵を差し出す。木戸は卵を受け取った。農民たちはよろしゅう頼んますと頭を下げて、帰っていった。木戸が声を上げて泣いた。

その頃、弥太郎はいろは丸を貸してもらうべく大洲藩の藩士を引田屋で接待していた。大洲藩士・井上将作(岡本信人!)が弥太郎の契約書に目を通す。弥太郎が葉巻をふかしながら語る、いろは丸が大洲藩の大事な船じゃちゅうことはよう分かっちょります。けんど、折角、蒸気船を持っちゅうのに、運航させるのは年に数回。はっきり言って宝の持ち腐れですろう。

それはワシらの勝手やけんと井上。他藩に兎や角言われると言ったところで弥太郎が、えいですろうか、皆様!と立ち上がる。いろは丸を土佐藩に貸してもらえたら、そこに書いちゅうとおり、航海のたんびに賃料を払うがです。その上、賃料に加えて、いろは丸を使うて商売をし、儲かった分の何割かも貴藩に渡すとまで言うゆうがですよ、ワシは。こんなえい話がどこにありますろうか!

けんどと渋る井上に弥太郎が畳み掛ける。いや、分かっちょります!大洲藩にとっていろは丸は大事な船じゃ、人に貸して万が一傷でもつけられたら、それはえらいことぜよ!よう分かっちゅう!けんど!けんど!けんど!心配ご無用!と歌舞伎まがいの身振り、手振りが入る。半ば呆れ顔の井上をよそに弥太郎が話を続ける。どうか、どうか、いろは丸を土佐に貸してつかあさい!誰もうんと言わない状況を察した弥太郎は、最後には床に土下座し、丸を土佐に貸してつかあさい!と懇願した。

龍馬と高杉は陽が照る漁村の浜辺までやってきた。杖をついて歩く高杉がよろけ、龍馬が支える。付き合わせてすいませんと高杉が謝る。なにをいいゆうと龍馬が笑う。高杉さんとこうして散歩できるら、こりゃ下関に来た甲斐があったゆうもんぜよ!二人は笑いあった。

高杉の屋敷に残ったお龍とおのうは薬草を摺っていた。お龍がおのうに龍馬と高杉晋作はほんとうによく似ていると言った。そうですねとおのうが頷く。いつ命を絶たれても惜しゅうない、お二方ともそげな覚悟をした目をしていらっしゃります。

海援隊、いい響きだと、高杉は浜辺の小舟に座り、凪いだ海原へ目を遣る。海から日本を助ける、海援隊じゃと龍馬が言う。ワシはこの海援隊で新しい世を切り開こうと思うちゅうがじゃ。新しい世……と高杉が海を見ながら呟く。龍馬が話を続ける。戦に勝った者ではのうて、日本を、日本人を幸せにしようゆう志の高い者が、国の政を担う。そういう世の中をのぉ。そりゃええ!と高杉が笑う。ワシは必ず成し遂げられると思うちゅう、高杉さんのお陰でのと龍馬が言う。僕の?と高杉が訝る。

龍馬が答える。高杉さんが作った長州の奇兵隊には、身分の差らぁなかったがじゃ。侍も、商人も、百姓も一緒になって自分の国を守ろうとしちょった。これこそが、これこそが、新しい日本の形じゃとワシは確信したがぜよ。高杉が笑って立ち上がった。嬉しいのォ、ワシは、希望を託せる人に出会えた。そして龍馬のもとに歩み寄って頭を下げた。日本を頼みます、坂本さん!うんと龍馬は頷いた。高杉が力ない声で高らかに笑った。僕の出番はもう終わりです。あとは酒を飲んで、三味線を弾いて面白おかしく暮らしたい、あの世でね。高杉晋作はそういう男ですけぇ。寄せては返す波を見つめる高杉の目は沈んでいた。そうかえと龍馬は笑った。高杉も笑った。今日はえい日じゃ。龍馬も頷いた。まっことえい日じゃ。

夜、龍馬はお龍の部屋の窓から外を見ながら、彼女に聞いた。人はどういて死んでしまうじゃろうか。天が「お前の役目は終わった」と思われちゅうきじゃろうか。そうかもしれませんねとお龍。そやかて人の死というものは、終わりだけではないと思います。その人の役目を、志を受け継ぐ者にとっては、始まりどすさかい。龍馬は少し考えて頷いた。そうじゃのぉ。どんな時でも、前に向かわんといかんがじゃき。龍馬は盃の酒を飲み干した。

龍馬のもとに客が来た。中岡慎太郎だった。中岡は木戸に会いに下関まで来たのだという。そしてお龍に龍馬と二人だけに欲しいと頼んだ。話は大政奉還を目指す海援隊のことだった。龍馬は中岡を海援隊に誘った。だが中岡は断った。坂本龍馬が海援隊を作るんやったら、ワシは陸援隊を作ることにすると言った。武力による倒幕を支援する組織であった。ワシの考えはおまんにも分かっちょったはずじゃと中岡が龍馬に刀の柄を向ける。

ワシらの願いは徳川幕府の世を終わらせ、日本の新しい仕組みを作る、そうじゃろうと龍馬が中岡に盃を差し出す。そのためにはワシは大政奉還が一番ええ手立てじゃと思うちゅう、と中岡が握る盃に酒を注ぐ。ワシは違うと中岡。戦しかないと思う。今度は中岡が龍馬の盃に酒を注ぐ。わかったと龍馬。おまんはおまんのやりたいようにやったらえい。ワシらは道は違うても、目指すところは同じじゃき。ワシはやるぜよと中岡。ワシもおまんには負けんぜよと龍馬。二人はニヤリと笑い、盃で乾杯をした。

龍馬が長崎に戻ってくると、弥太郎は大洲藩よりいろは丸を借り受けることに成功し、ご苦労にも積み荷まで手配した。弥太郎が龍馬に言う。船の借り賃を払わんといかんがじゃきにのぉ。おまんらには稼げるだけ稼いでもらわんといかん!龍馬が弥太郎に礼を言う。おまんの苦労には必ず報いちゃるき。

弥太郎が海援隊の者たちに段取りを説明する。4月19日に長崎の港を出て、5日後の4月24日に大坂の大洲藩の蔵屋敷まで積み荷と人を運ぶ。積み荷は米、砂糖、乾物等。大坂からは生糸を酒を載せて長崎に帰ってくる。上手う、いったら大儲けじゃ!と弥太郎が声を張り上げ、拳を突き上げる。うおおおと海援隊の者たちは初めての仕事に奮い立った。

龍馬は病床の高杉に手紙を送った。ワシは高杉さんに感謝しちゅう。高杉さんばぁ、太う生きちゅう人間を、わしは他に知らんがぜよ。ワシも高杉さんのように己の命を燃やして、志を成し遂げようと思うちゅう。その手紙に高杉は涙した。死にゆく高杉の思いを龍馬が引き継ぐという宣言であった。

農民たちは高杉の屋敷の庭に押しかけてきた。皆、高杉の指揮のもと、奇兵隊として戦った者たちだった。庭の桜が咲いたのを見て、ダメだとは知りながら、高杉と花見がしたい、どうしても高杉の顔が見たいとやってきのだった。うんうんと頷く高杉。桜の花びらが舞う中、高杉が三味線を弾き、農民たちが踊った。

その頃、いろは丸の甲板にいる龍馬のもとに高杉から旗が送られてきた。それは奇兵隊の旗だった。高杉は自ら作った奇兵隊の思いを龍馬に託した。いろは丸が錨を上げた。龍馬は海を見ながら言った。高杉さん、ありがとうござます。

高杉は浜辺に座し、大声で泣いた。坂本さん、日本を頼みましたよ。

慶応3年4月、高杉晋作、死す。享年27歳。

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