尖閣衝突事故は盧溝橋事件になるか?
「憂国の志士」によって海上保安庁の巡視船に中国のお馬鹿な漁船がぶつかって来た映像がyoutubeに投稿されたわけですが、「憂国の志士」が盧溝橋事件における牟田口廉也になったらたまりません。
盧溝橋事件がそのまま日中戦争(支那事変)に移行したわけではなく、戦端が開かれる前に通州事件という邦人虐殺事件が起こっています。こうして日本人の対支那感情が悪化して、日本国民が日中戦争支持に向かったのは否めないでしょう。この尖閣問題も根幹は「報復」ですよね。
デマと妄想の海で孤立する海上保安庁-蒼き清浄なる海のために
(このタイトルで怒ってはいけません。まず結論を読んでから改めて最初から読むといいと思います)
どこかの脳学者が
茂木はこのビデオが本物だとしたら、流出は関係者によるものと推測。「素晴らしい」と語る。民主主義の基本前提には、問題について考えるための情報に誰でもアクセスできるということがある。米国防省の機密文書を公開した内部告発サイト「ウィキリークス」など世界的に見ても、為政者の意図に関係なく、必要な情報は流出させるというのが最近の潮流になっており、今回尖閣ビデオを流出した関係者についても「何らかの賞に値する。誰か出さないか」と讃えた。
民主主義は戦争を起こさないというのはアメリカ人の幻想。実際にはドイツがナチス化するのは帝政が倒れて共和国になって14年後、戦前の日本がいわゆる軍国化するのは普通選挙制度が1925年に実施されたあとのこと。民主主義が絶対に正しいとかいうのは妄想です。中国は変な形で民主化が始まっているので、尖閣問題で騒ぐんです。情報が誰でもアクセスできるのが民主主義というなら、ケネディー暗殺事件の捜査結果はまだ秘匿されていますよ。
朝日新聞も戦意高揚をやっていたそうです。
朝日は180度変わったというより、朝日のスタンスは大衆迎合だと考えれば一貫しているのかもしれません。
結局日本は日中戦争継続のためにドイツと同盟を結び、米英蘭と戦争にする羽目になったわけで、近衛文麿が中華民国政府を相手にして和睦していれば、よかったのですが、それができませんでした。
尖閣問題もそうですが落しどころを考えずに喧嘩をふっかけたら自滅します(中国もそうでしょうけど)。 日本が考えるべきはこの問題においてどう中国の自滅を誘うかです。
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朝日や愛川みたいな連中は気違いみたいに「日本の右傾化」だの危惧し続けていますし、尖閣問題につけても「偏狭なナショナリズム」はいかんだの論点すりかえたりして必死ではありますが、何だかなあと。
実際ナショナリズムだ何だじゃなく単純に『ヤクザが二回も殴って来た上に被害者気取って嫌がらせと賠償求めて来てるのに、御上はダンマリ』って事を是としない人達が、理性的にその義憤を主張している光景しか少なくとも今のところは無いですし、大きく右に行くってのはまず無いでしょう。
だってどうせあの海保職員さんに対しても、さんざっぱらビデオ観たがってたのを、観た途端にそれで何と無く満足しちゃって、逮捕覚悟で国民としての使命感を持ち情報公開して実際捕まっちゃった彼には「あー…まあ立派だけど犯罪者だしね、裁かれるの自体は仕方ないかな〜まあ無力な一国民だしw」くらいに割り切って見捨てるのを自らに許しちゃえる人達が大半でしょうし、ぶっちゃけ2時間のオリジナルがどんな内容だったとしても最初っから公開してりゃみんな大して怒りもしなかったろうなと。
極端な話、船のスクリューで海保殺してても暴動までには至らないと思います。
やっぱり長い日教組支配や異常なまでに甘ったるい平和信仰推進による影響ってデカイですよ。
仮に相手が100パー悪くて間違えてたって、他人に嫌われてる事実自体が嫌で恐怖で、それに耐えられないからいっそ謝ってしまい楽になりたい、それが平和なんだってメンタルの種子は、日本人なら少なからず持ってるものだし。
日教祖を否定する私ですら、その禍根はやっぱり残ってますよ。
渋谷ほか各地で3000〜5000人がデモするなんてびっくりでしたが、逆に言えば、ここまで外国からも自国政府からもコケにされたってあんだけ行儀良く、ルールを守って健全にデモする国民性だと、それこそ邦人虐殺クラスの事件起こされない限りは周りの顔色うかがって派手な動きはしないんだと思います。
北朝鮮からミサイル飛んで来た時だって左翼や馬鹿ミズホがふざけた事を抜かしまくってもせいぜい「バカだなあ」と流して無関心なままでいられる人達がほとんどだったし、危機意識もなければいざ危機が迫っても「周りに変だと思われたくない」っていう植え付けられた意識が働いて、周りと世間話的な政治話をするのすらはばかられる始末。
政治を日常から切り離してるんだから当然です。
これは裏を返しゃ何があっても最後まで政府に全てを押し付ける面倒くさがりの証明でしょう。
政治は非日常で、ブラウン管の中に広がる異世界であって、政治家は生まれながらに政治家という責任を持った人種であり、だから自分達は無条件に彼らに不満だけ述べて何もせんでも保護されてしかるべき…大げさじゃなくこんなもんでしょう。
極右組織もせいぜい銃弾送る程度でなんの影響力もない。
"『撃って来ないのわかってる相手』から何千何万発の銃弾送られても1mmだってこわかないわ!(笑)"
毎度毎度何か「とりあえず銃弾送っとけ」みたいな感じがすごいです。
もう単なる様式化された行動にしか見えない。
(自分は暗殺だのを肯定してるのではなくて、極右すら丸くなった現代にあっては一般的な日本人は熱心なアクションとは無縁に近いだろうって言うか…)
民主主義だ主権在民だと言ったって、アメリカの様な個人主義がベースにある国だと確かに能動的な「強い民意」も形成されやすく「殴り返せ」のイケイケどんどんにもなりましょうが、日の丸かかげたひとら見るだけで「こわい」「右翼?」「うけるwww」となる今の日本人にはそんなパワーも団結力も今さら無いから、戦争というステージはおろか政府を動かそうとするステージにすら立てないんじゃないかと。
それに民主党政権ですから良くも悪くも開戦はおろか小規模な戦闘すら有り得んと思います。
マスコミが煽れば民主党すら与党になれる訳ですし逆に言えばマスコミと政府が全力で煽れば国民も無思考に追従してしまうかもですが、それこそ、戦争以上に現実味が無い。
未だに民主党を庇ったり非公開を評価する人達はテレビじゃ少なくないし、戦前と同じく流されやすく主体性を欠いてはいるものの今や皇国崇拝もなきゃ主権者としての自負すらなく、誰もが政治に関し「何もしたくないでござる」という総意じみた意識を持ってるし、やっぱせいぜいこのままグダグダになってくだけですよ。
どのみち戦争する機能ないし。
(まあその点を改革する絶好の機会とか考えてる方も野党にゃいましょうが)
戦争に踏み切ろう、なんていう強烈な意思決定とか、万が一の開戦ムードを危惧してみる余地も価値もないくらい、ほんとみんな冷たくて他人事で斜に構えてるのを客観的だと思い込んでて、気持ちの悪い国だわ…。
戦争は論外。だから中国を自滅させる方向で考えを交換し合い煮詰めてみようよ、なんて真っ当な光景は、一般にゃほとんど無いんじゃないでしょうか。
投稿: 藤咲 | 2010/11/11 01:57
藤咲さん、どうも
第9条維持派もそれが国是と考えているという意味では、ナショナリズムはあると思います。
ワアワア騒いで終わりならいいのですが、これが既成事実化されて、気がつかないうちに戦争への階段を登ってるのは危ないなと。
投稿: 竹花です。 | 2010/11/11 13:37