歴史講座「尼港事件の碑をたずねて」を聞いてきました。
北海道立開拓記念館でやっていた歴史講座「尼港事件の碑をたずねて」を聞いてきました。
尖閣諸島の問題もあり聞いてきました。内容が面白かったので資料の一部を載せたいと思います。
尼港事件とはソ連革命期に日本人四百人がシベリアのニコラエフスクで殺された事件です。必ずしもソ連が一方的に悪いわけではないようです。
講座の概略
クリックすると別ウィンドウで拡大表示されます。現地民との軋轢も背後にはあったようです。
講座の概略(続き)
ニコラエフスク(尼港)の位置
小樽港からニコラエフスクに渡ったそうですが、犠牲者には長崎の天草出身の女性(唐ゆきさん)が多かったということです。
事件の概要
どうして日本の陸軍はどうして奇襲攻撃とか無謀なことをするのか。犬死ではないか。
尼港事件を伝える新聞記事。激怒ぷりが半端ないです。
江戸時代に欧米人を武士が惨殺したりして欧米諸国が怒った理由もわかります。この怒りは政府や陸軍に向いていきます。尖閣諸島の場合と国民感情の動きが似てますね。
しかし日本は諸外国の圧力もありシベリアから撤兵してソ連を承認します。
政府から見舞金を出させるのに島田商店の島田元太郎という人が尽力したそうです。
朝鮮系の帝国臣民が書いた見舞金の申請書
反日朝鮮人に対抗するため云々とか書かれてます。
天草にある尼港事件の追悼碑に刻まれた碑文の写し
興味深いのが碑文が刻まれたのは事件から17年も経った昭和12年。満州国建国から4年、日中戦争の直前です。犠牲者の犠牲の上に現在の日本の大陸政策があるといっても過言ではない的なことも書かれています。読みようによっては満州国の正当化とも取れます。
国民が怒ってシベリア出兵したけど結局外圧で撤兵してソ連を承認、今度は満州国建国してまた諸外国の反発を買って二の轍を踏んでます。日露戦争の犠牲と勝利が思考パターンの硬直化の根底にあるんでしょうね。
参考文献
« タイムスクープハンターの新作が年末に放送! | トップページ | 爆笑問題のニッポンの教養 ロボット バカ一代 生田幸士 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- スーパー堤防は不要か?(2012.01.27)
- 防衛相に田中直紀氏(2012.01.13)
- 金正恩が乗ってる戦車は「軽戦車」(2012.01.09)
- 日本には真似できない中国の為替操作術(2012.01.01)
- 仙石「 消費税15%増税しないと、5年で日本が崩れるけど、それでもいいの?」(2011.12.29)
« タイムスクープハンターの新作が年末に放送! | トップページ | 爆笑問題のニッポンの教養 ロボット バカ一代 生田幸士 »
コメント