16年後、血液不足100万人分 献血のメリット
少子高齢化で16年後には約100万人分の血液が足りなくなる。本質的に社会保障が破綻するという話と同じ構造です。
少子高齢化で16年後には約100万人分の血液が足りなくなる――。こんな推計結果を日本赤十字社がまとめた。がんや心臓病の手術などで輸血が必要な50歳以上の高齢者が増えるにもかかわらず、献血できる若者の数が減るためだ。厚生労働省は、献血者が減り続けている10代の若者の協力呼びかけを強化していく。
日赤が、輸血の調査結果と国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口などから推計した。
日赤によると、輸血用血液製剤の約85%が50歳以上の患者に使われていることから、高齢化が進んだ2027年には、輸血を必要とする人は最多になり、549万人分の血液が必要になるという。一方で、献血可能な16~69歳の人口は7588万人になる。
このうち実際に献血する人は、09年と同じ割合(5.9%)だと仮定すると約448万人で、101万人分の血液が足りない計算になる。その後も人口減で需要は減るものの、少子化で不足は拡大していくとみられる。
がんや心臓の手術などで使われる輸血用血液製剤は、これまでも国内自給率100%だが、時間がたつと赤血球などの働きが落ちていくため、輸入は難しい。不足分を確保するためには、献血者の割合を27年に、7.2%まで引き上げる必要があるという。
ここ10年間、献血率は6%前後で推移してきた。街頭での呼びかけなどを強化して、10年は献血者数が増え、献血率は5.9%よりも増加したとみられる。09年度は、約208万リットルの献血量があり、目標の201万リットルを上回るなど現状では血液が確保されている。
しかし、その献血率増加を支えるのは、40、50歳代の献血率が増えたからだ。一方、16~19歳の献血率は10.2%(00年)から6%(09年)まで落ち込んでいる。全国をまわって献血者を募る献血バスは20年前には全国の高校の6割が受け入れていたが、09年には2割にとどまっている。厚労省による08年の意識調査によると、10代、20代が献血しない理由について「針を刺すのが痛い」「なんとなく不安」が上位を占めた。
厚労省の担当者は「このまま、この世代が大人になっても、献血しない可能性が高い」と危機感を抱く。
このため、厚労省は、14年までに10代の献血率を6.4%に増加させるなどの目標を設定。4月から、400ミリリットル献血の対象者年齢を男子に限って18歳から17歳に引き下げたり、学校に専門家を派遣し輸血の必要性に理解を求める活動を始めたりする。これまでに献血に協力してくれた人にもメールなどを使って呼びかけを続けるという。(月舘彩子)
http://www.asahi.com/health/news/TKY201101190207.html
少子化のせいで出す側の絶対数が減って、賄えきれなくなるってのは現行の社会保障制度と同じです。理由が「なんとなく不安」って、国民年金保険料を払わない人も同じこと言ってました。
とは言いながら、35歳くらいまで1回しか献血に行ったことがありませんでした。20歳の頃にやったときに全然ダメだったのでやめてましたが、献血ルームに骨髄バンクの登録に行ったら、献血もと言われて断れず、献血してしまいました。
あの針は刺すとき痛いし、怖いので針が刺さるのを見てないとダメです。
お菓子よりも魅力的なのは、献血ルームだとDVDが見られます。新さっぽろだとブルーレイもあります。最近はハートロッカーを見ました。それまでは水曜どうでしょうのDVDを見てました。鉄道とかダムのDVDとか置かないでしょうかね。
献血すると血液の検査結果が送られて来るので、人間ドックとか健康診断を受けない自分にとってはそれがいいです。なんかの数値が上がってたら、次の献血の時に別の肝臓の検査をされました。検査の結果、肝臓に問題なくてよかったです。
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私はA型ですが、実はRHがマイナスです。それが判ったのも、大学のとき献血をしたおかげでした。
腎臓摘出のときは、手術までに時間の余裕があったので、あらかじめ自分の血液をとっておき、手術中に必要なら使う(必要がなくても戻す)という処置をしてくれました。
一昨年の骨折入院のときは、もう怪我の後だったのでこの手が使えず、輸血用の血液を念のため用意してもらいましたが、使わずに済んだそうです。
投稿: baldhatter | 2011/01/21 03:07
baldhatterさん、どうも
A型Rhマイナスで腎臓摘出手術まで受けられていたとは存じ上げませんでした。大変ですね。
自己中のB型プラスなので献血システムでなんとかなるでしょう。
投稿: 竹花です。 | 2011/01/21 21:42
健康診断も兼ねて行くと考えれば、良いですよね。
いざって時に自分もバンクされた誰かの血液に助けられるとも考えられるんだし、単なるその場の損得勘定で計るべきことじゃないし、破綻されちゃ恐ろしいよなと思います。
てか集まらないなら、売血を許可するとか。きちんと回数制限を厳密化して制度化するってんじゃダメなんでしょうか。
少しでも対価が有るなら、行く人も増す気が…
投稿: 藤咲 | 2011/01/23 23:43
藤咲さん、どうも
>いざって時に自分もバンクされた誰かの血液に助けられるとも考えられるんだし、単なるその場の損得勘定で計るべきことじゃないし、破綻されちゃ恐ろしいよなと思います。
そうです。社会保険制度と同じなんです。一種の保険なんですよね。
現金支給するとたしかに増えるかもしれませんが、現金支給支給しなくなった経緯として麻薬中毒患者が売血することがあって、それだと注射器を使い回したりしてウィルス感染が広がるという問題があったからだったこともあるようです。
何か優遇制度はあってもいいかもしれませんね。
投稿: 竹花です。 | 2011/01/24 00:41