ヴィンランドサガ 5月号（第72話）

クヌート殿下の再来。男になりました。奴隷篇（後編）が始まります。

扉ページに書かれた旧約聖書（コヘレトの言葉　3章9節-11節）が

人が労苦してみた所で何になろう。
神はすべての時宜にかなうように造り、
また、永遠を思う心を人に与えられる。
それでもなお、神のなさる業を始めから終わりまで
見極めることは許されていない。

「ここで何を学習して、どう強くなれっていうんだかなぁ」と女川の被災状況を撮った映像で男性が呟いています。

自然に翻弄されながら生きてきた古代ヘブライ人の言葉は重いです。

クヌート殿下には今は亡きスヴェン王の生首が見えます。

王道楽土を築くためデンマークを統べる兄ハラルド王を毒牙にかけたクヌートが、夜、寝室で独りになり、部屋の隅に現れたスヴェン王の生首を見て失笑し、語りかけます。

スヴェン王、かつて私はあなたを憎み死を願った。
だが今はどうだ。
私が腹を割って話せるのはあなただけだ。
仲良くしましょうぞ。呪われた者同士。

やっぱり面白い。

同じアフタヌーンの五月号に載っていた「雑草女」の人生の極意。

惑いがちな時は情報を遮断する。

原発の情報と同じかも。デマとか変な情報は精神を汚染しますからな。

4月22日発売。