シーベルトをタバコ(肺がんの確率)にしてみると
話しててシーベルトやらベクレルがよくわからないのは、身近に比べられるものがないということだと言われまして、探していたら肺がんとタバコのリスクとシーベルトに置き換えて説明しているページがありました。
| 肺がんの相対危険 | 一日喫煙本数 | 原爆被爆者[Sv] | ラドン[Bq/m3] |
|---|---|---|---|
| 1.0 | 0 | 10 | < 40 |
| 4.6 | 1-9 | 3.4 | 4,500 |
| 7.5 | 10-19 | 6.1 | 8,100 |
| 13.1 | 20-39 | (11.4) | (15,000) |
| 16.6 | 40+ | (14.1) | (19,600) |
毎日毎日タバコを1から9本を吸っている人は発がんリスクが4.6倍になり、これは3.4シーベルトに相当します(毎時ではなくトータルで)。20本(1箱)になると、これが11.4シーベルトになり、発がんリスクが13倍になります。1箱っていう人は多いのではないかと思います。
11.4シーベルト被曝すると、毎日20本~40本タバコを吸ったのと同じ肺がんのリスクが出てくると言えると思います。
ここで質問:相対リスクが13倍になったとして、周りでタバコを吸っている人で肺がんになった方はどれくらいおられるでしょうか?全員ではないでしょう。
リスクを提示する時の問題として、このようなことも書いてました。
元のリスクの程度が理解できていないと「2千倍」だけが印象に残ってしまう。
※喫煙率は下がっているのに肺がんの発生率が上昇しているという経年グラフがありますが、蓄積暴露と死亡率は一致するという研究もあるようです。
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朝生に出て、この話してやってください、ぜひ。
今いちばん問題なのは、実際にどれだけの危険があるのかということより、危険度/安全度をこういう風にきちんと伝えられていないこと。
こちらにある程度の知識があれば、生データから危険度/安全度も判断できますが、その生データに虚偽があったらアウトです。
投稿: baldhatter | 2011/03/26 14:35
baldhatterさん、どうも
勝間とかいう女の人が近いことを言ってましたが、同席者は理解された雰囲気がなかったです。
生データの件、ありました。
https://aspara.asahi.com/blog/katarikizuki/entry/FREOJ4lAFq
ベラルーシ女性の甲状腺ガンの発生確率は確かに100倍以上になっています。1982-85年では百万人に0.4人だったものが、2000-2005年には百万人あたり58.1人になっています。
以下引用:
「100倍以上」と言われた場合と、「100万人のうちの数十人」と言われた印象は、受け手からするとかなり違うのではないでしょうか・・。少しだけ専門的で恐縮ですが、これが疫学で用いる2種類のリスク指標を使い分ける大切さなのです。「何倍」という指標は相対リスク、またはリスク比と言われるもので、100万人のうちの数十人という指標は、絶対リスクと言われます。相対リスクは、リスクの大きさを過大に伝えてしまう(意図的に、そのように使うこともあります)傾向があるので、決してウソではないのですが、注意が必要です。
読者の皆さんは「100倍に激増、しかしそれだけ増えても100万人のうちの数十人」という情報をどう思われるでしょうか? 「100万人に数十人」とは言っても、「その中の一人に自分や子供がなってしまったら・・」という気持ちもあるかもしれません。しかし、間違いなく、普通に暮らしていて、交通事故に会う方が高い確率でしょう。そして、もう一つ、この甲状腺がんのデータは、「死亡」ではなく「発生」です。それは、つまり、甲状腺がんが多くなりそうな(・・といっても先ほどから述べているくらいの頻度)集団が分かっていれば、十分な定期検診を行って早期発見をして、適切な治療を行えば治癒する可能性も十分にあるということです。
医学の進歩によってガンが発見されやすくなったということもあるようです。
『中年女性の甲状腺ガンの急増は、チェルノブイリ原発事故が原因ではなく、もともと甲状腺ガンが多い地域であることと、検査技術の向上により発見される患者が増加したことが原因。』と報告している
http://www.geocities.co.jp/hanagoyomi44/SiteManager/JA-T001.html
統計は1つの事象のある側面を切り取っただけなので、それで相関関係が説明されるわけではないので、難しいですね。
投稿: 竹花です。 | 2011/03/26 17:33
100万人に数十人どころか、こんなこと言ってる学者もいますからね。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110323/dst11032321290069-n1.htm
「放射線の影響でがんになる可能性が生じるのは、100人中1人か2人程度」
一般に癌にかかる確率を前提にしているからかもしれませんが、この人たちにとって「100人中1人か2人」つまり1~2% くらいは十分許容範囲ってことなんでしょうか。
投稿: baldhatter | 2011/03/26 19:11
baldhatterさん、どうも
セシウムは半減期が長いけれども、筋肉にたまりやすく、筋肉はガンになりにくいのですね。
>「放射線の影響でがんになる可能性が生じるのは、100人中1人か2人程度」
どの時間的尺度かわかりませんが……
生涯でがんで死亡する確率は、男性26%(4人に1人)、女性16%(6人に1人)。
だそうなので、100人に1人はそう高くないのかもしれません。
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/statistics/pub/statistics01.html
投稿: 竹花です。 | 2011/03/26 20:41