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2011/05/13

タイムスクープハンター 3 第1回 のろしをあげよ!

放送時間が延びて間延びするかと思いきや、名もなき男たちの活躍に感動しました。

Code 1532522の始まりです。

アブソリュートポジション N271 W425 E253 S149
アブソリュートタイム S0277239年82時63分14秒
西暦871年2月9日(貞観13年2月9日)

時は平安時代、律令制の日本。租庸調という厳しい租税の元で民草は暮らしていた。

古橋さんの動きがホワイトベースのセイラさんとかフラウ・ボウみたいで萌えます。古橋さん、僕にも律令制って言ってください!

今回の取材対象は対馬の狼煙(のろし)の番人。煙や火で狼煙を上げて、海賊や唐や新羅どの船などの緊急情報を伝えていた。当時は烽火(ほうか/とぶひ)と呼ばれていた。狼煙には昼には煙が出やすいヨモギやわら、夜には炎が出やすいように草を束ね松の枝を挟んだ物(火炬(かこ))を用いていた。それは雨などに濡れないように小屋に入れられていた。

9世紀、近隣諸国との交易が盛んになると、対馬海域一帯にそれを狙う海賊船が頻繁に出没するようになる。朝廷は対馬に見張りをもうけて沖を行く船を監視し、海賊船を見つけたら、狼煙を上げる体制を整えた。それが番人となった者たちの任務であった。狼煙はリレー方式で九州本土の太宰府まで伝達された。沖を見張り、狼煙を上げる番人たちは烽子(ほうし)と呼ばれた。海を見つめる男たちが防人ぽくてかっこいい!烽子は2人1組だった。磯辺志古夫(いそべしこぷ)はベテラン。山部忍秦(やまべのおしはた)は6日前は着任した新人であった。過酷な任務であったが、国から課せられた労役であって、給金は一切出なかった。

彼らの喋ってる言葉が古文です。なんたる凝りよう!でも古文の成績が「2」だった自分にはさっぱりわかりません!

商船なら狼煙1つ、海賊なら狼煙2つ。これで太宰府は海賊や外国商船の来訪を知り、海賊であれば警備艇を派遣し、商船であれば受け入れ準備を整えるのであった。

夜になって交代要員の私部広国(さきべのひろくに)、健部雄友(たけるべのおとも)がやってきた。ともにこの任務について1年になる農民であった。彼らは夜通し、海を監視した。彼ら4人の烽子の上には、烽長(ほうちょう)とよばれるリーダーがいた。日本、新羅、渤海に囲まれた日本海に突き出た対馬は、日本の海防の前哨基地。いうなれば、平安版のレーダーサイトです。

取材開始から11日間、なにごともなく時が過ぎていったが、夜半に平穏が破られる。不審な船を沿岸に認めた。海賊がどうかは不明。新羅や唐の商船が対馬に来るはずもない。広国と雄友は狼煙を上げることにした。火炬は幾ばく?商船ではなかろうから2つにする。間違っていた場合には罰せられる。だが彼らは万が一海賊だった場合には大きな損害が出ると判断、罰せられるのを覚悟で2つの火炬を上げた。

かっこいい!(福島原発でこの判断ができていれば)

狼煙が次の中継地点に伝わった。国府から警備艇が出てくるだろう。不審船は接岸していた。もし海賊なら自分たちの村が襲われる、広国と雄友は具足(つわもの)をつけて崖の下へと確認に行く。そこに長い木箱を持った怪しい男がいた。そこに烽長と他2人がかけつけてきた。男は自分は怪しい者ではない、筑前からオオカミの肉を届けに来たのだという。誤報であると、烽長は判断し、一番若い忍秦が誤報であることを知らせるべく次の中継地点に走った。

誤報に関して国司がやってきて、広国と雄友が連れて行かれた。誤報は懲役刑、実害があった場合には死刑になることもあった。見張りは4人から、志古夫と忍秦の2人なってしまった。

午前10時48分、再び緊張が走る。沖合に1隻の船が見えた。昨日の失態もあり、判断は慎重にならざるをえない。ベテランの志古夫は新羅の商船だと判断し、狼煙1つを上げた。しかし次の伝令ポイントから狼煙が上がらない。新羅の商船が対馬を通り過ぎていく、30分が経過。狼煙は上がらない。忍秦が再び次の中継地点へと走った。険しい山道を越えて忍秦は、1時間45分後、中継地点に到着し、狼煙を1つ上げるように指示した。靄のために海岸からの狼煙が見えなかったという。狼煙はさらに次の中継地点へと伝わった。

忍秦は持ち場に戻るべく、休む間もなく来た道を帰っていた。雪が降り出した(なんと素晴らしい自然の演出)。このあと予想だにしなかった状況に遭遇する。谷間で男たちが弓などの武器を用意していたのだ。その中には昨晩、捕まえた筑前の男もいた。賊の仲間だったのだ。忍秦が山を駆け下り、志古夫に報告する。忍秦は賊を片付けようと提案するが、志古夫は海賊の出現を上役に知らせるのが先だという。身の潔白を晴らすべきだと言い張る忍秦に、志古夫は任務が先だといさめる。が、その時、5隻の船団が沖合に現れる。鴻臚館に向かう新羅の商船団だった。志古夫が忍秦に烽火をと言って狼煙台に向かう、賊は放っておくのかと忍秦が反論するが、志古夫は烽火が先だと突っぱねた。まずは務めを果たせと。そこに、矢が飛んでくきて、忍秦の太ももを貫く。賊が撃ってきたのだ。

志古夫は忍秦を抱えて小屋に戻ると、そこに置いてあった弓で応戦する。撃ち合いの中、岸壁に立つ男が沖合に合図を送っているのを見た。海賊船が新羅の船団に向かっていた。賊は、海賊の襲来を太宰府に知らせないように狼煙の施設を制圧する部隊だったのだ。志古夫が合図を送る男に矢を放つ。男は危険を察知して崖から降りた。

早く海賊の出現を知らせる2つの狼煙を上げなければならない。しかし賊は絶え間なく矢を撃ってくる。狼煙台においた松明は消えかかっている。志古夫は決死の覚悟で小屋から飛び出し、狼煙台を目指した。忍秦が援護の弓を撃つ(制圧射撃ですね)。志古夫が狼煙台にたどり着いた。そして火をつけた。タイミングを見計らい、2つ目の狼煙台に向かおうと1つ目の狼煙台の陰から飛び出した。だが、その瞬間、志古夫の肩を賊の矢が射ぬく。倒れた志古夫に賊の矢が降り注ぐ。雪で濡れた地面に落ちた松明の火は消えてしまう。

賊の1人が水桶を抱えて山から下りてきた。狼煙を消すつもりなのだ。忍秦が矢を放つ。矢は桶に命中し、桶は2つに割れた。賊が逃げ帰る。刻一刻と海賊船が新羅の商船団に迫っていく。2つ目の狼煙を上げなければならない。敵の攻撃がすさまじく身動きが取れない。

忍秦は機転を利かせ、上着をちぎってそれを矢の先に巻き付けると、その矢を小屋の外にあった種火にかざして布に火を移し、2つ目の狼煙台に向けて放った。見事、狼煙台に命中。2つ目の狼煙台に着火した。2つの狼煙が上がった。雪が降っていたものの、2つの狼煙は次の中継地点に伝わった。それを見て賊は、狼煙台の制圧に失敗したと判断して撤収し、沖の海賊船も撤退した。新羅の商船は5日後無事、鴻臚館に到着した。広国と雄友も誤報ではなかったことが明かとなり、無罪放免となった。

どんな困難にもめげず、与えられた任務を命懸けで守った烽子たち。歴史の中で、名もなき彼らに光が当たることはない。だが、その姿が私の心に焼き付いたのは事実である。

今回の狼煙の話、医僧の時の戦場の臨場感と旗振りの切迫感を織り交ぜた秀逸の出来です。今夜もタイムスクープハンターをありがとう。

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コメント

なかなか盛り上がる展開でしたねhappy01
誤報なら自分が罰せられるだけだが、海賊なら大きな損害が出るから、っていうのは素晴らしい自己犠牲ですが、現実の会社員や公務員にそれを求めるのは酷だよなあと思ったり。
僕も古文の成績は悪かったですが、セリフはまあまあわかりましたよ?(笑)
書き言葉は難しそうですが、会話は何ヶ月か暮らしてれば慣れるんじゃないでしょうか。
鍋で作ってたお粥みたいなのが全然おいしそうじゃないのが逆に良かったですhappy01
でも薬=狼の肉な時代に生きるのは厳しいですね。

おじゃま丸さん、どうもsun
>現実の会社員や公務員にそれを求めるのは酷だよなあと思ったり。
とかくこの世は生きにくいですね。あんまり現場を叩いちゃいかんよなと思います。

>セリフはまあまあわかりましたよ?(笑)
「2」なんです……

ワカメだけの粥とか辛いですね。オオカミの肉が薬だったり、砂糖が糖尿病の薬だとされたり、平安はデンジャラスです。

こんにちは。
ほんと、彼らが話してる言葉が古語で、字幕付きというのが臨場感ありましたね。
あと、弓矢の戦いの場面も良かったです。矢が刺さったときも、すごく痛いだろうなと。
タイムスクープ社の女性アシスタント、確かに言われてみればセイラさんみたい。

アムロさん、どうもsun
>ほんと、彼らが話してる言葉が古語で、字幕付きというのが臨場感ありましたね。
古代のドラマで現代語喋ってるとか思ってたんですが、タイムスクープハンターがやってくれました。弓のシーンは良かったです。手に汗握ります。

>タイムスクープ社の女性アシスタント、確かに言われてみればセイラさんみたい。
ヘッドセットに手を当てる仕草がいいんですよね~。


お初です。

このあたりの時代の小説書いてたので楽しんで見れました。
平安時代、好きなんです。

徳薙さん、はじめましてsun
平安の小説を書かれていると、あのディテールがよくわかるんでしょうね。

鴻臚館は放送のあとで知りました。

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