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2011/05/16

JIN-仁- 第五話

歌舞伎役者の親子の話、ベタです。ベタですが大好物です。

南方仁の先祖である、幼いお初が転んで腹部に枝が刺さり、その止血手術中に、仁が忽然と消えてしまう。そして消えた仁は時空を越えて、成人したお初が結婚し、現代まで行くと、そこには自分と違う仁が生まれていた。しかし、お初の容態が悪化すると、仁は再び現れ、DIC(播種性血管内凝固症候群?)を起こして死んでしまう。これはお初の定めだったのかと泣く両親。

一方、龍馬は池田屋事件で仇と思っていた東修介に助けられる。

仁は、自分がお初が死ぬのと引き替えに生まれてくる人間なのではないか、自分は江戸に来てから本当は誰一人助けていないのではないかと苦しむ。自分は何かを変えることはできないし、そんなこと望まれてもいない。それを神は改めて示したのではないか。一番わかりやすい形、お初が助からないという形で。

勝海舟は仁に龍馬が池田屋で襲われたことを伝え、龍馬に関わるのは危険だと忠告する。仁は龍馬も、お初と同じようにたとえ一時、助けられたとしても、「歴史の修正力」によって結局、龍馬は死んでしまうのではないか。だとしたら自分は何のために江戸の世に送られてきたのかと、迷ってしまう。

そこに田之助が現れる。見て欲しいヤツがいると言うのだ。それは田之助の兄弟子、かつて売れっ子役者だった板東吉十郎だった。今は手足に壊疽が起こって、床に伏していた。鉛中毒を起こしていた。(白粉に鉛が入っていたのは有名ですが、お風呂で落とした白粉を湯気と一緒に吸引してしまっていたとは)。

仁は田之助に手足を切って延命を図る以外にできることはないと言う。田之助は吉十郎をもう一度だけでいいから、当たり役だった朝日奈を演じさせたいと頼む。それが吉十郎の最後の望みだと訴える。お初を救えなかったことが堪えているのか、仁は手足も麻痺しているのに無理だと一蹴する。やってみなきゃわからねえだろう、それでも医者なのかと田之助に怒鳴られる。無理一つ通せねえで何が医者先生だ、そんだったらやめちまえと。

そうですよねと仁がうなずく。仁は吉十郎を仁友堂に運んで食餌療法と塩化カルシウムによる治療することにした。あとネズミを使った、鉛を抜くのに使える生薬の実験も同時並行で福田玄孝が始める。

吉十郎は仁が驚くほどの回復を見せる。しかし息子の与吉はまったく嬉しそうではなく、吉十郎が寝ている部屋から出て行き、父の脚本を仁友堂の庭の岩のしたに隠してしまう。それを偶然、咲に見られていた。

やがて吉十郎は立ち上がれるようになった。それを見て仁は、お初のように、歴史の修正力で急変するのではないかと内心恐れた。

玄孝のネズミの実験では、鉛中毒に効果のある薬を見つけられなかった。何千種類も薬があるのに効果がある薬が一つもないのかと仁が玄孝を叱責した。仁は焦っていた。歴史の修正力に負けたくない、今回は完璧に直したいのだと咲に言った。延命だけではいけないのかと咲が言い返した。結局、人は死ぬのだから。じゃあ自分はなんのためにここに送られてきたのかと仁は咲に聞き返した。

吉十郎が息子の与吉を殴りつけた。今度演じる曽我対面の脚本の一部がなくなっていて、与吉が捨てたのだと言う。父親に長生きして欲しいからやったのかと佐分利が与吉に聞くが、与吉は答えず睨むばかり。吉十郎が与吉に向かって言う。こいつは、俺が憎くて憎くてしょうがねんだよと。

仁と咲は田之助から吉十郎が最後の舞台にこだわる理由を聞いた。吉十郎は芸の肥やしと女と酒にのめり込み、妻と与吉を追い出した。元妻が新しい男を見つけると、与吉はもてあまされて、吉十郎のもとに送られてきた。その頃、吉十郎は鉛中毒が進んで舞台に立てなくなっていた。そこで、まだ自分が生きているうちに、与吉が食っていけるように芝居の稽古をさせようとした。だが与吉は反発し、稽古を拒否した。しびれをきらした吉十郎は与吉を殴ってしまった。そして親子の関係がこじれてしまった。

田之助は与吉に芝居以外の奉公口を探してみることを勧めると、吉十郎は最後にもう一度舞台に立って父の芝居を見せてやりたいと頼んだ。

もう俺が与吉に残してやれるのは、もうそれしかねんだよ。俺は人間の屑だ。恨まれて当然だ。今さら謝って許してもらおうと思っちゃいねえし、そんなくせえ芝居なんてできねえよ。

けどよ、俺がすべてと注いだ芸だけは、見せてやりてえんだよ。今のままじゃよ、あいつ、屑の父親から生まれてきたんだと思って、生きていくしかねえだろうよ。けどよ、その屑でも、たったひとつでも取り柄があったと思えりゃ、生きていくのも、ちっとは、ましになるってもんじゃねえか……

こういうのに弱いです。目頭が熱くなります。

田之助が仁に問いかける。命の値打ちってのは、長さだけなのかい?

最後の芝居に向けて吉十郎が仁友堂で稽古する。それを与吉が正座して戸のかげから覗いているのを咲が目にする。

芝居を演じる日がやってきた。吉十郎は控え室で化粧をし、衣装をまとい本番を待った。咲は与吉の手を引いて吉十郎の控え室へ向かった。吉十郎は立ち上がり、舞台への廊下に出たが、出血するつま先が痛んで力が入らず、滑らせて倒れてしまう。座長から、何が起こるかわからない役者を出すわけにはいかなから、今日の舞台は諦めて欲しいと言われる。

仁は大丈夫だと請け負う。秘策があるという。だが吉十郎がうなり声を上げて倒れてしまう。吉十郎は控え室に担ぎ込まれて寝かされた。だがうなり声を上げて苦しんだのは演技だった。芝居は自分だけのものじゃないと吉十郎は呟いた。そこに咲と与吉が駆け込んでくる。見つめ合う親子。舞台の幕が上がった。吉十郎は最後に演じる機会を失った。

ちくしょう、もうちょっとだったのにな。

吉十郎は控え室に伏しながら悔しがり、横目で息子を見た。体を起こせますかと、仁が吉十郎に尋ねた。吉十郎がうなずくと、仁は立つための道具だとゴムのギブス(?)みたいのを吉十郎に差し出した。

吉十郎はギブスをつけて再び立ち上がれた。与吉は部屋から飛び出した。咲が与吉を抱きしめて、それを止めた。吉十郎が弱々しい声で朝日奈を息子に向けて演じ始める。咲が岩の下から取り出した曽我対面の脚本を差し出し、父の吉十郎が芝居のことばかり考えているのが悔しくて脚本を隠したのでしょうと聞いた。

すれ違う親子の想い。咲が与吉に言う。

吉十郎は本当は息子の与吉に言いたいことがたくさんあったけど、素直に言い出せなかっただけなんだと。与吉と同じように。今、父は演技を通じて与吉に話しかけようとしてるんじゃないかと。

決めをしようとして吉十郎は倒れてしまう。

床に伏し、息を切らせて唸る父を見て息子が泣きながら声をかける。

やっ、大和屋!

息子のかけ声にはっとする父。吉十郎の目頭から涙がこぼれる。

あいすまぬぅ~と立ち上がる。

よっ、日本一!

息子が声を張り上げる。

見ているこっちは、号泣ですよ。

さらば~と父は最後にかぶいた。

吉十郎は旅立った。

与吉は父と同じ役者の道を進むことを決意し、田之助に芸を仕込んで欲しいと頼んだ。

咲が誤ってペニシリン溶液を高濃度アルコールに入れて、ペニシリンを粉末化に成功。

龍馬が仁に亀山社中でペニシリンを扱いたいと手紙で頼んできた。仁は勝から龍馬と関わるのは危険だと躊躇していたが、咲にペニシリンの粉末化こそ、仁友堂の使命なのではないかと言われる。見ていてくれよ、お初ちゃん、仁は龍馬のもとへ行くことを決意した。

死にゆく父が最後の力を振り絞って。息子のためだけに芝居を演じる、いい話でした。

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コメント

冒頭の「オレは誰も救えてないんじゃないか?」っていうのはヘビーな問いですね。それは実はタイムスリップしてない我々も同じで、未来を自分が望む方向に変えようと努力してますが、その行為に意味があるかどうかはわかりません。まあ未来は見えないので、意味があると信じて生きてるわけですけど。
吉十郎役の人、デカワンコに出てた人ですね。どっかで見たなと思いつつ、話が半分くらい進むまで思い出せませんでした。
咲が岩を動かすときの「ふん!」って声が良かったですhappy01

大沢たかおって昔、鶴田真由と一緒にレーサー100のCMに出てたんですね。鶴田真由は印象に残ってるんですが、彼氏役が誰だったかはまったく覚えていませんでしたsun

おじゃま丸さん、どうもsun
>「オレは誰も救えてないんじゃないか?」
そうですね。現代にも通じる問題です。技術なんか文明の延命に過ぎないのかもしれません。でも新しいインテルの立体構造の半導体は使いたいです。

デカワンコのコマさんはもともと頬がこけているので病人あってますね。

綾瀬はるかのふん!いいですね~

>大沢たかおって昔、鶴田真由と一緒にレーサー100のCM
知りませんでした。大沢たかおの出たドラマはミッドナイトイーグルくらいしか覚えてません。


http://www.youtube.com/watch?v=_F7rsPqoMZk
年はそんなに違わないのに、なつかCMネタはあまり竹花さんと共有できませんね(笑)
20代の竹花さんと20代の僕じゃ見てる方向が全然違ったんでしょうね。

>技術なんか文明の延命に過ぎないのかも

確かにそうかも知れませんね。でも、使命感に駆られて努力してる人もいるでしょうが、単におもしろいからとか、生活のために研究してる人も多いはずで、それはそれでいいんじゃないかと思いますね。

おじゃま丸さん、どうもsun
いや~新鮮です(笑)。
日本車なんでしょうかね。

計算すると当時は16才でした。
テレビはよく見ていたはずなのですが、マイアミバイスとベストヒットUSAくらいしか記憶にありません。

プラネテスという漫画で大事故を起こした科学者が、科学者は良いこと言ってもみんなエゴイストだと、そういう側面を全肯定してました。

業を肯定した人は強いです。


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