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2011/05/23

JIN-仁-第6話

龍馬と仁の仲違いより、最後の電球を渡すところでググッときました。技術フェチなのか。

仁友堂の医師たちがペニシリンを講義する裏で、長州征伐に関連して米の買い占めが行われて江戸では、米の値段が上がって米屋の打ち壊しが起こり、時代はきな臭い方向へ向かっていた。(暗い世になりましたねと言う綾瀬はるかは可愛いのう) 

その頃、仁は長崎の精得館へ赴き、ペニシリン製造についての講義を行った。だが聴講生の反応は固かった。ただ岡田という老人だけは質問を返してきた。聴講生の態度が冷ややかだったのは、精得館で医学指導をしているオランダ軍医アントニウス・ボードウィンが仁に不信感を持っていたからだった。外国に留学しないでどうして自分たちよりも高度な医術を知っているのは嘘だと疑っていたのだ。仁は長崎に来たのは、ペニシリンの講義以外にもうひとつあった。龍馬に会って暗殺される運命にあることを知らせるためであった。

偶然、目を切られた外国人を連れて龍馬が精得館にやってきた。その外国人はグラバーだった(誰かわかるぞ。龍馬伝を見ておいてよかった)。仁は龍馬との再会を喜んだが、龍馬は戸惑いを隠せない。

ボードウィンはグラバーの涙小管が切られているので、そこを縫合すると管の断裂した部位が癒着して閉塞を起こし、涙があふれ出てしまうようになるだろうと診断した。そして仁に執刀を命じた。出自を明かせないなら腕を見せろと。問題は涙小管の閉塞を防ぐために、涙小管に通す細いシリコンチューブが江戸時代にないことであった。仁は龍馬にあるものを探して欲しいと頼んだ。

仁は手術に臨んだ。仁の手術を見守るオランダ人医師たちが「セイケツ」だってよとアルコール消毒して手袋をはめた手を見せて笑った。(1847年に手術の感染症について気づいたのはハンガリーの医師で手を洗うことを始めたんだそうですが、イギリス王立協会では却下されたんだとか(リンク)。パスツールとかコッホが細菌を見つけるまでは、仁のやってることはお笑いぐさだったと)

そこに龍馬が現れた。仁は拡大鏡を自作して縫合手術を始める。驚くオランダ人医師たち。手元が暗いということで無尽灯(田中久重作!)が用意された。仁は龍馬に頼んでおいた細い針金を涙小管に通して閉塞を防ぐことにした。さらに驚くオランダ人医師たち。グラバーの瞳が動くので、動かないように保持して欲しいと仁が頼むと、その役を買って出たのは、仁に不信感を持っていたボードウィンだった。エエ話しです。手術は無事終了。仁はオランダ人医師たちから拍手を受ける。

仁は龍馬がミニエー銃を薩摩名義でグラバーから買って長州に流していることを知ってしまう。龍馬は仁友堂でペニシリンを大量生産すれば、生産コストが下がって売価が下がると考えていたが、ペニシリンは粉末化しても扱いが難しく各地で生産するのがいいと仁は言う。それではペニシリンは高価なままなので、今で言う社会保険制度を龍馬に提案する(講という現金を融通する相互扶助組織が江戸時代にあったそうな)。だが龍馬に暗殺のことを打ち明けようとすると、仁は強烈な頭痛に襲われる。

龍馬は仁に長州へ行くことを勧め、仁は承諾する。長州へ向かう船で、仁は龍馬に、勝海舟が自由に動き回れる龍馬がうらやましいと思っていることを伝えた。なぜ幕府から出ないのかと仁が聞くと、勝は飛び出しちまったら、いざってときに江戸を守れねえじゃねえかと答えた。徳川が将軍でなくなるのは構わねえんだけどもよ、江戸が戦でひでえことになるのだけは、ごめんなんだ。かっこいいねえ、勝海舟。

幕府と戦うということは勝を敵に回すということになる。それはどう考えているのかと仁は龍馬に聞いた。龍馬は清国の話しを始めた。

この海をちっくと行った所に、清ちゅう国があるがじゃ。グダグダしちゅううちに列強の食いものにされ、植民地のようになっちゅう。このままでは、この国も同じ道を歩もう。そうならん道はただひとつ。徳川の時代を終わらせ、この国を立て直すことじゃ。これはどういても必要な戦なんじゃ。勝先生もわかってくれると思うがじゃ。

長州征伐は龍馬が流したミニエー銃のおかげで長州が圧勝。幕府軍は壊走した。その光景を見て龍馬は武士だけが支配する時代が終わると呟いた。だが仁には、どっちが幕府軍でどっちが長州軍かわからないと言った。同じ日本人同士がもみ合っているという風にしか見えないと。それが今は必要ながじゃと龍馬はうめいた。

(あの龍馬より、この龍馬の方がインパクトと説得力がありますな。猿回しとしての魅力がプラスされてることもありますが)

仁と龍馬が護衛の長州兵とともに山道を歩いていると、道の下に負傷した幕府軍兵士が数名横たわっていた。長州兵は手負いの敵兵の太ももを剣で刺した。これが戦だと肯定する龍馬を仁が睨む。龍馬は仁に先を急ぐように促すが、仁はそれを無視して負傷兵のもとへ駆け寄り、手当を始めた。

仁は傷の手当てをしながら、龍馬に、あなたは変わったと言う。今は薩摩と長州のことしか考えていない、やっているのはだたの武器商人だ、人殺しで金稼ぎをしているだけじゃないかと怒鳴った。これは必要な戦いだと龍馬は同じ論理を繰り返す。仁がまくしたてる。戦いだけが国をまとめる手段なのか、そんな方法でまとめるしか能がないなら、政権を取ったってうまく行くはずがない!龍馬が口をつぐんだ。仁が龍馬に詰め寄る。うまくいかなくなったら、戦を繰り返すだけなんです。暴力は暴力を生むだけなんです。龍馬が言い消す。先に殺された、それでしまいながじゃ。先生は特別なお人じゃき、きれい事ばっかり言えるがじゃ!私だって国をよくしようと戦っているつもりですと仁が叫ぶ。

(ここの二人の近さと、和太鼓の入れ方がバトルスターギャラクティカみたい。いいですよ)

龍馬は仁を置いて行ってしまった。だが、仁の私だって国をよくしようと戦っているつもりですと言ったのを思い返し、来た道を急いで引き返した。

仁が助けようとした幕府軍の負傷兵は、長州兵に狙撃されて絶命した。仁は象山の言葉を思い出す。お前のやったことが意にそぐわぬことであったら、神はお前のやったことを容赦なく取り消す!仁が天を仰ぐ。この人たちを生かしたら、何か歴史に問題が起こるんですか。なんでこんなことをするのかと空を見て泣いた。

龍馬が戻ってきたときには、仁の姿はなかった。血糊がべったりとついた道祖神のもとでミニエー銃の弾を龍馬が拾った。無人の家屋に殺された幕府軍兵士が横たえられていた。それを見た龍馬の脳裏に仁の言った言葉が蘇る。龍馬さんの売った銃かもしれないんですよ。

仁は幕府軍の陣地へ行き、負傷兵の治療を行った後、幕府の船で長崎の精得館へと戻った。仁には最近の出来事を通して分かったことがあった。それは未来の様子を語るのは問題ないが、龍馬に暗殺されると告げたりするような、目の前の歴史に直接介入することは許されないということらしい。幕末の暗い歴史は変えられない。落胆する仁のもとに、ペニシリンの講義を聞いていた岡田という老人がやってきた。実はこの老人は田中久重であった(CMをやってる東芝の創業者なんですね)。からくり時計や、万年時計、蒸気船、医療器具などを作った人物である。すばらしい人生ですねと仁が久重に言うと、久重は悲しげな目を仁に向けた。息子と孫をともに殺される人生がでしょうか?久重の息子は佐賀藩士とともに軍艦の買い付けにきた長崎で、その藩士に孫とともに殺されたのだった。その藩士は開明派で留学までしている、志も同じだったのと久重が言う。(龍馬と仁の対立をたぶるわけですね)

どうして痛ましいことばかりおこるんでしょうか?と仁が久重に聞く。時代の渦に呑まれたのだと今では思っていますと老人は答え、指で渦を描きはじめる。今日の味方が、明日には敵になる。その逆もしかり。その中でぐるぐる回されていると、自分の立っている場所が分からなくなってしまう。どこを目指していたのかも、わからなくなる。

私の友人もその中にいますと仁が龍馬のことを話し始め、私はそこから彼を引っ張り出すことができませんでしたと悔やんだ。久重が仁に振り返る。ともに渦に呑まれては意味がない。友として先生がなすべきことは、その方の道しるべとなることではないでしょうか。暗い渦の中からでも、明るく輝く、道しるべになるのです。先生ご自身が、無尽灯のように。

仁は久重が精得館を去る間際に豆電球を渡した。これに電気を通せば、無尽灯より容易に長時間、明るく照らせると言った。おおお!明るい東芝!こんな精巧なもの、この世のものとは思えないと久重は目を丸くし、これをどこで手に入れたのかと尋ねると、仁は忘れましたと笑った。これがあれば、もっとよく見えるようになります。暗い渦の中でも相手の笑った顔が。

夜の浜辺に龍馬は座っていた。龍馬を探しに来た東がどうしたのかと聞くと、ちっくと道を間違うてしもうてのぉ、迷子になっちょったがじゃ。のう、先生?そして手のひらに握っていたミニエー銃の弾を海に向かって投げた。

つづく。

最後の電球の話が特に良かった。

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コメント

今回の手術は傷は小さいけど痛そうでしたね。手術の場面を見るたびに、特殊メイクの技術も進歩してるなあと思います。

電球を渡すところはターミネーター2を思い出して「ええんかい」とも思ってしまいました。(僕自身は技術の発達が悪だとは思ってませんが)
久重役の人、名前がわかりませんがいい俳優さんですね。

僕もグラバーの名前は大河ドラマで知りましたが、なんとなく竹花さんはとっくの昔に知ってるような気がしてましたhappy01

ウィキペディアの久重が作った時計の写真が素敵です。
ドラマの中では落ち着いてましたが、発明マニアというともっと常軌を逸した人を想像してしまいます(笑)

おじゃま丸どうも、sun
目の手術はリアルでしたね~。

>電球を渡すところはターミネーター2を思い出して「ええんかい」とも思ってしまいました。(僕自身は技術の発達が悪だとは思ってませんが)
頭のチップですね。殺人兵器じゃないからいいんじゃないでしょうかね。

幕末とか全然分かりません。

>ウィキペディアの久重が作った時計の写真が素敵です。
貴族の珍重する調度品のような美しさがあります。

久重って本当は、ドクター中松みたいなマニアックな人だった気がしますね。
演じていたのは浅野和之で、「僕シリーズ3部作」に出てたので知ってました。

名前を失念したので、「僕の」でググりました。

たけはなさん。
はじめまして。
ご投稿を読ませて戴きました。
筆を惜しまず丹念に綴られておられ、たけはなさんの『仁-JIN-愛』がとてもよく伝わりました。
僕もこのドラマは大好きです。とくに仁と龍馬の場面はしゃぶり尽くすように見ています。

互いに尊敬し合う二人の関係が崩壊していく場面は、見ているこちらが辛くなるほどでした。
仁の裏返る様な声や、龍馬の震える口元。二人の役者魂のぶつかりあいが垣間見れたようでした。
タイムスリップものは現代を風刺していますが、僕も共感する事が多くあります。

〉この海をちっくと行った所に、清ちゅう国があるがじゃ。グダグダしちゅううちに列強の食いものにされ、植民地のようになっちゅう。

ああ、この龍馬が現代にタイムスリップして、米軍基地だらけになってしまったこの邦を見たらさぞ落胆したろうなぁ。

そんなため息にも似たような感慨が、たけはなさんの丁寧な描写をよみなみながら込み上げました。
ありがとうございました。
また次週を楽しみにしています。


harukawa shirouさん、どうもsun
>互いに尊敬し合う二人の関係が崩壊していく場面は、見ているこちらが辛くなるほどでした。
仁の裏返る様な声や、龍馬の震える口元。二人の役者魂のぶつかりあいが垣間見れたようでした。

ここはいいシーンですね。

在日米軍……太平洋戦争をしてなければというところでしょうか。

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