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2011/06/24

タイムスクープハンター3 第7話 江戸シャボン玉キッズ

なんだこのショボいタイトルは?と思ったら、またしてもやられました。シャボン玉にやられました。子供の純粋な心と、町の掟の掟を子供に強いるえげつない大人との対比。

そんな大人と戦う子供たち。子供たちの冒険。面白くないはずがない。

アブソリュートポジション
N936 W215 E635 S382
アブソリュートタイム
B0370563年42時18分27秒
(西暦変換:1791年(寛政3年)6月19日11時14分)

コードナンバー381597

老中田沼意次の商業重視の政策が行き詰まり、寛政の改革が行われた時代n江戸郊外の町。

男が吹くきれいな丸い玉に吸い寄せられて、たちまち子供たちが集まってくる。今回の取材対象は、シャボン玉を吹きながらシャボン液を売り歩くシャボン玉売りの六助。35才。

定まった住まいはなく町から町へとシャボン玉を売り歩いている。商売を始めてから、はや15年。シャボン玉が売れるのは夏。秋になると売れなくなる。シャボン玉には夏の暑さを和らげるような清涼感があった。

六助はほかのシャボン玉売りと違い、人が賑わう繁華街を避け、町はずれて商売をしていた。とある町にたどり着き、宿を得ると、近くの町で数日間、商売をすることにした。

宿屋の主人は最近の界隈は寂れて子供がいなくなったという。ただそこから半時ほど歩いた川向こう立河町なら賑わっているし、子供が多いだろうと教える。

夜になり、六助はシャボン玉液の作りからムクロジの実から種を取って湯の中で潰し、松ヤニと砂糖と加える。

翌日、六助は立河町に行き、しゃぼん玉売りを始める。

玉や~玉や~吹き玉や~と六助が通りを歩きながら声を張る。寄ったり、見たり、吹いたり、しゃぼん玉だよ~。子供たちは集まってきた。江戸ではしゃぼん玉売りは子供たちに人気があり、歌舞伎や浄瑠璃の題材にも取り上げられていた。

<細いタケにしゃぼん液を入れてるのがエコだなと。ストローって藁って意味ですが、江戸時代は何を使っていたのでしょう>

江戸には子供相手の遊びは充実していた、シャボン玉売りの他に、でんでん太鼓や風車を売る目かづら売り、玉すだれ売り(玉すだれってオモチャだったのか!)、面売り(お面)、手車売り(ヨーヨー)、蝶々売り(紙でつくった蝶々)がいた。

立河の子供たちはシャボン玉を見るのは始めてて、六助のシャボン売りは盛況だった。六助は次なる行動を起こした。シャボン玉の作り方を教える教室を開こうと考えたのだった。子供たちにもっとシャボン玉を好きになってもらいたいそういう願いからであった。

翌日、六助は手書きのシャボン玉教室のチラシをもって再び立河町にやってきて、教室になりそうな場所を探した。そしてその一帯の土地の管理者で家主でもある平三にシャボン玉教室を開く場所を無償で貸して欲しいとたのんだ。平三は六助の頼みを快諾した。平三は近くの子供にも教えてやると宣伝を買って出た。

遠くから遠慮がちに六助を見る少年がいた。六助が近づくと少年は逃げた。気になった六助が追いかける。少年は転んでしまう。六助はその少年を背負って家まで送ってやることにした。少年は三吉という。

社会が安定した江戸時代の町は子供にとって住みやすい町だった。戦国時代と違い、文化がはぐくまれた。だがその一方で、三吉ように、玩具を変えない、貧しい子供がいたのもまた事実であった。

三吉を背負った六助がたどり着いたのは町外れにある小さな家だった。三吉の母タエが玄関に出てくる。そして三吉に町へ行ったのかと問いただす。うんと小さくうなずく三吉をタエが叱る。あれほど町へ行ってはいけないというのに。タエは六助へ礼をしようと、中に戻る。その間に六助がシャボン玉教室のチラシをこっそりと三吉に渡す。タエが持ってきたのは芋がらだった。

<芋がらってのは貧乏の象徴なんでしょうか>

六助は、シャボン玉の液さえ買えない三吉のことを放っておけなかった。シャボン玉を売っているのは金儲けではい。金儲けを考えているなら郊外で行商なんかしないと六助は言う。以前は日本橋の裏に妻と息子と一緒に住んでいて、神社や寺など人で賑わう場所で売り歩き、かなり儲かっていたという。だが六助は2年前にそれを捨てた。

2年前に江戸で大火事があり、住んでいた長屋が燃えて六助は妻子を失った。江戸の界隈は辛いことしか思い出せず、どうも行く気になれないという。死んだ息子は小生意気な頃で、シャボン玉が好きだった。ちょうど三吉と同じくらいの背格好だったという。

シャボン玉売りを通じて毎日出会うたくさんの子供の笑顔が、六助にとって救いになっていた。

翌日、シャボン玉教室が開かれた。たくさんの子供たちが集まっていた。そこに三吉もやってきた。壁際から恐る恐る顔を覗かせる三吉を子供たちが中へと呼び入れる。六助がシャボン液を作る材料を説明する。

<ムクロジの実は洗濯に使ったんですね。しかしシャボンを腫れ物、黄疸、腹痛の薬にしてたって、シャボンを医療外科で使っていたポルトガル人もびっくり。ムクロジの種は羽子板の羽根のおもりに使われいたのですね。>

器を持ってこなかった三吉に別の子供が余計に持ってきた器を貸してやる。三吉もシャボン液作りを通じて町の子供たちと打ち解けてきた。その光景をみた六助には胸にこみ上げてくるものがあった。

そしてシャボン玉を飛ばそうとしたとき、平三が入ってきて三吉を連れ出そうとする。六助や子供が平三を止めようとするが、平三は町の決まりだと三吉の腕を引っ張って連れ出す。そこにタエがやってきて三吉を抱き寄せると、平三に謝った。もう二度とこの町の土は踏まないって約束だろ?と平三がタエを咎める。もう二度と来ませんとタエが深々と頭を下げる。

母に連れられ、とぼとぼと町を出て行く三吉。行かないで欲しいと町の子供たちは三吉の名を叫ぶ。

六助が平三に訳を聞く。平三はよそ者には関係ないと口をつぐんでいたかが、やがて値をつり上げる米屋、酒屋、高利貸しに打ち壊しをしようと町の者たちが考えていたのだが、そのことをタエが金のために町の人間を裏切って役人に密告したからだという。

それは大人の都合で、子供には関係ないだろうと六助が反論する。そうだよと子供たちも声を上げる。

町ってのはそんな甘いもんじゃない、その者にはわからないと平三は去って行った。

六助がシャボン教室を再開しようとすると、三吉とやりたいよと子供たちは泣きそうになる。教室はお開きになった。六助は三吉が落としていったお守り(それは三吉の父の形見)を家に届けた。そこでタエから密告の真相を聞いた。

密告したのはタエの夫で、役人から礼金をもらったのは事実だった。だが打ち壊しとは名ばかりで、実際は武器を手にして商人を襲う計画であった。それでは町の人間は皆、捕まってしまう。タエの夫は最悪の事態となるのを止めようとしたのだ。

町の意向に従わない者が排除される現実。そこには目に見えない町の閉鎖性が深く根を下ろしていた。

タエの夫は病に倒れ、わずかな蓄えも底をつきかけていた。だが風が向いていたとタエが言った。幕府が改革の一環として江戸に出てきた人間に故郷の農村へ戻ることを勧める帰農令を発布していた。タエもそれに従って農村に行こうと考えていた。明日には発つという。今日は三吉が昔の友だちと会える最後の機会だからとタエは考えてたのだった。タエが三吉はみんなと仲良くやっていたかと尋ねた。ええと六助が答えると、ありがとうざいますとタエが目に涙を浮かべ、頭を下げた。

風が向いてきたというタエの言葉が、人生はシャボン玉のように風向き次第でいくらでも変わる。六助にはそう聞こえた。

翌日、シャボン玉教室の失敗を挽回し、わだかまわりを払拭しようと気持ちを切り替えて六助が立河町にまた向かった。だが町の人たちの態度は一変し、子供たちは六助を避ける。子供の一人・与太郎に訳を聞いた。親たちが子供に六助からシャボンを買うなと命じていたのだ。ほんとはシャボンを買いたいのにと子供がべそをかき始める。それを六助は平三にみられた。子さらいだと平三が声をあげる。町の人間が六助の周りに集まってくる。

六助は、あの女とできている、タエの家から出てきたのを見たと言われ、あの女は金のために体を売ったと罵られたことで逆上し、町の人間にくってかかるが、逆に返り討ちにあって袋叩きにされた。閉鎖的な町の持っている残酷な一面がむき出しとなった。

よそ者はよそ者らしく、おとなしくしていればいいものを、さっさと出ていけと平三は言い捨てて去って行った。

<なんだか西部劇の保安官とさすらいのガンマンみたいです。現代は人間性は希薄になっといいますが、こういう風に人間関係が変に濃いのもいやですな。>

六助は売り物のしゃぼん液をなくしてしまった。口の血をぬぐって宿に戻り、次の町へ出て行く支度をはじめた。すると六助が泊まる二階の窓に与太郎が現れた。

<おお!風向きが変わったか!>

子供たちが寺子屋を抜け出して、宿屋の窓から続々と六助の部屋に入ってきた。子供たちは三吉が町を去ると知って、最後に一緒にシャボン玉を飛ばす約束を果たしたいから、しゃぼん液を売って欲しいと、六助のところに大人たちの目を盗んできたのだった。

俺たちは三吉をなにも嫌ってないのに、あいつ勝手に俺たちに嫌われてるんじゃないかって。大人たちは三吉を仲間はずれにしたけれど、せめて俺たちだけはそうじゃないってお別れしたいんだ。

<この清々しさ制作スタジオジブリじゃないかって話しです。いいじゃないか>

サカイチ、ムクロジ、トチの実、そのどれもない六助はシャボン液を作れない。薬としてシャボンも使ってしまったことを悔いた。篭を開いて調べてみると、タエからもらった芋がらがあった。これならサポニンが採れてシャボン液が作れる。子供たちは宿屋の裏に芋がらを干してあったのを思い出し、くすねてくる。

三吉は今日、町を出て行く。急いでシャボン液を作らなければならない。子供たちも手伝って液は出来上がった。俺から三吉への餞別だと子供たちに託して送り出した。

<BGMがいつもの違ってスピルバーグ映画のように軽快。それはそれで衝撃的。>

だが、部屋を出て下へ降りていこうとしていた子供たちが戻ってた。寺子屋をさぼった子供たちを探しに、親たちが宿に来ていたのだ。このままでは子供たちは三吉に最後のお別れを言うことができない。子供たちの気持ちを汲んだ六助が動いた。子供たちに屋根を伝って宿の裏口に回れというと、自分は宿を出て大八車を取りに出た。

<沢嶋も子供と一緒に「小さな脱出作戦」に参加。微笑ましい>

六助が宿の裏口に大八車を牽いてきた。荷台に子供たちをのせて筵をかけて走り出す。筵で姿を隠したことで、子供たちは無事、親たちの目を盗んで町を出ることができた。そして六助の家に着いた。子供たちが三吉を呼ぶが、答えはない。もう出て行った後だった。でも遠くには行っていないだろうと子供たちが三吉を追いかけようとしたとき、平三が現れた。

この子さらいがと平三が六助を睨む。子供の心を踏みにじるあんたこそ、子供の心さらいじゃないですかと言い返す。何を企んでんだ?平三が六助の肩を押す。この町をガタガタにする気か?と六助を突き倒す。ピンチの六助を救おうと、子供たちが平三に襲いかかった。そして平三を倒したあと、子供たちと六助は街道を走った。そして三吉とタエに追いついた。

一緒にやるって約束だったろ。

子供たちの屈託のない笑顔とともに空に舞い上がるシャボン玉。六助にとってこれほど価値のある美しいシャボン玉はなかった。

三吉と一緒にシャボン玉を吹くこと。大人からみれば、それは小さな小さな約束だった。だが子供たちにとってはとても大事な約束だった。

そして子供たちはシャボン液を三吉に渡した。

また来いよ。またシャボン玉やろうねと子供たちが去って行く三吉に手を振った。

<いい話だ>

六助はまたあてのない旅に出た。

六助は分かれ道にさしかかると、シャボンを吹いた。

人生は風まかせ。シャボンの玉にまかせてまいりやすよ。

<六助、カッコイイ!>

滝沢馬琴は人生をシャボン玉にたとえた。最初はシャボン玉のようにまるかった人の心も、世の中の風に吹かれ、悪い広報へと進んでいく時がある。

子供たちには、どんな風が吹こうとも、しゃぼん玉のように、虹色に輝いて飛び続けて欲しい。六助がシャボン玉に託すのは、そんな思いはがあるのかもしれない。

************

今回もやられました。カリオストロの城を見たときのような爽快感。

来週は武士マラソン。走るときも腕を振らないのが武士。

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コメント

>なんだこのショボいタイトルは?

(笑)
シャボン液の作り方は企業秘密かと思ったらただで教えるとは。金儲け第一だったらできないことですね。そうじゃなくても子供相手の商売じゃそんなに儲かるとは思えないのですが。

エンドロール後にモニターを切るときなぜかミナミさんが笑ってたのが良かったです。このシーンも使いまわしじゃなく毎回ちゃんと撮りなおしてるんですね。

おじゃま丸さん、どうもsun
>シャボン液の作り方は企業秘密かと思ったらただで教えるとは。金儲け第一だったらできないことですね。
確かにできません。

>そうじゃなくても子供相手の商売じゃそんなに儲かるとは思えないのですが。
行商人は店と在庫がないので意外と儲けはあるかもしれません。

>エンドロール後にモニターを切るときなぜかミナミさんが笑ってたのが良かったです。このシーンも使いまわしじゃなく毎回ちゃんと撮りなおしてるんですね。
そうですね!笑ってましたね。使い回しじゃないですね。

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