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2011/08/06

原爆投下 活かされなかった極秘情報

日本は今も昔も変わらない。NHKスペシャルはそう言いたいのでしょうか。

陸軍特種情報部は原爆と搭載したB-29の情報をあらかじめ掴んでおり、長崎に至っては5時間も前にわかっていた。

当時陸軍特種情報部に勤務していた堀栄三の本を読んだのですが、原爆投下について書かれいたのをすっかり忘れてました。この本の250ページから書いてあることと合致します。

堀栄三の肉声を初めて聞きました。

暗号化されていないB-29のコールサインから原爆投下任務に当たる「特種任務機」を突き止めていました。しかし堀は自分たちの頭には「かけら」ほどもなかったと書いています。(NHKで流した肉声でも正体不明だと言ってます)

M-209暗号機の解読で、ヌクレア(Nulcear=核)という文字が出てきたのは正確には8月11日のことだと言っています。陸軍特情部も地団駄を踏んで悔しがったがすでに遅かった、と書いています(260ページ)。

その後の項が「米軍の本土上陸地点は?」です。


この人の戦後の自衛隊での活動についても書かれています。

情報の任に当たる者は、「職人の勘」が働くだけの平素から広範な知識を、軍事だけでなく、思想、政治、宗教、哲学、経済、科学など各方面にわたって自分の頭の中のコンピューターに入力しておかなければいけなかった。

と述べています。

陸軍ではアメリカが原爆開発の研究しているのは掴んでいた(第二次世界大戦前はイギリスとフランスの開発が最も進んでいたはずです)、実際に日本でも理化学研究所で原爆開発を進めましたが、原料になるウランが分離できなくて頓挫しました。よって陸軍はアメリカにもできないだろうと高をくくっていた。

原爆投下の翌日、広島壊滅したあとも原爆が使われなかったことを認めず、東郷外務大臣は原爆じゃないかと陸軍側に事実関係を問い詰めます。すると陸軍はあれは原爆じゃなくて通常爆弾かもしれないと反論します。内々ではあれは原爆だと認めています。

なんか今の菅政権みたいです。

長崎の原爆投下において、陸軍参謀本部は情報を掴みながらも公表せず、迎撃もさせずに人命を犠牲にしたのか。梅津陸軍参謀長は戦争継続派として、もう原爆はないだろうと言ってますが、(広島の後はあと二発しか原爆はなかった)、アメリカにとっては長崎はまだアメリカには原爆があるというデモンストレーションになります。

長崎の情報を公表しなかったのは、ただの楽観主義だけではないと思います。あまり考えたくないのですが、陸軍からは降伏を言い出せないからではないでしょうか。海軍は戦艦大和を特攻させて戦力を失っているので事実上もう降伏以外にないです。しかし陸軍にはまだ兵力がある。沖縄が陥落したあと、降伏するためにはもうひと押しが必要だったのかもしれません。

長崎の原爆投下の日、ポツダム宣言受諾の是非が天皇の地位、軍人の立場はどうなるのかも含めて議論されていました。しかも結論は出ず。

ポツダム宣言受諾という結論を出すためには強力な何かが必要だったのではないかと。

ウェキペディアなのであれですが、梅津美治郎についてこう書かれています:

終戦時の御前会議では陸軍を代表して本土決戦を主張するが、個人的には本土決戦は不可能だと考えていたらしく、昭和天皇に本土決戦の準備が出来ていないことを明示した極秘資料を提示している。一部将校たちによる本土決戦を求めるクーデター計画を阿南惟幾陸軍大臣から知らされた際は絶対反対を唱え、計画を中止させた。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A2%85%E6%B4%A5%E7%BE%8E%E6%B2%BB%E9%83%8E#.E7.B5.8C.E6.AD.B4

長崎の極秘情報は一番恐ろしい形で活かされたのかもしれません。

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コメント

おっしゃるとおり、わたしも菅政権と同じだと思います。

原発事故の際、枝野官房長官が被害マップを同心円状に設定しましたが・・・

実は均一ではなく、しかも、これに外れていた南相馬市の一部に集中的に放射線が集まっていたのに、変更しませんでした。

もし変更すると、同心円がまちがっていたと非難されるから。

そして、保安院と細野議員。

マスコミから「どうして本当の値を隠していたんですか?」と聞かれて、「本当の値を伝えたらパニックになると思って公表しませんでした」と答えましたよね。

あれには正直、ゾッとしました。

まさに、秘密主義国家。

ソビエトや中国、北朝鮮とまったく変わりません。

この原爆の番組の反省が、まったく生かされていないと思いました。

国家の役割とは、国民の生命・権利・財産を守ること。

それができないのならば、この国は滅んだほうがいいと思うのです。

アニメ好きさん、どうもsun
確かに、いろんな意味で菅政権は終わっています。NHKは情報統制を諫めていますが、個人の考えは少し違います。

我田引水的な情報統制は良くないですが、ある程度の情報統制はしょうがないかと思います。パニックになると買いだめにはしって水やお米を買い尽くす、イナゴのような国民性なので。

太平洋戦争中のアメリカでも情報統制はしてました。
http://maechan.sakura.ne.jp/war/data/hhkn/44.pdf
ボロ負けした時は、遅らせるという手段を取りました。ベトナム戦争では情報をオープンにしすぎた反省から湾岸戦争ではかなりマスコミのアクセスを制限してました。しかしそれではマスコミの反感を買ってしまい、イラク戦争ではある程度アクセスを許しましたが、ベトナムよりはうまくコントロールできたのではないでしょうか。

今はSPEEDIの情報を生かせなかったと認めてもいいはずです。死者は出てませんし、みんな普通に暮しています。

話はそれますが、

アメリカは国債をこれ以上刷れないかどうかでもめてましたが(ネジれ現象の結果ですが)、対GDP債務残高でいえば、日本はアメリカの2倍悪いです。
http://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/007.htm
なぜかそういう話はされません。日本は貿易黒字があるからですが、電力がなくなって産業空洞化が進めば貿易黒字はなくなって、ギリシャになっちゃうかもしれません。

脱原発を宣言しながら、太陽電池の弱点を言わない菅首相も特攻形かもしれません。

http://news.livedoor.com/article/detail/5758575/

そういう意味で菅さんは無自覚ながら「今の日本」を滅ぼそうとしているのかもしれません。

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