メロンで食中毒、13人死亡 米、リステリア菌感染
健康な人なら大丈夫なようですが、そうでないと髄膜炎になったりして死亡する危険があります。
マイナス4度でもゆっくりながら増殖できるそうです。
【ワシントン共同】米メディアによると、米国内で7月末以降、コロラド州で生産されたメロンが感染源とみられるリステリア菌による集団食中毒で、計13人が死亡していることが27日分かった。
報告された感染数は18州で72人。死者数はニューメキシコ州で4人、テキサス州とコロラド州で各2人など。13人死亡は米国で2008~09年に発生したピーナツバターが原因のサルモネラ菌食中毒を超える規模。
日本の国立感染症研究所によると、リステリア菌は土壌などに広く存在し、人に感染すると敗血症、髄膜炎などを引き起こすことがあり、重症化した場合の死亡率が20~30%と高い
http://www.47news.jp/CN/201109/CN2011092801000369.html
CBSニュース
Listeria-cantaloupe-linked deaths rise to 16
こちらでは死亡者数は16人になっています。アメリカでは、サンドイッチとか総菜の肉や柔らかいチーズを食べて発症するケースが多いそうです。発症すると発熱、筋肉痛が起こり、内臓に何かしらの違和感を伴うことが多いそうです。死ななくても、全身麻痺になったり、喋れなくなることもあるようです。潜伏期間が長いのも特徴で、今後患者数は増えるかもしれません。
ウィキペディアから
食品媒介感染症であるが、細菌性食中毒にある典型的な急性胃腸炎症状は通常示さないことが特徴である。 潜伏期間は平均すると数十時間とされているが、患者の健康状態、摂取菌量、菌株の種類の違いにより発症するまでの期間は大きく左右されると考えられるため、その幅は数時間~概ね3週間と長い。一ヶ月以上のこともある。 健常者が発病することはまれだが、(1) 加齢や他の疾患などで免疫力が低下している人、(2) 妊婦、に感染した場合には、重篤な疾患となることがあり、リステリア症と呼ばれる。 38~39℃の発熱、「頭痛」「悪寒」「嘔吐」などの症状がおきる。重症になると脳脊髄膜炎をおこし、意識障害や痙攣を起こすこともある。臨床的には髄膜炎も敗血症も、一般的な細菌感染によるものと鑑別が困難であり、髄液の検査所見にも特徴的なことがない。従って、患者の髄液、血液および臓器などからリステリア・モノサイトゲネスを検出することが診断確定のために必須である。リステリア・モノサイトゲネスであるかどうかは培養による確認が必要である。
免疫力が低下している人でのケースは、乳幼児、高齢者や白血病患者などの成人で見られ、本菌に汚染された食物を摂食した後に髄膜炎や敗血症を発症する、一種の日和見感染である。
妊婦のケースは周産期リステリア症と呼ばれる。母体自体での症状は軽いことが多いが、感染した母体から胎盤を介して胎児に感染(経胎盤感染、垂直感染の一種)して、早産、流死産や胎児敗血症、また新生児髄膜炎や新生児敗血症の原因になる。
治療には、抗生物質が使用される。
食品衛生の観点から食物の味や匂いを変えない。 リステリアは氷点下の-4度でもゆっくりと増殖可能であるが、-18度では増殖しない。10%の食塩水の中でも増殖し、30%の食塩水にも耐える。食肉製品に使用許可になっている程度の亜硝酸塩にも抵抗性があり、これが食肉加工製品からも検出される理由の1つと考えられる。つまり冷蔵庫での保存や塩分の添加、亜硝酸塩への抵抗性など、他の菌の増殖を抑えられるような環境で増殖して感染の原因になる場合がある。近年の食品保存や輸送技術の発達に伴い、冷蔵輸送や長期冷蔵保存が増えたことが、リステリア症の発生の一助であると言われている。冷蔵庫を過信しない。 リステリア菌は熱に弱く、食品衛生法に規定された条件で不活化すれば、十分に安全性が確保される。汚染の実態は、欧米と変わらないと考えられる。食中毒が疑われる場合は、24 時間以内に最寄りの保健所に届け出る。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%82%A2
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