アレルギーを治せ NHKスペシャル
食物アレルギーやアトピー性皮膚炎が治るかもしれないという話です。
自分も昔はアトピー性皮膚炎で、今でもアルコールアレルギーなので参考になりました。
再放送は2011年12月2日(木)
午前1時15分~2時04分 総合 (1日深夜)です。
①食物アレルギーの根治療法(根本から治す方法)
神奈川県立こども医療センターで行われています。
アレルギーを起こす食べ物を徐々に摂取していくことでアレルギー反応が出ないようにする免疫療法。
この記事と同じでした:
食物アレルギー、食べて治す 牛乳や卵、専門医のもとで徐々に摂取
牛乳と卵の食物アレルギー患者を対象に、神奈川県相模原市の国立病院機構相模原病院は2008年から、原因食物をとらせる治療の臨床研究を始めた。入院と薬剤費以外は病院持ちで、患者の負担は約10万円ほどだ。
同病院の入院治療対象はアナフィラキシーを起こす即時型で自然治癒が見込みにくい小学生以上の重症者だけだ。
最初は原因食物を少量ずつとり、アナフィラキシーを起こす限界量を見極める負荷試験をする。1回の摂取が牛乳なら50ミリリットル、卵なら半個までになる間に症状を起こすような患者は、治療に移るため入院してもらう。
入院では、アレルギーを抑える薬を服用しながら初日は負荷試験で見極めた限界量の2分の1~同量の原因食物をとる。10日間毎日、医師の監視下で摂取量を倍増させ、牛乳は200ミリリットル、卵なら1個まで増やす。退院後も毎日、一定量を食べながら経過観察。原因食物を含む加工品も段階的に食べていく。
この結果、昨春に治療を受けた牛乳アレルギーの19人のうち11人は、退院3カ月後も200ミリリットルの牛乳が飲めた。元々は1~12ミリリットルでアナフィラキシーを起こした子どもたちだ。卵の12人でも、8人が卵1個分の60グラムが食べられるようになった。
食べたものにはアレルギーが起こらない状態を経口免疫寛容と言い、ここ10年、治療で着目されている。
理化学研究所とアレルギー食事療法のメカニズム解明に取り組む独立行政法人産業技術総合研究所の辻典子主任研究員によると近年、経口免疫寛容では、制御性T細胞という炎症を抑えるリンパ球が重要なことが、マウスの実験で分かってきた。
腸粘膜で生まれる制御性T細胞は、アレルギーを起こしやすい免疫グロブリンE型(IgE)の生産を抑える効果が確認されている。例えば、卵に対応した制御性T細胞は、卵を攻撃するタイプのIgEの生産を抑え、卵アレルギーを防ぐ。
ただ、IgEが多くても食物アレルギーにならない人もいるし、食事療法で治癒した患者のIgEも余り減らない。原因食物を食べることで生まれる制御性T細胞が、IgEの活性自体を抑えるなど、未知の機構でアレルギーを抑えている可能性がある。「制御性T細胞の働きを解明し、治療の向上につなげたい」と辻さんはいう。
くれぐれも、医師のいないところで勝手にまねするような人が出ないよう、気を付けて書いて欲しい」。この取材では何人もの人に、こう、要請されました。「この手の記事が出ると、どうしても、自己流で試そうという人が出るんですよね。でも、大変危険な行為です」
少し、違う話なのですが、治るかどうかの根拠が乏しい「民間療法」に頼ってしまう人って、多いですね。私の子どものかつての同級生の親御さんでも、お子さんのアレルギーに悩み、ある有名な民間療法で使われる「薬」を使っている人がいました。治ったかどうかは聞いていませんが、この民間療法については「効果があるとは確認できない」とする「科学」サイドからの研究論文も発表されています。アレルギーが治らなければ、この親御さんの場合、民間療法にお金を使っただけ損をした、ということになりそうです。
「いいらしい」「治るらしい」という情報だけで、それに飛びつく、というのは時に大変危険だなぁ、と思います。もちろん、身内や自分自身が大変な思いをしているときに、いろんな情報に飛びつきたくなる気持ち自体は、部外者が否定するようなものではないとは思います。でも、例えば、「食物アレルギーでも、無理して食べたら治るらしいよ」という情報だけで、自己流で重度の食物アレルギーのお子さんに食べさせたとき、生命の危険もあり得ることは、記事にも書いたとおりです。
卵アレルギーの男の子が卵を食べて体に蚊に刺されたような蕁麻疹が出来てました。自分はアルコールの多量に摂取すると同じようになるのでやっぱりアレルギーなんだなと確認できました。どうしてお菓子類のアルコールは大丈夫なのか不思議だったのですが、それはアレルギー反応が出る閾値に達していないからなのですね。
「アレルギーと免疫」という動画では
http://youtu.be/vjRq1nzlH8E
アレルギーが起るメカニズム(27分あたりからはIgEの本来の役割は寄生虫退治だったとか、その後アレルギーのワクチン、36分からは食物アレルギーの根治療法)などを紹介しています。
番組に出ていた栗原和幸医師の本があります。
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②花粉症:舌下免疫療法
三重大学院による舌下免疫療法の説明、
これまでの免疫療法とは? 舌下免疫でなくこれまでの一般的な免疫療法
免疫療法は、例えば、スギ花粉症の方なら、スギ花粉を含んだ医療用の注射液を少量から徐々に濃度を上げて体内に注射し、体質を変えていく治療法です。免疫療法という名前よりも「減感作療法」とか「脱感作療法」として知れ渡っているかもしれません。免疫療法の治療効果は? 舌下免疫でなく注射による免疫療法
2005年のスギ花粉の大量飛散年に、あらかじめ免疫療法を行っていた方と、症状がでてから薬で治療を行った方に無記名のアンケート調査を行いました。その結果、治療の満足度は100満点で76.9点(免疫療法)と33.7点(薬治療)でした。鼻の症状も大きく免疫療法のほうが勝っていました。免疫療法が秀でた結果です。2008年のスギ花粉中等度飛散年に、お薬で治療した方と注射による免疫療法を行っていた方を比較したところ、有意に免疫療法の効果が良好でした。免疫療法をすれば花粉症は治るの?
免疫療法は現状では唯一の花粉症を治し得る治療法とされています。しかし、全員には効きません。おおよそですが、治療後の様子をうかがうと、治療を行った方の20-30%で花粉症が治癒し、30%以上でかなり楽になり花粉症薬の薬が激減した、20-30%で症状はあるが以前より楽と答えられます。残念ながら10-20%では治療効果がありません。しかし、80%以上の方は多少なりとも効果があります。これまでのスギ花粉症の免疫療法(注射による方法)は、どのようにおこなうの?
日本で認可されている方法は注射による方法です。スギ花粉を含んだ注射液を低い濃度から徐々に濃度をあげて注射します。急にあげると危ないからです。毎週1回の注射を4〜6ヶ月程度続けます。その後に間隔をあけていき、6〜9ヶ月頃になると、最終的1ヶ月に1回の注射になります。3年以上の継続が必要です。計画的に行わないと効果も少なく、安全性もありません。根気よく通っていただく必要があります。また、特殊な治療法ですので、行える施設も限られており、どの地域でも行えるものではありません。注射による免疫療法は長期間の治療が必要?
必要です。注射方法では最初は週1回の注射を行います。安全に行うためです。始まりの濃度により異なりますが、通常4〜6ヶ月程度の週1回通院が必要です。その後1ヶ月に1回の通院になります。月1回になってからの注射を2〜3年以上をお薦めしています。注射に変わる方法-舌下免疫療法
注射による方法は、注射による痛みがあることと通院が大変なことが問題でした。そこで、同じ事を薬でできないか?が考えられ、これまで、鼻に投与する方法や飲む方法などが検討され、舌下法に至りました。どうやって舌下免疫療法を行うの?
スギ花粉を含むエキスを用います。舌の下にこの液を滴下します。実際の使用では抗原エキスが流れてしまわないように舌下に置いたパンくずの上にエキスを滴下して行ないます。このパンくずを2分間舌下に保持してもらい、その後吐き出します。これを最初の4週間は毎日1回行います。その後は花粉飛散期終了まで週1回します。滴下は家で行いますので、毎日の通院は不要ですが、11月から4月にかけて1ヶ月に1回程度の通院となります。月2回の舌下を数年続けます。これを毎年繰り返します。舌下法でも長期間の治療が必要?
舌下法でも治療期間は2年以上です。ただし、舌下法は家でできますので、毎週の通院は不要です。 舌下法は注射に比べて通院日数はかなり少なくなりますが、治療期間は年単位です。舌下に使う花粉エキスは安全?
もともと注射に使っている薬です。体内に注射するものですので、極めて安全につくられています。従って、口にいれることも安全です。治療薬の味は?
花粉を溶かしている液にグリセリンがはいっていますので、やや甘いです。少し酸味もあります。危なくないの?
医療薬ですので、100%安全とは言えません。どんな薬であれ、稀な確率で副作用が報告されています。注射法では、注射により喘息や咳などの副作用を誘発する可能性があるとわかっていますしたがって、舌下法も理論的には同じ副作用が考えられますが、海外でのこれまでの試験では、副作用は注射法よりも少なく、重篤な副作用の報告はありません。現状では舌下法の法が安全と考えられます。注射法より安全性が高いとされています。なぜ舌下法が注射法より期待されるの?
注射でないから痛くないことと、通院が少なくなるからです。舌下法と注射法でどちらが効くの?
舌下法の有効性については海外で報告されています。しかし、注射法の治療成績より勝るという報告はありません。同等に効いたという報告はあります。一般に注射の方が飲む薬より良く効くことが多いのと同じかもしれません。しかし、内服薬にもよく効くものがあるように、舌下法が花粉症に効果的ならば、申し分ありません。海外では、スギ花粉が無いので他の花粉での結果ですが、プラセボ(薬の成分のはいっていない偽薬)との比較試験がされ、プラセボより有効であった。つまり、薬として効いた結果が報告されています。我々が2008年に行った注射法と舌下法の検討では、注射法が良好でした。舌下法のこれまでの試験の結果は?
これまでの我々の結果から、舌下免疫療法は、注射法よりも若干劣りますが、病院で処方される薬を飲むのと同程度以上の効果があると考えています。舌下法で根治する例は10~20%程度ではないかと考えています。舌下法で多少は症状があったがとても良かったという人が20~30%、効いたと思うという人が20〜30%で、全体の70~80%の人に有効でした。誤解ない様にしていただきたいことは、舌下法で誰でも根治する訳ではありません。この方法で、より症状が良くなり、花粉の多く飛散する時には病院も飲み薬などの併用も必要なこともあるが、楽になる方法の一つでもあると理解下さい。なぜ、舌下法の方が通院などで楽なのに、行われなかったの?
もともと免疫療法は注射で行われてきました。注射での有効性と安全性に関するエビデンス(これまでの報告)はあります。一方、舌下法はまだ国内できっちりした臨床治験がないため、厚生労働省も舌下法を認可していません。したがって、この方法を行うにあたっては、どこの病院でも行うわけにはいきません。
その理由で、免疫療法に精通した施設がグループとなって、倫理委員会の承認のもとに安全性と有効性をみる試験が計画され、私どもが行ってきています。これらの結果が注射法に替われるものと判断されれば、次ぎのステップとして、たくさんの施設で行えるように努力されます。また、厚生労働省が認可していないので、お薬の処方も勝手にはできません。舌下免疫療法はどこでできるの?
以上の理由により、全国どこでもできるわけではありません。現状では限られた施設で検討されはじめている段階です。厚生労働省が認可する予定もありません。どうしてこの様な方法がでてきたの?
ヨーロッパ、とくにイタリアでこの方法が試されてきました。WHO(世界保健機構)とヨーロッパアレルギー学会は、舌下法は魅力的な方法であるが、まだ、注射法より優れているというデータはそろっていないとの見解を示しています。そのため、ヨーロッパを中心にいろいろな花粉アレルギーに対して試験がされており、良好な結果も出できています。ヨーロッパでは、注射法よりも舌下法の方が多く行われている国があります。スギ花粉以外はないの?
日本で販売されている花粉の薬で、この治療に適したのはスギ花粉のみと考えて下さい。また、スギ花粉症は日本特有のものです。従って、スギ花粉症の治療は日本が主導で開始しなければなりません。海外では、樺(かば)や雑草の花粉症が多いので、試されています。しかし、医療薬である以上、海外のものを勝手に輸入して治療することはできません。日本でスギ花粉症に対するこの方法が広く行われるようになれば、他の花粉についても試されるかもしれません。ハウスダスト(ホコリ・ダニ)の鼻アレルギーには?
日本にはハウスダストのエキスも発売されていますが、エキスの濃度などの関係で、行われる予定はありません。適応と適応外は?
まず初めに大切なことはスギ花粉症であることを明確に証明しなければなりません。採血などでおこないます。以下の方は適応外です。
・妊娠されているかた、および、近いうちに妊娠希望のかた
・過去に免疫療法(注射など)を受けているかた
・癌などの重篤な他疾患合併のかた
・6歳未満では、どうすればこの治療が受けられる?
まだ認可された治療法でないため三重大学医学部の倫理委員会の承認のもとに試験的な治療が開始されます。その一つとして免疫療法に精通した施設が共同で舌下免疫療法の二重盲検試験をおこないました。この試験は平成17〜19年度の予定で行われ、臨床研究ですので薬代は無償で提供されました。ただ、年間の薬代は高額なため、募集人数に限りがあり、募集はすでに終了されています。我々の印象では、この結果が比較的よく、安全性も高かったので、今後も検討していきたいと考えています。われわれの施設では、報道などで舌下免療法が紹介されてから問い合わせが多く、何とか希望者に舌下免疫療法を行ってあげたいと願っております。現状では、研究費で全員の方におこなうことはできませんので、自由(自費)診療というかたちで提供できるようにしております。治療費用は?
厚生労働省が認可していない方法のため、舌下免疫を行う場合には保健適応外治療となり、かなり高額になります。この方法が舌下免疫療法の二重盲検試験の結果で有効な方法であると証明されれば、様々な努力を行い、将来に保険適応になればと願っております。
研究費による試験投与の募集は終了しました。マスコミなどで知った方の希望者が多いため、どうしても舌下免疫を希望される方には、自由(保険適応外)診療による治療を行っています。治療費は年間6万円程度かかります。ご希望のかたがございましたら、下記までお問い合わせ下さい。なお、治療開始は12月初めとなりますので、11月までに診察し、治療適応があるかを判定する必要があります。
治療開始時期は?
治療は12月より開始します。花粉飛散が始まる直前では効果が無いばかりか、安全性にも問題が生じますので、開始できません。遅くとも1月初めには開始する必要があります。http://www.medic.mie-u.ac.jp/otolaryngology/immunotherapy_sublingual.html
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③肌から吸収してアレルギーの原因に。
加水分解小麦が悠香の石鹸に入っていて、それが肌から吸収されて免疫が小麦を異物と認識し、小麦アレルギーを引き起すことがあったそうです。
http://www.yuuka.co.jp/info/news20110520.action?cookie_retry=true
④アトピー性皮膚炎
皮膚のフィラブミンが少ないと、スキンバリア(角層)のほころび、そこにアレルギー物質(抗原)が侵入すると、抗原提示細胞が突起を伸ばして抗原と接触、免疫系に伝達し、抗原を攻撃するために炎症物質を皮膚にまき散らすことでアトピー性炎症が起る。
ステロイド薬を適切に塗れば症状はかなり改善するそうです。
(軽く広げ、手のひらで押す感じ)
ステロイド内服薬は副作用が大きいそうですが、塗り薬だとそうでもないそうです。
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