TPPとはなにか? なぜわかりにくいか?
①TPPとは何か?→国境を越えて自由に商売をしようという取り決め
まずTPPとは、2015年までに加盟国間の貿易において、工業品、農業品、知的財産権、労働規制、金融、医療サービスなどをはじめ、全品目の関税を10年以内に原則全面撤廃することにより、貿易自由化の実現を目指すFTA(自由貿易協定)を包括するEPA(経済連携協定)を目標としている。実質的に相互の関税自主権の放棄である。
太平洋地域をEC(ヨーロッパ経済共同体)みたいにしようということです。
ECは今いろいろ問題になっているEUではありません。TPPは通貨も統合しないし、議会に設置しないのでEUにはなりません。
何が問題かと言えば、実質的に相互の関税自主権の放棄とそれに伴う各種制度の自由化が日本にどういう影響を与えるかとうことです。
②どっちの議論が正しいかよくわからないのは、どちらの理論も筋が通っているから。
TPPの効果をどうシミュレーションするか、その仕方によって損するか得するかが大きく違ってきます。得すると考えるのが賛成派、損をすると考えるのが反対派です。
両者の主張を簡単に言えば、
アメリカを中心とした海外に日本を開けば、日本の農業や経済、保険制度は壊滅すると考えるのが反対派。
アメリカを中心とした海外に日本を開くということが逆に海外の市場も開かれるので、日本の潜在的な長所を生かして海外市場を広げて経済を拡大できるというのが賛成派。
になると思います。あと日本の既存の体制を守る人も反対派に入るでしょうし、改革推進派は賛成に回るようです。
調べれば調べるほど賛成も反対もどっちも正しい気がしてきます。それは当然です。どちらも筋の通ったシミュレーションをしているからです。
インフルエンザワクチンの強制接種を例に取れば、賛否両方正しく聞こえると思います。
前提:インフルエンザワクチンの接種はインフルエンザになるのを防いでくれます。しかしワクチンによってインフルエンザになる危険性もあります。さらに接種したワクチンの型が違えば、効き目はありません。
反対派:インフルエンザになる危険性があるなら、強制的にワクチンを接種させるべきではない。
賛成派:ワクチンの接種によってインフルエンザになる可能性があるにしても、大多数の人が大丈夫なら接種した方が、インフルエンザの拡大を防げるので、強制的に接種させるべきだ。
どちらも確からしいということになるのではないでしょうか。
しかし筋が通っていても、その筋通りにいくかどうかは別の話です。
ゆとり教育は詰め込み教育はよくないという議論から導入されましたが、今になって世界との教育格差が出てきたので、ゆとり教育はダメだったという世論になっています。その時は筋が通っていて正しいと思っていても、後になって見るとダメだったということはよくあります。
TPPもゆとり教育の議論に似ています。
③反対派、賛成派の主張
もの凄く簡単に言えば、
反対派:
農業も国民皆保険も崩壊、移民が流入で雇用が減り、治安が悪化
賛成派:
韓国などとの競争で優位に立てる。輸出拡大にともなう経済と雇用拡大。農産物の輸出を拡大できるようになり農業にも刺激になる
どちらの意見もシミュレーションだということは覚えておいておいた方がいいです。当るかどうかはやってみなければわかりません。
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