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2011/12/15

坂の上の雲 第11回 二〇三高地 その3 (適当に画像とか感想とか入れつつ)

膠着する戦線。

乃木は二〇三高地への攻撃重点の転換によってそれを打開しようと試みるも失敗。

児玉、頼む。第三軍の指揮をお前がやってくれるとあらば、安心じゃ。ワシは思い残すことなく、二〇三高地に突撃することが出来る。

二人の息子が戦死した乃木が児玉に自分の第三軍を預けるシーン。

今回の一番の見せ場でしょう。

11月30日。第七師団の村上連隊は二〇三高地東北山頂を目指したが、敵の猛攻に遭い、前進不可能となった。

二〇三高地攻撃を指揮する後備歩兵第一旅団司令部に、同連隊がその旨を連絡する。
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こちら第二八連隊(村上連隊のこと)!敵の砲火激しく、我が損害、多大にして突撃する能(あた)わず!しばし我が砲撃をもって、敵陣を叩く要あり!

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同旅団司令友安治延少将は第二八連隊の砲撃要請を却下。
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砲撃の成果を待っちょる猶予はない。直ちに壕を出て前進せよ!

後備歩兵第一旅団司令部には乃木希典の次男、保典の姿もあった。
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近くで砲撃音がする。乃木保典が外の様子を見に行こうと立ち上がり、司令部を出て行こうとした瞬間、
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司令部を敵の砲弾が直撃。

(あまりにも突然でびっくりした)

第二八連隊では、後備第一歩兵旅団司令部との電話が途切れた。

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一刻も早う、援護をもらわなにゃ。もう一度電話してみいと第七師団二八連隊の村上連隊長が命じる。

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こちら村上連隊、応答願います!

(電話線をまき直す。芸が細かい)

砲撃で旅団司令部の電話設備が破壊された。
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伝令を出すしかないと友安少将。一刻も早くせねば、村上連隊が身動きもならず、見殺しにすることになる。

私に行かせてくださいと保典が伝令を志願する。
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ダメじゃと友安少将。

私が司令官の息子だから、前線はダメですかと保典が食い下がる。

司令部で無傷なのは保典だけだった。

私が行きますと、保典は立ち上がった。
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第二八連隊が待つ前線へと駆け上がる。

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満州軍総司令部から第三軍に総参謀長児玉源太郎大将が差遣されると伝えられた。ついで大山元帥からの訓令電も乃木宛に送られてきた。豊島参謀(副官かも)が読み上げる。

訓令一。二〇三高地に関する 戦況不明なるは、指揮統一の宜しきを得ざる事、多きに帰せるべからず。

またか!そんあとは読まんでもわかると、座っていた伊地知が怒ってふらふらと立ち上がる。
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第三軍司令部の位置が前線から遠かととか、予備隊の位置が悪かとか、現場を知らん、総司令部の言い分が列挙されちょっとじゃろ!

その通りであった。

訓令二。高等司令部および予備隊の位置、遠すぎる為に敵の逆襲に対し、救済する…と読み上げたところで、余計なお世話じゃと伊地知が遮った。

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やれるこつはすべてやっちょう!

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乃木は黙って聞いていた。

突然司令部の戸が開き、寒風が吹き込んでくる。

敵の砲撃を避けようと保典が塹壕に飛び込む。
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近づく榴弾砲の飛来音。保典が空を見上げる。
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そして閃光。

三笠の艦内(作戦室?)で真之が自分の見た光景を語る。
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海上からの観察によれば、昨夜もロシアの探海灯は二〇三高地を照らし続け、時折激しい砲火が見えた。ロシアの反撃はかなりのもんだったと思う。

永田がそんな真之を心配する。今夜は早く休んでもらわんと、徹夜続きでは肝心のバルチック艦隊との決戦まで持ちませんぞ。

そんなこと言ってる場合ではないと真之が作戦図を見ている。
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ようやっと第三軍が二〇三高地に攻撃目標を絞ってくれた。彼らの死闘を思えば、おちおちと寝とる訳にはいかんのだ。

永田副官は真之の体を思って休んでくれと言っているのだと言うが、真之は聞く耳を持たない。

第三軍は今回、第七師団すべてを投入したと聞く。今や予備兵はまったく残っておらんだろう。
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清河が達観したように言う。総攻撃1週間で予備兵力なしか。
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これまでの第三軍の伝でいけば、そろそろ攻撃中止命令出る頃ですな。

その物言いに真之が我慢がならなかった。
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馬鹿者!たとえ4万、いや5万の将兵が犠牲になろうとも、二〇三高地が絶対、落さねばならん!

真之は我に返り、自制を失ったことを恥じてまた座った。

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秋山参謀らしゅうもないと清河参謀。将兵の犠牲を最小限に抑えるのが、秋山流じゃなかったんですか。秋山参謀は、陸軍の命と海軍の命は違うとでも申されるのか!

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もう一遍、言ってみぃ!真之が清河の胸倉を掴んだ。

やめい!と島村速雄参謀長が二人を制する。

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今、踏ん張らんと国家の存亡に関わる、そう言うとるんですと真之。ひと事のように批評しとる場合ではない、そう言うとる。

二〇三高地は旅順の天王山というより、この戦争の天王山。敵が死力を尽くして回復を図るのが当然。旅順要塞は二〇三高地のために陥落し、ロシアも二〇三高地のために敗北する。それほどの戦いだ。

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失礼しますと真之は出て行った。

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その頃、児玉は汽車で第三軍の近く長嶺駅へと向かっていた。
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(副官はお茶を啜ってますが、児玉は思い詰めているよう)

一方、乃木は虫眼鏡を置いて横になっていた。
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(二〇三高地への攻撃重点の転換を行って、あとは天佑に身を任せているのか)

乃木も児玉も長州人である。

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少年期の乃木を薫陶したのは、親戚の玉木文之進という骨の髄からの古武士で、この玉木は吉田松陰の叔父であり、その師匠でもあった。

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児玉の場合は、長州の支藩、徳山藩の出身で家禄は100石であった。父が早世し、姉婿が家督をとっていた。その姉婿が藩内の佐幕派に家族の面前で殺された。児玉はこの頃、まだ13歳で、稚児まげを結っていたが、冷静に死骸の始末、その他をやってのけたという。

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乃木も児玉も、維新前後の動乱の中で揉まれ、彼らの私的事情と新国家の誕生とが、一つのものとなっていた。その新国家の存亡はかかっているとき、一人は総参謀長であり、一人は旅順攻略の第三軍司令官である。

津野田が乃木に伝えた。

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後備第一旅団吉岡中佐から、先ほど報告がありました。それによれば、本日、午後4時過ぎ、友安旅団長の副官、乃木保典少尉は二〇三高地での戦闘で、頭部に敵弾を受け、戦死されました。

乃木が起き上がる。

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お慰めする言葉もございませんと言う津野田に、乃木は一言、

よう死んでくれた

そう答えた。

二〇三高地はどうした?と聞いた。
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驚嘆すべき日本軍の死の突撃反復の結果、30日の夜、奇跡が出現した。Onesegpc_20111215_01160214

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二〇三高地は日本軍の手で、占領することができたのである。

(十字架に磔にされたように有刺鉄線で死んでいる兵士の奥に翻る日章旗。この占領が数多の命の犠牲の上に成り立ってるとわかります)

頂上を奪取し、歓喜する兵士たち。
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大隊長が叫ぶ。
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逆襲に備えろ!逆襲に備えろ!

残存兵力を村上連隊長が副官に確認する。山に登る前は100でしたが、今は四〇足らず。

伝令が二〇三高地の坂を下る。
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麓の司令部に達し、報告する。
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村上連隊、二〇三高地、東北陣地奪取に成功しました!

(伝令は残存兵力を伝えていません。これが命取りに)

ロシア側も動く。
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(海軍特殊中隊は旅順艦隊の水兵で編成された部隊でしたか?ロシア側も兵力が減っているのがわかります。3個中隊の兵数は300人から600人ぐらいなので40人では絶対に守れません)

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怯える兵を奮い立たせよ。

ロシアの兵は日本軍の猛攻とそれによってこうむった損害に怯えているのです。

汽車にまだ乗っていた児玉源太郎は焦っていた。そして金州駅にて、第三軍が二〇三高地を落したと総司令部に入った知らせを聞いた。

同じ知らせを聞いたであろう乃木もまた前線へ向かう。
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まわりには手当を受けた負傷兵たちが伏せている。

救護兵の一人が天幕の一つからタライをもって出てくる。
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そしてタライの中身を池に捨てる。
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池が赤く染まった。(暗くてよくわからないと思いますが)

たぶん銃創を受けた兵士の手足を切断したときに出た血でしょう。(切断しないと敗血症になって死んでしまいます)。

奪取した二〇三高地を守る四〇名の村上連隊。
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夜明けが迫っている。

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援軍は来んのか?と村上連隊長が聞いた。

副官は首を横に振った。

彼ら四〇人は勝利者であった。しかしそれまでのどの勝利者よりも悲惨であった。

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撃つに弾なく、飲むに水なく、わずか四〇人で二〇三東北角の山頂を守っている。

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陽が昇れば、ロシア軍は日本軍がわずか四〇人であることに気づくであろう。

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第三軍の大庭参謀がまだ汽車に乗る児玉を先回りして出迎えた。
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大庭ようやってくれた。これで日本は救われたと、第三軍が二〇三高地を占領したことを児玉がねぎらった。だがこの時、児玉はまだ最新の状況を知らない。

大庭が報告する。
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二〇三高地は今未明、敵に奪還されました。

なに?と児玉の表情がこわばる。

大庭が繰り返す。二〇三高地東北角と西南角から攻め上がったニ隊が昨夜一〇時頂上を占拠しましたが、弾薬・食料の補給が及ばず、今未明ロシア軍の……

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馬鹿ァ!!児玉が両手でテーブルを叩いて怒鳴った。

お前ら、何をもって占領と言うたんじゃ?

お前ら参謀は、しっかり戦況を確かめとるんか?

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それはもちろんと大庭。

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その目で確かめとるんか?

その目で見れば、占領と言える状況か、そうでないかはすぐにわかるじゃろう、大庭。

この時間の中で、バルチック艦隊は日本に近づきつつあるんだぞ。

わかっていますと大庭、

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わかっちょらん!

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わかっておれば、もっと必死に作戦を考えろ!

お前たちが頭の中で考える作戦に、何万の命が懸かっておるか、まずはそれから考えろ!

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大庭、あれは第三軍の墓標であろう。

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第三軍に向かう兵隊は、皆、この列車から、あの墓標の林を見るんじゃ。その時、兵たちは何を思うか?

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この本道沿いにお前たち参謀の不用意、不注意、なにをかいわんやじゃ!

第三軍司令部に児玉がやってきた。そして伊地知を見て言った。
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そして何をしておるんじゃ?

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縮こまる伊地知。

児玉の怒りは止まらない。

命懸けで二〇三高地を制した兵を孤立無援のまま放置し、ロシア軍の奪回を指を咥えて見ておるとは、なんという無能!

椅子に……と伊地知。
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椅子にお願いします。

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何じゃ、神経痛か。

児玉は伊地知を座らせる。伊地知が二〇三高地を奪還された理由を説明する。
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援軍を出せんとは、砲弾の不足がゆえであります。

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何?

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閣下は私が申請した砲弾量を、満足に くれたこつがありますか?支援なしに兵が死んでいくのは、閣下の御責任でもあります。ではなかですか!?

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それを何とかするのが、参謀長である お前の仕事であろう!

ムチャな!と怒る伊地知。

軍参謀長でありながら、己の責任を転嫁するというなら、いっそロシア軍に行き、ステッセルにその責任を問うてこい!「貴官が強すぎます、責任は貴官にありますと」

なんをくだらんこつを……と伊地知が閉口する。

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砲弾が苦しいのはどこも同じじゃ。与えられた条件下で最善を尽くせ!

最善を尽くすということは、その眼で現地を見るちゅうことじゃ!体を酷使するちゅうことじゃ!立て!

乃木はどこに行ったのかと児玉が聞いた。

立てと言われた伊地知が立ち上がる。

(児玉)閣下を土城子付近にて待つと言い残され、前線の視察に出かけられもした。Onesegpc_20111215_19454675
閣下と前線でお会いしたかとでごあんそ。こん柳樹房が前線から遠かこつを気にされておられもした。

そして児玉が第三軍司令部から出て行こうとしたとき、乃木の次男である保典少尉が前線で死んだと副官から教えられた。
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児玉はそうかとだけ答えた。

前線視察中の乃木。
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乃木は視察を終えて帰路に就く。

(極寒なのに小説どおり外套を着てませんし、肩には雪が降り積もっています)

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前方から来るのは児玉だった。

よお乃木!髭が白うなったのぉと児玉が気さくに声をかけ、
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二人だけで話したい、どっか場所はないかと聞いた。

乃木は前線指揮所(たぶん)に児玉を案内した。

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そして副官の田中に、呼ぶまで誰も入れるなと児玉は厳命した。

乃木、保典君のこと誠に残念じゃったと切り出した。勝典君に続き、保典君まで……

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ワシは一万二〇〇〇の将兵を殺したと乃木が言う。我が子が戦死したからというて何程の事か。いずれはこのワシも二〇三高地に突撃する所存でおる。

すまん許せと児玉が謝る。ようここまで辛抱してくれた。
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他のどないな司令官もお前の真似はできん。

ワシは旅順要塞を甘く見ちょった。あの要塞を落すための兵力を計算できていなかったと児玉は自分の非を認めた。

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今度来たのはのぉ……その作戦の立て方をの……お主の友人として第三軍の司令部に意見しようと思うたからじゃ。
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じゃが伊地知が頑固になってワシの意見に耳を貸さねば、旅順まで来た甲斐がないというもんじゃ。

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乃木は黙って聞いている。

そこでの、お主の…… その……第三軍の指揮権をのぉ一時借用させてもらえんか?
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児玉は乃木の代わりじゃと言うてくれ。頼む。

乃木は何も答えない。

総司令部を出るときな、遺書を書いてきた。もう思い残すことはない。
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(ドラマには出てきませんが、本当に妻の松子に「きょうまで尽くしてくれた御身に心から感謝す。子供たちのことを頼む」という短い遺書を書いているそうです。http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h17/jog386.html

乃木が軍帽を脱いだ。
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西南の役……あの戦の時も、お前はわざわざワシのもとへやって来た。

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覚えておるか?

ああと児玉が頷く。

あの戦でワシは陛下より賜りし連隊旗を奪われ、死を決意した。

しかしお前は言うた。

その命、ワシに預けいと。

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児玉が頷く。ああ、言うた。

あれ以来、ワシの命はお前に預けてちょる。

児玉……頼む。

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乃木が頭を下げた。

(乃木閣下!カッコイイ)

第三軍の指揮をお前がやってくれるとあらば、安心じゃ。ワシは思い残すことなく、二〇三高地に突撃することが出来る。

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急ぎ出てきた児玉は酒を飲んだ。

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司令部に戻るぞ!参謀たちを集めろ!

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会議は明日になさってはいかがでしょうかという副官にいや、今日じゃと児玉は命じた。

(ここまでの一時間のドラマの積み上げが、この乃木と児玉のこの指揮権の委譲をめぐる話のためにあったと言っても過言ではないです。児玉の乃木に語りかけは、遺書の下りも含めて、児玉は乃木から指揮権を渡してもらうためなのでしょうが、自分の旅順攻略の見込みは甘かったという、他人には絶対見せない本音でもあるように思います。乃木の実直さには涙でます。男の友情を見た気がします)

これから、児玉源太郎と二八サンチ榴弾砲が火を噴きます。

続きます。

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コメント

実は、203高地占領は必要なかった。まあ、当時知ることはできなかったが、203高地に攻撃をかける段階では、すでに旅順艦隊は実質的に壊滅していた。陸からの砲撃と、海からの艦砲によってもね。
知る由もないけれど。情報さえ得ることができていたら、日本1万数千の兵士。ロシア2万の兵士は死なずに済んだのにね。
もっとも、世界中の目が旅順に注がれてる当時の状況では、ここで当初あんの旅順は、封鎖するのみとか、司馬が真之に言わせた、「占領などせんでええんです」は通用しませんね。その後の外債が全く得られなくなりますから。実質、戦争継続は不可能ですもんね。

それにつけても、湾岸戦争の時に、日本は金だけ出して、血を流さない、が如何に戦争音痴のセリフかわかりますよね。戦争の要諦は補給にあり、補給の要諦は戦費調達に有る。とすれば、日本がたかが千人程度の兵を贈るより、百億の金を出したことが、戦争の成否を決めたということを理解して欲しいですね。同時に、日本は参戦しなかったという言い訳もね。

childさん、どうもsun
司馬遼太郎が考えるように包囲戦だけでは済まなかったでしょう。司馬遼太郎自身も従軍しており、乃木が無能というのも、太平洋戦争中の突撃思想に対するアンチテーゼなのかと思ったりします。

歴史のよいところは神の目線であり、ドラマの良いところは当事者の視点に立てるところでしょう。そう平清盛の歴史考証の人が言ってました。
http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/special/br/03.html

お互いに的確な情報と判断力があれば、ロシアも日露戦争もしないでしょうし、日本もシナ事変の拡大させなかったでしょうし、真珠湾攻撃もしなかったでしょうとは歴史では言えますが、実際はそうなりません。歴史は過去の事象を分析する「後出しジャンケン」ですから。しかし実際の外交や戦いは常に流動的なので、歴史家がいうようにやっても、実際にはうまくいことも多いのではないかと史学科卒ですが、思います。

旅順攻略は結果的に日本の軍事戦闘力を世界に示したと思います。

戦争をするのに戦費は不可欠ですね。金がなければ弾も船を動かす石炭も何も買えません(良好な外交関係も)。湾岸戦争では戦後掃海艇派遣をやっているのでそれなりの貢献したと思いますが、兵隊より多額の戦費供給は重要なのはもっともです。

インド洋上での給油活動をやめさせた当時の民主党は後方支援の意味がよくわかったなかったようです。

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