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2011/12/08

坂の上の雲 旅順総攻撃 その3(適当に寸評と写真を入れつつ)

苦戦する中、海軍と陸軍の焦りが将兵の緊張感とぶつかり合う、感じがよく描かれています。戦争は辛いとか弱音を吐かずに、そういう思いを歌に込めたのはいいと思います。

海軍の連絡将校・岩村団次郎中佐が第三軍司令部に怒鳴り込んできた。
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撤退命令が出たなどと戯けたことを言う者がおりますけれども、まさか本当ではないでしょうね。

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乃木は何も答えない。

代わりに参謀長の伊地知が答える。
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明日には砲弾が尽きる。こげんも明瞭な弾量の差の下で、前進を試みっとは、いたずらに鉄火に身をさらすようなもんじゃ!

弾量の差ははじめから、わかっておったではないですか!と岩村海軍中佐と食ってかかる。それでなぜ、要塞正面をごり押ししました!

陸軍の作戦に海軍が口出しするかと叱責される。
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ここでやめて、次の総攻撃はいつになりますろうか?
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伊地知に答えはない。

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もし旅順艦隊を撃滅できんうちにバルチック艦隊がやってきたら、日本は終わりじゃ言うがじゃ!陸軍は帝国が滅んでもいいと仰るがか!

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岩村ァ!

乃木が叫ぶ。

これはさすがにキレると思う。ここで一番辛いのは乃木なのですし。南山の戦いで息子を失ってるわけですから。

この乃木率いる第三軍が抱えた大困難と海軍戦略に横たわる矛盾はクラウゼヴィッツが指摘する戦争における「摩擦」と言えることができるでしょう。

摩擦
現実の戦争では予測不可能な障害が発生し、軍隊は予定通り行動できない。クラウゼヴィッツはこれを「摩擦」という概念にまとめた……彼は「摩擦」という独自の概念を生み出した。摩擦とは、戦場での不確実な情報、過失、偶発事件、予測不能な事柄が積み重なり、それらが指揮官の決定や部隊の士気・行動に及ぼす影響を意味している。

机上の戦争との相違
 また、クラウゼヴィッツはこの摩擦の概念は、「現実の戦争と机上の戦争との相違にかなり適合する唯一の概念である」と述べている。つまり机上の戦争においては、号令一下で軍隊は規律よく行動して与えられた命令を達成するだろう。しかし実際は、軍隊は大勢の人間の集まりであり個人のそれぞれが予期しない障害にさらされているため、計画どおりに進まない。これが机上と現実の戦争の間にある摩擦という相違点であり、クラウゼヴィッツがいうには、この摩擦の恐ろしさは機械の摩擦と違って二、三箇所でおこるようなものではない。摩擦は至るところで偶然とぶつかって、まったく予期しない現象を発生させるのである。

http://www.clausewitz-jp.com/kawamura001/kawa00102.html

8月24日午後4時 乃木は以下の命令を全軍に発した。
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強襲を中止す。各師団とも目下占領せる地を堅固に守備し、後命を待つべし。

この乃木の判断は正しいでしょう。岩村は訴えるように全軍突撃したら守備戦力もなくなって遼東半島の戦線は崩壊、要塞に籠もっていたロシア軍が進出してきて第一軍と第二軍は後方連絡線を絶たれ、スターリングラードにおけるドイツ第六軍みたいに包囲殲滅されたかもしれません。

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日本軍の死傷は1万6000にのぼるという、すさまじい敗北に終り、しかも旅順を落すどころか、その大要塞の鉄壁にはかすり傷ひとつ負わせることができなかった。要塞側の圧倒的な勝利であった。

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この蓮の花、旅順総攻撃前にも乃木が見ている。その時は明るい日差しの下だった。

真之が旅順の第三軍司令部に行こうと船を出せと水兵に命じるが、承伏できずに困り果てる。そこに島村参謀長がやってくる。
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初めから要塞はええと言ったはずですと真之はいきり立っている。1万6000もの死傷が出たのは、第三軍が作戦目的をわかってないからだから、それを言いに行くのだと。

馬鹿者ォ!
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第三軍は今は傷だらけじゃ、それがわからんか!

参謀長はあれで良しとされますか!と真之が食ってかかる。
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敵の要塞に兵をぶつけるような作戦で、良しと言われますか!

ぐぁ!
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島村が真之を投げ飛ばす。

頭を冷やせ!ケンカする相手を間違えるな!
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敵をみすみす取り逃がした我らが、文句ばかり言うても、陸軍とて聞く耳持たんぞ。

真之の憤怒もわかりますが、そもそも海軍の失敗が招いた旅順攻略戦ではあります。

なぜ島村速雄参謀長が舘ひろしなのかなとちょっと思ってたのですが、このドスの利いた一言で納得。織田信長を見た。

そういえば、舘ひろしも、渡哲也も織田信長を大河でやってますな。

斥候がコサック騎兵の追跡を受ける。
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コサック騎兵は敵ながらカッコイイ
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騎乗しながら小銃を撃つ。
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ちなにみコサックはロシア人ではなく、ロシア帝国に反乱を起こしたものの鎮圧され、ロシア帝国に帰順しながらもトルコ帝国に対する防人として自治権を認められていた崇高なる戦士なのだ!

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AF

好古の騎兵第一旅団は「遠く北方に前進し、敵情を捜索すべし」との命令を受け、20日間にわたる敵情捜索をしていた。
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渋い。

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砲を組め!という命令が出ている。野砲陣地の移動を重視した戦術を演出なのかな。

よう帰った!
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斥候の報告。
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敵情捜索の結果、遼陽周辺に多数の砲塁を発見!

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その位置を本図に記載してあります、以上!

好古はすぐに総司令部へと向かった。

「遼陽での会戦が迫っている。

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この遼陽に大軍を終結して、日本軍を一挙に殲滅するのだ」というのが、ロシア軍の遼陽会戦の主題であり、決意であった。

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(日本軍は背嚢(リュック)ですが、ロシア兵は携行品をたすき掛けに巻き付けるのですな)

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日本軍は無制限な北上を嫌うことをクロパトキンは知っている。補給線が長くなり、弾薬・食料の輸送もはかばかしくゆかなくなるうえに、合戦ごとに兵力を消耗し、北上しきったあたりではよほど衰弱するであろう。

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ロシア軍が遼陽に構築した陣地は2つの連結した堡塁からなっている。前方陣地の首山堡、鞍山站、そして主要陣地の遼陽。

すぐれた戦略というのは算術程度のもので、素人が十分理解できるような簡明さを持っている。クロパトキンの兵力は23万である。

日本軍は14万でしかない。

日本軍陣地 夕食。
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「盆が早よ来りゃ、早よ戻る」と五木の子守歌を口ずさむ。

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このシーンは渋い。疲労をたまった兵士の郷愁感がよくでてます。

蓋平の満州軍総司令部

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児玉さぁ、早く出もんそ。1日待てばそいだけロシアの兵力は大きゅうなりもす。弾がなかとはわかっちょいもす。じゃっどん、こげんして雨粒のように弾をためるばっかりじゃ、兵の神経もやられもんど。

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短期に決着ばつけたらよかと第三軍司令官・奥保鞏(やすたか)大将。今ある弾を一度に込む。

負ける訳にはいかんのじゃ!児玉が声を荒げる。

この最初の大会戦を世界中が見ておる、負ければ、どこも日本に金を貸さなくなる。となれば次の戦はない!

がむしゃらに突っ込んで、後のことは後で考えるという訳にはいかんのじゃ。

ここが粘りどころじゃ。楽な戦はなかと大山巌。

児玉さぁ。
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やりもんそ。大山巌が会戦の開始を命じる。

そこに好古がやってきて、敵情視察を報告する。

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第二軍方面、鞍山站のロシア第一戦陣地はほぼ完成しておると見られ、機関砲陣地7。さらに後方に野戦砲陣地4。重砲陣地3。

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しかしその北方、ロシアの第二戦陣地においては、多数の天幕、および重砲兵を確認し、主力は鞍山站ではなく、首山堡であると見受けられました。

だが5月までに潜入していた土井大尉の話では、首山堡には何もなかった、構築できたとしても急造でしょうと満州軍作戦参謀松川敏胤大佐が反論。
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そうは言うても、あるもんはあるんじゃ。
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甘く見て突っ込めば、ミチシェンコの騎兵が出てきて横っ腹を突かれるぞ。

児玉が口を開く。落合(第二軍参謀長)、秋山に第二軍より必要なだけ兵を割け。
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以後、秋山支隊として敵・右背側を脅威するとともに、第二軍左翼を援護せよ。

どういうことなのか?
http://ww1.m78.com/russojapanese%20war/liaoyang%20battle.html
ここにある図を見るとわかります。

首山堡の兵力とミチシェンコの騎兵が、ロシア軍を攻める第二軍の左翼に突っ込んでこないように適度に攻撃し、釘付けにしておけということ。もし松川が考えるとおり、首山堡の兵力は多くないという見込みで作戦を遂行していたなら、兵力的に優位に立つロシア軍に負けてたと思います。


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松川が異を唱えるが、異論は認めない。

ロシア兵がマキシム機関砲の給弾ベルトに弾を込めている。Onesegpc_20111208_17351500

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児玉源太郎が詠む

「死屍 幾万 山河をうずむ  

乱後 村童 野花を売る」

出撃準備をする秋山支隊の兵たちの間を馬で周りながら好古が歌う。
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父は遼陽、奉天に、小伯父は旅順に日本海。

日が暮れたなら 天を見よ。絶えず輝く日本海。

児玉が行軍中の歩兵を見ながら、兵が死んでいく漢詩を詠み。

好古は兵を鼓舞する歌を歌う。

遼陽会戦・首山堡(第二軍の担当)

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斥候からの情報では、首山堡の敵陣地は確認できただけで102もある。

そんなはずがあるか!と松川が怒鳴る。

進め!首山堡など大したことないのだ!

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苦戦を強いられ、焦燥する児玉。

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椅子を蹴飛ばした。

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そこに日本軍の砲撃。まさに青天の霹靂。
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秋山好古が動きだし、首山堡に布陣するロシア軍の右側面を突く。

秋山支隊の砲撃
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素早い陣地変換を命じる。(野戦砲の組立て訓練はここに生きてくるのでは。今なら自走砲がありますが、当時はないので)

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9月2日、クロパトキンは日本軍にとって理解しがたい行動を始めた。
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全軍が退却を開始したのである。

日本軍万歳!

まだ続きます。

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