平清盛 第2回 「無頼の高平太」
白河上皇は殺生禁止令を出してたのですね。そして死んでしまった。
清盛が舞を舞って白河上皇の喉元に剣を突きつけるところがよかったです。
勇者ヨシヒコの「仏」が出てるじゃないですか(笑)。
生類憐れみの令
白河法皇は出家後、仏教教理に従って殺生を禁じた。永久2年(1114)には京中で小鳥や鷹を飼うことを禁じ、違反者は逮捕、鳥籠は破却され、又、田上・宇治の網代が破却されたが、さらに天治2年(1125)冬、再び天下に殺生禁断令を下した。まず神社・皇室に献上の魚を採る網以外は一切これを禁じ、違反者の漁網は京都に送らせ、院御所門前で焼却させた。大治元年6月、諸国から送ってきた漁網は五千余帖に及んだという。また宇治川・桂川で行っている鵜飼いの鵜や、狩猟に用いる鷹・犬なども皆放たせ、同年10月には洛中で飼っている鳥を全て院御所に持参させ、籠から出して放たせた。是年は五穀豊穣であったため、農民達は殺生禁断のお陰だと言って、非常に喜んだという。
大治4年(1129)3月、近江国の漁民が逮捕されている。これは法令を忘れさせないように、見せしめのため、特に厳罰にしたという。
大治4年6月26日にも漁網の焼却が行われている。いくら厳重な禁令といっても、狩猟・漁労を生業とする人たちにとっては、それ以外には生きるすべが無いのだから、法の網を潜って、漁網の使用をする者が後を絶たず、検非違使庁はどうしても使用を停めたかったのであろう。この日没収した漁網を山の如く積み上げ、検非遣使庁の下部をして焼かせたという。
同年閏7月、法皇の崩御により、この禁令は廃されたが、庶民はさぞ安堵したことであろう。
http://www.page.sannet.ne.jp/gutoku2/sirakawainsei1.html
草薙の剣が見つからぬじゃと?
八咫鏡(やたのかがみ)と八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)は見つかったが、草薙の剣が見つからないと使者がいう。
探せと北条政子は使者を帰らせるが、
剣の行方がわからぬと聞いて、清盛だと思った。今も平清盛がどこかで生きていて、剣を振り回しているのだと。
博打に興じる高平太こと清盛。
勝ち逃げしようとして止められる。
お前か珍妙な格好して京をうろつきまわってる平氏の御曹司ってのは。
薄気味悪いんだよ!
平太、逃げる。
元服の日取りが決まったと父・忠盛に言われる。
俺は父上のようにはならぬ!貴族にも!王家の犬にも!いっそたくましい野良犬となって生きていく!
好きにせよ。お前と次に会うのは、博打場か? それとも盗賊の隠れ家か?言うておくが、わしは容赦はせぬぞ!
平太が出ていく。放っておけと父。
やつが自ら這い上がってくるほかないのだ。
落とし穴に落ちた高階通憲を平太が助ける。(落とし穴を掘ったのは平太だけど)
阿部サダヲだ。
ひららかつ安らかなる世が続くかと思いきや、いつか世はかように穴ぼこだらけ、隙だらけになっておる。
さらに見よ、あの月を覆う煙を。
輝く月をどす黒く染める煙。あれも闇の続く今の世を表しているといえよう。
俺にはあの煙があがいておるように見える。
己のどす黒さに悶え苦しみ、月の光に染まりたいと必死で昇っている。そんな姿に見える。
高階通憲が笑う。あれを存じてかように申すか?御所で漁網が焼かれているのであろう。白河の院による殺生禁断令じゃ。
まこと白河の院は太平の世が生んだ怪物よ。
「現に生きるもののけ」とでも申すもの。
忠盛たちを使って漁師の漁網を焼かせた張本人、白河院。
平太が元服すると祇園女御から聞かされ、会ってやってはどうかと勧められる。そうすれば漁網など焼かずとも、極楽往生が叶いましょうと言われて、殴る。
鳥羽院は璋子を白河院に寝取られてもなお、好いている。
これって時限爆弾なんでしょう。
平太の元服。
おお勇者ヨシヒコの「仏」だ。
なぜ貴族は白河院の悪政を諌めないのかと平太が食ってかかる。民が苦しんでいるのに見てみぬふりをしている貴族から加冠されてたまるかと、出ていこうとする。
すると伊藤忠清が平太の前に立ちはだかる。
そして平太を羽交い絞めにして無理やり加冠させる。
表でいくら野良犬が吠えても聞こえませぬ。せめて飼い犬となって、お耳のそばで吠えませぬとな。
鱸丸の父親・滝次が飢えている民のために漁をして捕らえられた。
鱸丸が上川隆也。漁民から武士になっちゃう「功名が辻」。
なんとかしなければと清盛が忠盛に言う。
この度のことは法王様の命に背いた滝次が過ち。黙して沙汰を待つだけじゃ。
清盛が家を出ていこうとするが、忠盛が止める。法王様に逆らってはならん!
ならばなぜ清盛と名付けたかと清盛が聞く。
罪なき民を泣かせて、武士など名乗れるか!
清盛はやっぱり家を出ていく。
ここはイイ。ちょっと泣けた。
このちょっと前に出てきた。
この和久井映見の藍色の直垂がなかなかいいな。
祈祷を続ける白河院。
見れば見るほどスターウォーズの皇帝陛下みたいで悪カッコいい。
これセットなのか、VFXなのかわからないですが、いいですね。
清盛が会いに来た。普通なら会わないが、平清盛と聞いて白河院は会うことにする。
平清盛と申すものはそちか?平忠盛の子か?
父は平忠盛ではござらんと清盛。
清盛は滝次を釈放して欲しいと訴える。
漁師が魚をとるのは生きる術なので、捕らえるのはおかしい、すぐに釈放して欲しいと。
ならぬと白河院。示しがつかぬと言う。国を治めるためだと申しておる。
戯言にござりますると清盛。
法王様は怯えておいでにござりましょう。現に生きる、もののけがごとき、おのが振る舞いに!それ故、今さら仏の教えにすがり、漁網を焼く。
これは面白い事を申すと、白河院。
わしが現に生きる、もののけとは。
存じませぬ。
そちの母は白拍子じゃ。卑しき遊び女じゃ。
聞きとうござりませぬ!
陰陽師が申すに、王家に災いをなす者を腹に宿しておった。それ故、腹の子を流すよう命じた。だが従わず逃げおったゆえ、わしが殺した、そちが座っているその場所でな。
ならば、なにゆえ、私は生きておるのですか?
(母親が死んだ場所の砂に手を這わせる。清盛の強烈な空虚を感じます)
それはのう、そちにも、このもののけの血が流れておるからじゃ。
ここのシーン8分間一発撮りだそうです。確かに緊迫感があります。
清盛は父に舞を教えて欲しいと頭を下げる。
鱸丸が剣を投げ込む。
民たちの声なき声ですか。
(「表でいくら野良犬が吠えても聞こえませぬ。せめて飼い犬となって、お耳のそばで吠えませぬとな」の返しになっている)
俺は父上のようにはならぬ、王家の犬にも、平氏の犬にもならぬ。
野良犬の声が、この面白うもない世を変えるまで。
面白う生きてやる。
さようか。好きにせよ。
これより4月後の、大治4年7月7日、白河院崩御。
均衡は崩れ、世は乱世へと雪崩込んでいく。
感想:
能力を失った王を倒し、新たな王を擁立して秩序を回復する再生のための「王殺し」と見ました。
最初の草薙の剣(三種の神器)と最後の舞の剣が物語的に一緒なんでしょう。清盛は天皇の血を引いてる、本当の王。そして頼朝の最初のナレーションに戻るのでしょう。
「剣の行方がわからぬと聞いて、清盛だと思った。今も平清盛がどこかで生きていて、剣を振り回しているのだと」
第1~2話は濃いなと思ったので、次から大河の平常運行かなと。
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