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2012/01/01

日本には真似できない中国の為替操作術

池上彰の7時間半特番でやってました。

中国の管理通貨制度の話とその弊害についてです。

前提:流通量が少ないと値上げ(インフレ)になり、流通量が多くなると値下げ(デフレ)になります。

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ドルを受け取った中国企業は当然ながら社員や仕入れ先には人民元で払わなければならない。ドルを人民元に交換しないといけない。
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中国(の人民銀行)は、ドルを持ってきた会社に決まったレートで人民元を渡す。つまりドルに対して人民元を無制限に発行するので、ドルの保有量と人民元の流通量の比率が維持されるので、人民元の価値がドルに対して高くならない。

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しかし日本銀行はそんなことはしません。

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なのでドルが多くなっても円の供給量が変らないので、結果的にドルの保有量に対して円の流通量が少なくなるので、円高になる。

しかしそれももう限界に来ている。

中国の無制限な人民元の発行が国内的にはインフレを呼ぶ。

中国が国内に保有するドルが増えると、国内に流通する人民元が増えて、人民元が高くなることはないものの、(中国の食料や資源が人民元と同じ割合で増えるわけではない。)ゆえに中国がインフレに喘ぐ結果に。

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どうすればインフレにならないか?

人民元が世の中に出回らなくすればいい。

中国の民間銀行は中央銀行(人民銀行)に一定の金額を預けておく必要があるのを利用する。

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この預け率を中国政府は引き上げた。
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結果的に国内のお金の流れが鈍くなり、好調だった経済に陰りがOnesegpc_20120101_18472654

(日本のバブルを見ればわかるように、通貨の供給量が多ければ多いほど、その勢いが逆向きになったときは、どえらいことになります。アメリカもドルを刷りすぎで大変なことに)

しかし中国は管理通貨制度を放棄しない。
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中国政府は市場に任せずに、自分で物事を決めたい。

アメリカも中国にごり押しはできない。
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中国は1兆ドルを超えるアメリカ国債を保有しているのだ!Onesegpc_20120101_18482507

(アメリカも中国に強くは出られませんが、実際には中国もアメリカ国債を売ると言うことは、アメリカ国債の価値を目減りさせ、人民元が高くなるのでできないでしょう)

中国殺すにゃ刃物は要らぬ、管理通貨制度があればいいってことですか。

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