日本には真似できない中国の為替操作術
池上彰の7時間半特番でやってました。
中国の管理通貨制度の話とその弊害についてです。
前提:流通量が少ないと値上げ(インフレ)になり、流通量が多くなると値下げ(デフレ)になります。
ドルを受け取った中国企業は当然ながら社員や仕入れ先には人民元で払わなければならない。ドルを人民元に交換しないといけない。
中国(の人民銀行)は、ドルを持ってきた会社に決まったレートで人民元を渡す。つまりドルに対して人民元を無制限に発行するので、ドルの保有量と人民元の流通量の比率が維持されるので、人民元の価値がドルに対して高くならない。
しかし日本銀行はそんなことはしません。
なのでドルが多くなっても円の供給量が変らないので、結果的にドルの保有量に対して円の流通量が少なくなるので、円高になる。
しかしそれももう限界に来ている。
中国の無制限な人民元の発行が国内的にはインフレを呼ぶ。
中国が国内に保有するドルが増えると、国内に流通する人民元が増えて、人民元が高くなることはないものの、(中国の食料や資源が人民元と同じ割合で増えるわけではない。)ゆえに中国がインフレに喘ぐ結果に。
どうすればインフレにならないか?
人民元が世の中に出回らなくすればいい。
中国の民間銀行は中央銀行(人民銀行)に一定の金額を預けておく必要があるのを利用する。
結果的に国内のお金の流れが鈍くなり、好調だった経済に陰りが
(日本のバブルを見ればわかるように、通貨の供給量が多ければ多いほど、その勢いが逆向きになったときは、どえらいことになります。アメリカもドルを刷りすぎで大変なことに)
しかし中国は管理通貨制度を放棄しない。
中国政府は市場に任せずに、自分で物事を決めたい。
アメリカも中国にごり押しはできない。
中国は1兆ドルを超えるアメリカ国債を保有しているのだ!
(アメリカも中国に強くは出られませんが、実際には中国もアメリカ国債を売ると言うことは、アメリカ国債の価値を目減りさせ、人民元が高くなるのでできないでしょう)
中国殺すにゃ刃物は要らぬ、管理通貨制度があればいいってことですか。
« 2012年 あけましておめでとうございます | トップページ | トリビアの泉 新春スペシャル »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 劇映画 孤独のグルメ テレビ版とは違う味わい(2025.01.13)
- 侍タイムスリッパーは大当たり。これぞ映画。(2024.10.04)
- エイリアン:ロムルス ゴジラ-1.0と同じ原点回帰の面白さ(2024.09.11)
- 沈黙の艦隊、潜水艦乗りの話として面白いじゃないか!!(2024.02.10)
- NHKドラマ「あれからどうした」がめちゃめちゃ面白い。(2023.12.30)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- スーパー堤防は不要か?(2012.01.27)
- 防衛相に田中直紀氏(2012.01.13)
- 金正恩が乗ってる戦車は「軽戦車」(2012.01.09)
- 日本には真似できない中国の為替操作術(2012.01.01)
- 仙石「 消費税15%増税しないと、5年で日本が崩れるけど、それでもいいの?」(2011.12.29)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- ディープな北海道弁を操る長野出身の父(2021.11.03)
- パソコンが勝手に初期化された!専門家じゃないから復元しかないじゃないか!(2021.10.24)
- チャンネルはそのまま!HTBがんばった!(2019.03.18)
- いだてん 11話までは宮藤官九郎版「坂の上の雲」(2019.03.18)
- スタートレック:ディスカバリー シーズン2が始まりました。(2019.01.18)
コメント