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2012/01/10

おやすみ日本の桃太郎

これを市原悦子が朗読してました。

香川の桃太郎はなにやら現代ぽい。

桃太郎さんは爺さまと婆さまと三人で一緒に住んでいたそうです。

 ある日のこと、桃太郎さんは近所の友達と山へ柴刈りへ行く約束をしました。二、三日して友達が誘いに来て呼びました。

「桃太郎さん、桃太郎さん、山へ柴刈りへ行かんか」

 桃太郎さんはこう返しました。

「今日は草鞋[わらじ]を作りかけよるけん明日にしてくれ」

 あくる日、友達はまた誘いに来て呼びました。

「桃太郎さん、桃太郎さん、山へ柴刈りへ行かんか」

「今日は草鞋のひきそを引つきよるけん明日にしてくれ」

 またあくる日、友達はまたまた誘いに来て呼びました。

「桃太郎さん、桃太郎さん、山へ柴刈りへ行かんか」

「今日は草鞋の緒を立てよるけん明日にしてくれ」

 更にあくる日になって友達が呼びに行くと、桃太郎さんは「今度はさぁ行こう」と言って、二人で連れ立って山へ行きました。

 山に着くと、友達は一生懸命に柴を刈りますが、桃太郎さんは一本の大木に凭[もた]れて昼寝ばかりしています。そうこうするうちに友達は一荷拵[こしら]え終わったので帰ろうとしますと、桃太郎さんは凭れていた大木をヤッと引き抜いて、それを荷物にして持って帰りました。

 家に帰り着くと、桃太郎さんは「ヤレヤレ、疲れた」と、持って帰った大木を家のひさしにポンと立て掛けました。ところが、あんまりにも大きい木だったので、家はガラガラと崩れて、爺さまと婆さまは下敷きになって死んでしまいました。

 桃太郎さんは爺さまと婆さまを助けようと瓦礫の中を探し回りました。すると大きな盥[たらい]を見つけたので、それを舟にして川を下っていきました。

 盥は、やがて海の真ん中の島に流れ着きました。そこでは青鬼と赤鬼が相撲を取っていて、見ていると赤鬼がコロン、と投げ飛ばされて負けていました。

「赤鬼、ウワーイ!」

 桃太郎さんが野次を飛ばすと、赤鬼は怒って「赤い豆やるきん黙っとれ」と言って赤い豆をくれました。それからまた見ていると、今度は青鬼がコロン、と投げ飛ばされて負けていました。

「青鬼、ウワーイ!」

 桃太郎さんが野次を飛ばすと、青鬼は怒って「青い豆やるきん黙っとれ」と言って青い豆をくれました。それからまた見ていると、今度は赤鬼と青鬼が一緒にコロン、と転んでいました。

「赤鬼、青鬼、ウワーーイ!」

 赤鬼と青鬼は怒って、桃太郎さんに撃って掛かりました。桃太郎さんは二匹の鬼を束にして、海の中へポーーンと投げ込んでしまいました。それから鬼の住処の宝物を取って、家へ帰ったそうです。これでおしまい。

http://suwa3.web.fc2.com/enkan/minwa/momo/00_4.html

お爺さんとお婆さんが圧死!

鬼と戦うのかなと思ったら、ただ馬鹿にしているだけという、斜め45度を行く展開で面白い。

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コメント

桃から生まれないんですか!(笑)
友達が誘いに来ても何故なかなか山に行かないのかも謎ですね。でも子供のころに読んだ話って、こういうもやもやした部分が一番印象に残ったりしますよね。

おじゃま丸さん、どうも
桃から生まれない桃太郎、産地偽装ですね(笑)。
日本の民話のお約束として、力持ちはぐうたらなので、この産地偽装の桃太郎も、そっちの流れだと思います。
これはモヤモヤとして残ります(笑)。
クドカンがダウナーと評してましたが、言い得て妙です。

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