平清盛 第4話 「殿上の闇討ち」
4人の親父と2人の息子の話。
鳥羽上皇、藤原忠実、平忠盛、源為義、それぞれが盛り立てたい家がある。
最後の平忠盛と源為義のやりとりは見入ってしまいました。
待賢門院(璋子)と女官たちの歌詠みに馳せ参じる北面の武士たち。
佐藤義清は堀河局が詠んだ歌を直して、女官たちの覚えがめでたくなる。
北面の武士なのに、めかしこんで女に色目を使って納得いかないと喚く清盛に佐藤義清が言う。
待賢門院様に仕える女官たちの覚えがめでたくなれば、待賢門院様ともつながりが出来る。
すべては朝廷での立身出世のため。
そういう姑息なやり方が嫌いな清盛。実力主義型。
だから父・忠盛は昇殿を許されたことが嬉しいどころが、腹立たしい。
一言だけ詫びてもらえぬかと鳥羽院が璋子に言う。
帝、顕仁を生んだことをじゃ。
先の院と密通し、子を産み、朕の子として、帝の位に就かせたことを。
(これは同じ胤の清盛を忠盛が自分の息子として育てているのと対比になってる。この人間関係をよく考えたと言うか、なってるのが凄い)
そなたという女は……
と鳥羽院は言い捨てて、出て行ってしまう。
璋子の変わり身の速さに不信感があるのでしょう。
確かにこんな奥さんだったら女性不信になります。
なぜお認めになったのですかと璋子は堀河局に叱られる。上皇様の思い違いだと申し上げないのですかと怒る。
璋子は呆けた顔をして、堀河局に聞く。
私がここにいるのは后の務めゆえではないのか?
まさに鬼畜。悪魔に見えます。
忠盛は鳥羽院の心が安らかになればと観音堂に千体の観音像を寄進。
こんな奥さんがいて心が荒んでいたら、鳥羽院でもなくとも篭絡されます。
忠盛は武士としては初めて、内裏への昇殿が許される「殿上人」に昇りつめた。
だが清盛は王家の犬を続ける父・忠盛に反感を覚える。祝の言葉にも棘がある。
それとは逆に平忠盛が「殿上人」となり、自分は北面の武士にもなれない、源氏が差をつけられたのは不甲斐ない父のせいだと源為義を恨む息子の義朝。やけ酒を飲む為義に弓を向ける。
武士の昇殿など前代未聞と、鳥羽院に異を唱える藤原忠実。
そんなことだから威光が高まらないと言う。
忠実、そちを復職させたは、先の院の息のかかったものを一掃し、我が独自の政を行なうためじゃと鳥羽院が言う。
摂関藤原家が天下の権を取り戻す機会があるなどとゆめゆめ思うでない。
その怒りは、成り上がりの平忠盛に向けられる。
この人間が野心のやめに生きてせめぎあう、ドロドロ感がたまりません。
(きれいに飾り立てられている朝廷こそ汚れて腐ってるっていう矛盾も面白い)
藤原家成の館で忠盛と清盛を迎えて宴が開かれ、藤原忠実と息子の忠通も呼ばれた。忠実に舞ってみよと言われた忠盛は舞う。
そうしたら周りから酒を浴びせられる。
それでも忠盛は酒に滑って転びながらも最後まで舞い続ける。
未熟な舞にて、とんだお目汚しになり、申し訳ござりませぬと忠盛が謝る。
最後まで貫く姿勢、かっこいいな忠盛、男ですよ。
藤原忠実は顔は白いが、腹は黒い。
さらに忠実は源為義を呼び、凋落する源氏の勢いを盛り返すため、平忠盛が豊明節に出席するときに一人で廊下を歩くように手はずを整えるから、忠盛を討ち取るようそそのかす。
豊明節会の日、内裏の渡り廊下を一人で歩く忠盛の前に為義が現れる。
内裏で剣を抜くのはご法度だと忠盛が諌めようするが、為義は罰を受ける覚悟であった。
わしがどうなっても、源氏は忠実様がお守りくださる!
人を当てにしても、いつまで庇護が続くかわからんぞと忠盛。
うるさい!お前に何がわかる!と為義が剣を抜く。
わしの父親はそなたの父親に討たれた。 次はわしが討つ!
そうせねば、我が嫡男、義朝はこの先、ずっと報われぬ!
すべては息子の為。でもそれは忠盛も同じ。
わしが義朝にしてやれる事はこれしかないのだ!
そのやりとりを清盛も義朝も聞いていた。
為義が斬りかかる。
それを忠盛がはねのけ、剣を抜き、為義の喉元に鋒を伸ばす。
忠実様には、忠盛が抜刀したゆえ闇討ちはできなかったともうせばいいと為義に言う。
忠盛が言う。斬り合いとならば、平氏も源氏もここで終わりぞ。
源氏と平氏、どちらが強いか、それはまた先に取って置くことはできぬか?
その勝負は、武士が朝廷に対し、十分な力を得てからでも良いではないか?
そして宮中に向かおうとして振り返り、
清盛は父と思いは一緒だったと初めて知る。
松山ケンイチは表情がほんとに豊か。
義朝も父の心の内を知って、父に対して尊敬を持つようになる。
平氏にやられればよいのですと義朝、父上がやられた分は私がやり返します。父上がやられるほどに、私は強うなる。
強うなって、きっと父をお守り致します。
大雪警報解除、こっちの瞼は洪水警報発令中。
父・忠盛の帰りを内裏の外で待っていた清盛がいつからだと聞いた。王家の犬で終わりたくないと。
忠盛が馬を降りて、息子の目線に立つ。
それはな清盛。
お前を我が子として育てると決めた時からだ。
赤子のお前をこの腕に抱き、平太と呼びかけた時、わしの心に揺らぐことなき軸が出来たのだ。
実の子でないと知ってる清盛にはガツンと響く父の言葉でしょう。
そして父が笑う。為義が剣を抜いたときにはさすがにヒヤヒヤしたと。
そして再び馬にまたがり、息子に言う。
中井貴一のかっこ良さは凄まじい。
視聴率は振るわないらしいですが、最近見ている大河ではキャラが立ってて面白い。
別に盛り上がる必要はないです。ここまではかなり面白いから、変に弄るなと声を大にしていいたい。
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