平清盛 第5話 海賊討伐 その二
安芸の宿営地でのぶつかり合いが面白いなと。
最後の海賊船が縦長なのがかっこいい。
外で泣き崩れる鳥羽院を憐れむように見ている得子。
私も、もののけの如きものになろう。
そして得子を、璋子の思い通りにはさせないと無理やり、事に及ぶ。
入内は諦めよと鳥羽院が得子に言う。
あなた様は大層、傷ついておいでです。あの璋子という福々しげな女によって。
もっと汚してくださいませ。あなた様の想いを遂げるために。
高階通憲が藤原摂関家に乗り込んで、海賊が増えてるのは、自分のことしか考えない政をしているお前らのせいだと非難する。飢饉が長引いているのに、都には例年通り米を献上しなければならず、民は飢えている。飢えた民は盗みを働き、より取締りの手薄なところを求めるうちに海へ行く。そして京都へ向けて米を運ぶ船を襲う。このままでは民だけでなく、王家も飢えることになろうと。
だが藤原忠実は聞く耳を持たない。
平氏に海賊討伐の命が下る。
清盛は海賊討伐に参加したいと父、忠盛に願い出る。
もとよりそのつもりであったと忠盛。
お前は京に残れ、残って京を守るのだと言われる。
それは海賊討伐と同じくらい大切なのだと言われても納得できない。
(両方とも海賊討伐で死んだら跡継ぎがいなくなるしね)
清盛を討伐に連れていき、家盛を京に残すのは、清盛をいずれ跡継ぎにと忠正が忠盛に言う。
さようなことはまだ考えておらぬと忠盛が否定する。
清盛たちが海賊討伐のために西国へ向かおうとしている夏、源義朝は東国へ向かって腕を磨いてくると父・為義に告げる。
京に残された家盛は意気消沈、なぜ自分が討伐に参加させてもらえなかったのか考えている様子。
後ろの根が見える木がいいな。
母に聞く。なぜ父を夫婦になったのかと。清盛がいたのに。
痛々しいと思うたからですと母、宗子。それを誰にも言えずに生きていると。
最初に会った時に忠盛は清盛が法皇と舞子の子で、舞子は法皇に殺されたことをすべて打ち明けていた。
その苦しみを少しでも支えてやりたいと思って忠盛と夫婦になり、清盛の母となることを決意したのだという。
深いこと聞いてしまった家盛。
この話は鳥羽上皇と得子の関係によく似ている感じ。
安芸に設けた平氏の野営地。
忠盛はあらかじめ西国の郎党に船の空の俵を用意させ、これを米俵に見せかけて海賊を誘出撃滅しようという作戦を考えていた。
海賊など鍛錬に鍛錬を重ねた我ら伊勢平氏の相手ではないと伊藤忠清が豪語する。
それに異を唱える鱸丸。
海に暮らす海賊にこの戦いは利があると忠告する。海は時により、場所によりその顔を変えると。
ハッ!と忠清が一蹴する。
海に暮らす者が戦上手というならば、漁師のそなたはさぞ強かろう。立て!
天地人を知らずば勝てないと知らない忠清。
謝る必要はないと忠正。
事の大きさを知らずに、皆の心を乱すようなことを言った鱸丸が悪いと。そもそも志の違う者が口を出すではないと鱸丸を見下す。
鱸丸が土下座する。
清盛がなにか言う前に、乳父・盛康が先に忠正に反論する。さらに状況は混乱。
鱸丸は幼き頃より、清盛の友であったと。邪魔者のような物言いは控えてもらいたいと言う。
盛康よ、それでも貴様は平氏譜代の家臣か?と忠正。
漁師などここではなく海賊の側にいるのが道理ぞ。
(忠正が食ってかかるのは、家盛が海賊討伐に来られず、初陣において清盛に後塵を拝し、清盛が将来棟梁になることに不服なのでしょう。これが先の宗子の忠盛と清盛を受け入れた話を対比になっているようで面白い)
これには清盛もキレる。
鱸丸を馬鹿にするでない!
今まで黙ってみていた忠盛が「戦の準備じゃ!」と立ち上がり、二人の間に割って入る。
(この5人の絡みはなかなか巧い。これが今後の対立という不安定要素として残してるし)
喧嘩が終わって、皆が陣屋から出ていく。だが忠正が清盛を呼び止める。
お前、平五郎を見てどう思うと忠正が清盛に聞く。平五郎のような赤子を見て、かわいいと思うか?
わしもだと忠正。見ていると知らず知らずに顔がほころぶ。自分の子供の時もそうだったし、家盛の時もそうだった。
されど赤子のお前を見た時、わしは笑えなかった。
わしにはお前が災いの種としか思えぬ。お前に流れるもののけの血がいつか平氏に災いすると。そのことがわしはずっと気にかかっておるのだ。
お前がまこと兄上の子なら、少しぐらいの無頼が過ぎでも、かわいい甥だと思うてやれただろう。そう思うとわしとて口惜しいのだ。
くそ……
そこに助けてくれと高階通憲の声。荷車に隠れて海賊を見るために安芸まで来たのだ。
さっきは忠正にひどい言われようだったのと通憲。
されどそなたは生きていかねばならぬ。
現に生けるもののけが如きお方の血という重き荷を背負うて。
そしてそれを与えられたということは、そなたにそれだけの力があると言うことじゃ。
禍々しくも輝かしい定めを背負おうて、道を切り開き生きていく力のじゃ。
そなたにとって、平氏にとって、世にとって、災となるも宝となるも、そなた次第よ。
冒頭で投げかけた、赤子が運命をその手に握って生まれてくるという話がここで着地。
しかし答えを持ち越した感じで、海賊退治へ
ジャンクぽくて、かっこいいな。
坂の上の雲のバルチック艦隊といい、こういうおかずはご飯が進みます。
平家の大将船は木造作りができる最後の船大工さんが作製したそうです(リンク)
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