「やめた方がいいですよ」 枝野氏にダメだしされた菅首相
あらら。
原発事故は菅首相でなくても、パニックになる状況ですが、やはり菅さんの対処に問題があるようです。
パニックと極度の情報錯綜 「やめた方がいいですよ」 枝野氏は菅首相にダメ出していたが…
報告書によると菅氏が東日本大震災発生翌日の3月12日早朝、東京電力福島第1原発を視察することに、当初は枝野幸男官房長官(当時)も海江田万里経済産業相(同)も福山哲郎官房副長官(同)も反対だった。
ところが、「言い出したら聞かない」(報告書)菅氏は視察を強行する。視察に同行した班目春樹原子力安全委員長は現地に向かうヘリ機中で種々の懸念を説明しようとしたが、菅氏は「俺は基本的なことは分かっている。俺の質問にだけ答えろ」と聞く耳を持とうとしなかった。
菅氏が官僚機構に不信を抱き、セカンドオピニオンを求めるために3月中に次々と6人もの内閣官房参与を任命したことには、当時からメディアで「船頭多くして船山にのぼる」という批判が強かった。この点について枝野氏は事故調に「常に『やめた方がいいですよ』と止めていました」と証言した。官邸中枢スタッフもこう述べている。
菅さんは官僚は信用しなかったようですが、斑目委員長の「水素爆発」はしないは信用したようです。
「菅首相」の原発事故対応に「ゾッとした」 「民間事故調報告」にみる「イラ菅」の功罪
また、報告書はいわゆる「ベント」問題にも触れている。2011年3月12日未明、菅氏は福島第1原発へ向かうヘリの中で、水素爆発の可能性について原子力安全委の斑目春樹委員長に質問した。答えは「爆発はしない」だった。現地についた菅氏は、ガスを放出する「ベント」の早期実施を東電側に強く求めた。
しかしその午後、1号機原子炉建屋が水素爆発した。「爆発しないって言ったじゃないですか」と驚く菅氏に対し、斑目氏は「あー」と頭を抱えた。
斑目委員長に爆発しないと言われたから対応が遅れたということのようですが、ベントが遅れた方が問題でしょう。本来は東電に強く求めるのでなく、首相の責任で政治判断でやるべきだったのではないでしょうか。しかし菅首相はそうしなかったし、その後の対応も後手後手に回った。本質的に何が問題だったのか、それは菅さん自身が答えていると主増す。
原発事故は、地震、津波とはかなり性格を異にしている。原子炉の中で何が起きているのか分かり、予測ができて初めて次の対策が可能だ。しかし、事態の把握に努めようと、東電、経済産業省原子力安全・保安院、原子力安全委員会の責任者にそれぞれ(官邸に)来てもらったが、残念ながら、どういう状況にあるのか、少なくとも私に報告が上がってこない。
(震災翌日の)12日朝、現地に(視察に)行った。私としては黙って見ているときではなく、現場で実際に対応している(福島第1原発)所長に、きちんと話を聞かないといけないと思った。
-政府は阪神大震災などを教訓に官邸の危機管理態勢を強化した。機能しなかったのか。
(評価は)政府の事故調査・検証委員会などの検証を基本的には待つべきだ。しかし、どの仕組みがどうだったというよりも、ほとんど機能しなかった。
地震、津波に関しては、ある程度やれたと思う。原発に関しては、極めて不十分だった。つまり、東電から上がってくる情報そのものが極めて不十分だった。(原因は)どうしても全部「3・11」前になる。つまりは(原発の)全電源喪失を一切想定しなかったからだ。危機管理が残念ながら結果としてうまくいかなかった。最大の問題は備えがないことだった。
菅首相が対処するのに、正確な情報にこだわった(「すがった」といってもいいかも)のがわかります。だから「事故現場でバッテリーが必要と判明した際、菅氏が自分で携帯電話を通じて担当者と話し、必要なバッテリーは「縦横何メートル?」などと質問し、やりとりを続けた。というエピソードも頷けます。
菅さんは監督する立場から当事者になってしまったと言えるかもしれません。原子炉内で何が起っているか誰もわからないという現実を受け入れられなかった。もっというと、「わからないはずがない」のだから「官僚は嘘をついている」という思考の負のスパイラルに陥っていたのかもしれません。
思考の負のスパイラルに陥ると、なぜか普通なら信じもしないような希望にすがってしまいます。「水素爆発はしない」というのを信じるのもそうでしょう。万が一に備えてプランを練っておく、起る前兆があるなら、それがどういうものなのかを聞いておくべきでした。
官邸にセカンドオピニオンを求めるために内閣官房参与を6人も入れたのは、中島知子さんが霊能者を信じているのと同じような気がします。
終戦を結実させた鈴木貫太郎だったら、このアクシデントをどう対処したのかと思います。
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