首相への説明優先で海水注入中止
「無人島のサラリーマン」のジョークを思い出しました。
福島第1原発事故調査委員会で、質問に答える東京電力の武黒一郎フェロー=28日午後、参院議員会館
東京電力福島第1原発事故翌日の昨年3月12日、1号機の原子炉冷却に向けて海水を注入したことをめぐり、東電の武黒一郎フェローは28日、既に現場で始めた注入をやめるように指示した理由について「菅直人首相(当時)への説明が終わっていない段階だったので、いったん中止して了解を得てから再開すべきだと思った」と述べた。国会が設置した福島第1原発事故調査委員会に参考人として出席して話した。
武黒氏は当時、官邸に詰めていた。この日「非常に危機的状況で、海水注入は大事だと思っていた」と話す一方、その後を考えて首相の了解を得るべきだと考えたと説明。
http://www.47news.jp/CN/201203/CN2012032801001541.html
こんなジョークがあります
男2人と美女1人が無人島にたどり着けばどうなるか?
*スペイン人
「男2人が決闘し、勝者が女に求婚する」*アメリカ人
「女が1人の男と結婚し、すぐ離婚して別の男と再婚する」*ドイツ人
「1組の男女が結婚して、残りの男が戸籍係になる」*フランス人
「男女1組は結婚し、もう1人の男は女と不倫する」*日本人
「どちらの男も本社に電話してどうするか指示を仰ぐ」
http://www.asahi-net.or.jp/~pu4i-aok/funnydata/funnyj.htm
そのまんまじゃないですか。
こんなジョークみたいな不思議な話になるのは、官邸と東電の責任の所在と最終決断者が明確じゃなかったことが原因でしょう。政府が東電に撤退させないなら、東電にすべて任せるべきだったのでしょう(逆に政府が支援する形で)。
東電の所有物である原発に海水を入れるかどうか本来は、東電の決めることであって政府とは関係ない。そもそも東電は注水をしたかったのに、なぜ政府にお伺いを立て、さらに注水を止めなければならないのか。腑に落ちません。
そういえば、海水を注入すると再臨界の恐れがあると言う話があって、注水を止めたという話がありました。
原子力安全委員会への問い合わせで海水注入で再臨界が起こる恐れがあることが判明したとして、菅直人首相がいったん注水を止めさせたという。
http://www.oracity.net/resbbs3/resbbs3.php?cate=1&kijino=1105211305928001
確かに「水は中性子の減速材として働くが、減速して熱中性子になると核分裂物質に捕獲されて核分裂反応が始まるため、一般に水溶液の場合は臨界量が少なくなる」だそうで、判断が狂ったのかも知れません。
いずれにせよ、古今東西、一刻を争う状況で上のお伺いを立てるようにして成功した例しなし。
逆に日露戦争で大山巌は「(現場に)任せた以上は口を出さず、責任は自分が負う」から大国ロシアに辛勝できました。
http://blogs.yahoo.co.jp/bonbori098/22937078.html
そんなことをできるのは大山巌のような薩英戦争で辛酸をなめて、西南戦争に従軍し、日清戦争でも軍司令官を務めた百戦錬磨の老兵ならではの話で、状況を専門的にわかってないと、「任せた以上は口を出さず、責任は自分が負う」とはならず、訳のわからんことを聞きまくりの怒鳴りまくりになるわけですが。
批判ばかりの万年野党にできることではない。
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